【ドゥリケル→ナモブッダ→カトマンズ】トレッキング4日目
目が覚めた瞬間あ、これは体調良くないなと分かったし、遅れてきた筋肉痛で脚が悲鳴をあげているのも瞬時に感じとった。
熱を測るとやはり37.2で、どうやら風邪がぶり返したようだった。とはいえ、例によってゆっくり静養している時間もないので、朝食後に薬を飲むと痛む身体に鞭打ってすぐ出発した。朝7時30分。
しんどいのは下り坂で、階段などは一段ごとに膝が割れるように痛むため、その度にガイド氏を待たせることになったのは申し訳ない。3時間の道程を経て、トレッキングの最終地点であり仏教の聖地ナモブッダに到着した。
焼香を上げ、ティカ(おでこの赤いやつ)も付けてもらうと準備万端。普段は信心など欠片も持ち合わせていない僕でも、我こそ仏教徒でございという顔で祈れるのだから、やはり見た目から入るのは大事だ。
世界中から戦争がなくなりますようにと、ヒマラヤの空に向かい祈った。
YO! そして天まで飛ばそう
YO! そして天まで飛ばそう
YO! そして天まで飛ばそう、そう…
平和祈念をした後は、待望の復路である。
山を下り村を抜けて1時間半、歩くのも疲れたので、通りがかった売店で買ったレッドブルを2人で飲みながら乗り物を待つ。なんで最後だけ運任せなんだよ。
40分ほど待ったところでようやくトゥクトゥクみたいなのに乗った兄ちゃんに拾ってもらい、車を走らせること20分。降りたところでここ何処?と訊ねるとガイド氏は満面の笑みで答えた。「パナウティ!」いやどこやねん。
てっきりそのままタメル地区までGOかと思いきや…ここでバスに乗り継ぐらしい。
こっちは早く帰って今にも爆発しそうな脚を労わりたいんじゃと内心イライラがつのる僕と対照的に、なぜか妙に楽しそうなガイド氏。
加えてこの男、道端のガネーシャ像をセーブポイントか何かと捉えている節があり、何かにつけ足を止めて礼拝ムーブに入るのも帰路が遅々として進まない一因でもあった。
パナウティからバスで40分、さらにタクシーに乗り換えて2〜30分後、ようやく宿に帰投。4日ぶりのカトマンズ・アゲインを果たす!
そして、三日三晩苦楽をともにしたガイド氏ともいよいよこれでお別れである。
〜旅のBGM〜
BUDDHA BRAND/人間発電所