「エリアマネジメントによる官民連携の推進」について②(NYセントラルパークの事例)
BID(Business Improvement District)、エリアマネジメント、パークマネジメントにおいて度々あげられる先進事例にアメリカNYのセントラルパークがあります。
今回、この先進事例を学ぶため、同公園を訪れて、「公園における商業的サービスによるあげられる収益を維持管理に回す仕組み」をみてきました。ビジターセンターのスタッフともお話しさせていただくことで非常に良い学びが得られました。
NYのセントラルパークは、1980年代に、NYの市民団体(Central Park Conservancy) が、市民の憩いの場となるはずの公園内が治安が悪く、荒廃した場所になっている事に声をあげ、NY市から維持管理を委託された経緯があります。同団体は、園内において、ギフトショップにおける様々なグッズ販売や園内ツアーの販売、NYマラソンや野外コンサートとのタイアップ等の商業的サービス、寄付等が可能な会員制度の展開によって、年間の維持管理コストの75%をこうした事業からまかなう仕組みを確立しています。
(ビジターセンター兼ギフトショップの中)
(「グッズ販売による収益はすべて公園維持管理に充てられます」とのこと)