【ポカラ③】ダサインがやってくる!ヤァヤァヤァ!
療養3日目。ここ数日マルシェ状態※だった体温もすっかりピークアウトしたらしく、眠れないほどだった空咳に悩まされることもなくなった。
が、まだ頭は常に重く、無理な運動もできそうにないため油断は禁物。今日も省エネ作戦で行こうと思う。
朝10時、湖に浮かぶ小さな島に向かうため、朝からボート乗り場へ向かった。
ボートは10〜15分くらいかけて島へと進む。着いたら漕ぎ手に往復料金105ルピーを支払う仕組みだ。
ここにはバラヒ寺院というヒンドゥー教の立派な寺院が……あれ?ないぞ?どこにもない。
来る場所間違えた?こんな狭い島で見つけれないわけないだろうと特徴的な二重の塔を探していると、ある一角が目に止まった。
地震か老朽化か、おそらくなんらかの理由で取り壊されていたっぽい。まあ寺ならもう死ぬほど見たからいいけどさ…。
この島で見るものは他に鳩しかいないので、そそくさと帰った。
この体調だと、予定通り22日の日曜には出発できそうだったので、午後はポカラの出発便を探すことにした。
しかし、いくつかの旅行代理店を訪ねてみるも、軒並みその日は席が埋まっているという。
何故と聞いても、皆「Festival」の一言。
そう、ネパール国民にとっての最優先事項、ダサインである。ポカラへ来る時もダサインの影響のことは聞いていたが、帰りの事までは頭が回らなかった。
10月15日からはじまったダサインは、21日〜24日にピークを迎える。僕のポカラ出発予定日はその本祭とドンピシャ被ってしまったのであった。
ただでさえ、療養のため計画より若干ビハインド気味なのに、これ以上押すと後半の予定に支障をきたす。なんとしても、22日の出発は死守したかった。
そんな時に脳裏をよぎったのが、2日ほど前に見たある旅行代理店の看板。
なんとなく、ダメ元でここも行ってみようという気になった。
門を叩くと、確かに日本語は上手いが明らかに胡散臭いおっさんが出てくる。おっさんに状況を話したところ「他がダメでも、ここならある」といって、電話を手にしてかけはじめること数分。
おっさんほんまか〜〜???と最初は半信半疑だったが、本当に席を確保してくれたのはマジでカッコよかった。さすが義理と人情のお店である。
料金は1500ルピーに、サービス料として200ルピー請求されたが、それはむしろこちらから払いたいくらいだったので無問題。
他にもあれやこれやアクティビティを提案されたが、それらは丁重に断りつつお店を出る。
ちなみに、当初はポカラからバスでルンビニーという街に向かい、そこで一泊した後に国境のあるスノウリに行く予定だったのだが、遅れを取り戻すため少し計画を変更した。
ルンビニーの手前、バイワラという街で降りて、タクシーかバスに乗り換えスノウリへ。これで一泊分の時間を節約でき、上手くいけばその日のうちにバラナシ行きの列車に乗れるはず。
明日からダサインは本祭らしい。今のところ街の様子に変化は見られないけど、一体何がはじまるっていうんです??
※上がったり下がったりする状態のこと。アラフォー世代にしか通じない。
〜旅のBGM〜
The Beatles/Tell Me Why