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高野山インバウンド視察(2日目 前編)

どうも松浦玄侍です。

宮崎でインバウンドビジネスを盛り上げるために、マーケティング支援の会社を運営しております。

藝術性を引き出すコーチングや、スモールビジネス経営者のマーケティングコンサルもやっています。

さて、今回は高野山視察の2日目のレポートです。

>>>1日目の記事はこちら

宿坊での朝

宿坊の大円院さんでは、早朝6:00頃からお堂にて、朝のお勤めがあります。

(お堂では写真撮れませんでした)

大円院 朝のお勤め 出典:じゃらんnet

読経と法話に参加できるので、私も参加しました。

本堂の前に椅子が並べられていて、席数はおおよそ30席程度。

ほとんどが日本人の方で、お遍路中の格好の方も見受けられました。

外国人の方も数名参加していらっしゃいましたね。

お勤めが終わった後は、本堂をぐるりと一回り見学させていただくことができ、大円院さんとゆかりの深い戦国武将、立花宗茂公の位牌を見せていただくことができました。

朝の静かな空気の中で、読経に参加しながら、法話(英語でも話されていました。)を聞き、本堂を巡る体験は、外国人の方にはとても非日常で異文化的な時間であったろうと思います。

日本人の私としても非常に神秘的な気持ちになる朝の時間でした。

お勤めの後は7:15から朝食をいただきます。

朝食のお部屋

もちろん精進料理ですが、夕食とは少し献立が変わっていて、素朴な味が朝のお腹に心地よく染み渡る食事でした。

朝食はこんな感じ


観光協会のガイドさんと合流

2日目は高野山宿坊協会に所属しているガイドさんに案内をお願いしていたので、一の橋の入り口で待ち合わせ。

写真中央下に見えるのが一の橋

辻さんという方がガイドをしてくださったのですが、とても高野山の歴史に詳しく、親切丁寧に説明をしてくださって、この日を楽しませていただきました。

ガイドの料金は、どの場所を案内してもらうかによって変わるんですが、この日は1日ガイドをお願いして¥20,000でした。

ガイドさんは、高野山の観光協会に登録・所属していて、おおよそ30~40名程度いらっしゃるんだとか。

よくガイドに出てくる人は、10人いないくらいとおっしゃってましたね。

ちょうど視察した日がお彼岸の時期で、朝の供養の時間だったので高野山のお坊さんが団体で来られたタイミングに遭遇しました。

高野山の歴史的凄さ

そして、一の橋を渡って、奥の院までの道を歩いて行くんですが、道中に祀られている供養塔が本当にすごい人物ばかり!

徳川家、豊臣家、伊達政宗、武田信玄、上杉謙信、織田信長、明智光秀、薩摩島津家、毛利家、などなど、戦国時代の名だたる武将の供養塔が祀られていました。

武田信玄、勝頼 親子の墓所
上杉謙信御廟
織田信長供養塔
豊臣家墓所

高野山という場所、そして空海という人物が、いかにすごい影響力を持っているのかを体感できる場所でしたね。

歴史的に重要な場所であるというこの事実が、高野山のストーリーに価値を加え、多くの人を呼び込む一つの原動力になっているんだなと感じました。

ただし、この供養塔群は50万基あるとも言われているので、ガイドさんに頼まずに尋ねたら、どの供養塔が誰のもので、どの一族か、というところまではわからないかもしれません。

なので、こういった場所でガイドをしてもらうことは、旅の体験価値を最大化する上でとても有効だと思いましたね。

奥の院社務所に到着

そして、奥の院の手前に着くと、社務所があり、いくつか神様のお社もありました。

朝からたくさんの人
仏教の施設でありながら 神様の社もあるのが高野山ならでは、な感じ
外国人の方も御朱印をいただいている様子でした

そこから毎日、お大師様(空海)のために食事が作られ、運ばれて行くのですが、ちょうど配膳の時間にガイドの辻さんが合わせてくれていて、様子を見ることができました。

弘法大師空海に、1日2度、お供えの食事を運んでいます。

外国人の方も興味津々で、配膳係の僧侶の方にゾロゾロついて行く光景はちょっと面白かったです。

ゾロゾロとついていく見物客たち

いざ聖域の弘法大師御廟へ

そして、奥の院に続く最後の橋である「御廟橋」を渡るのですが、この先は神域のため撮影不可になっています。もちろん外国人の方も撮影は許されません。

結界という概念があり、橋の向こうは聖域であるという認識になります。

橋に使われている石一つ一つにも神を宿していると言われていて、渡ると神様との縁ができるのだとか。

渡る前に一礼をして、いざ聖域に入ります。

テキストで書く分には問題ないと思いますが、橋を渡った先にもいくつか供養塔があり、奥の院の一番近くの左側には、天皇家の御廟がありました。

高野山って本当に日本で最重要な仏教施設なんだなと感じた瞬間でしたね。

そして、一番奥には灯篭堂と言われるお堂があり、たくさんの灯籠が奉納さえています。

灯籠堂イメージ:出典 そよ風の誘惑

亡くなった方の供養を祈る灯籠ですが、お堂の中で赤く光る大量の灯籠は圧巻の景色でした。外国人の方もあの景色は印象に残るだろうと思います。

灯籠は大きなものと小さなものがあるようでしたが、大きいものは1基200万円の奉納料がかかると記載されていたので、結構な金額が奉納されているなーと思いましたね。(軽く5億円分くらいはありそうでした。)

灯籠堂の奥裏手に当たるところに弘法大師御廟があり、たくさんのかたが参拝されていました。

杉林の中に鎮座する御廟からは、すごいエネルギーと存在感を感じました。

これは1200年以上も人々が信仰して想いを捧げて来た場所であるが故の空気なのかもしれないなとも思いました。

でも、そういった場所を作り上げて弘法大師空海という人物は本当にすごい人物なのだなということを実感しましたね。

弘法大師空海坐像

これは日本人、外国人関わらず、丁寧に物事の成り立ちを俯瞰できる方は感じ取れる事実かなと思います。

さらに灯籠堂の地下には、御廟の最も近くまで行ける拝殿があり、そちらにも案内してもらいました。

これ以上ないくらいに神秘的な空間の中で、弘法大師空海に祈りを捧げる時間。

お遍路をしている信徒の方(外国人もたまにおられます)はもちろん、そうでなくても背筋がピンとする空気の中で、自分の思いを顧みることができる場所だなと思いましたね。

御廟のお参りをした後は、入り口まで歩いたのですが、途中、某Jアイドルグループの前社長さんのお墓があったりして、若い女性が参拝されてました。

アデランスだったり、色んな企業さんの供養塔があったりして、本当に高野山って幅広い受け入れ方をしているんだなと思いましたね。

この後、お昼休憩を取ることになるのですが、午後の視察の様子は次の記事で書こうと思います。

まとめ

高野山2日目の午前中まとめとしては

・朝の読経、法話は異世界な文化体験として外国人にも喜ばれる

・遺跡や神社仏閣は、ガイドさんがいた方が面白みが多層化して価値が高まる

・ガイドさんがいる事でいろんな話のきっかけが生まれて、旅そのものの価値が高まる

・世界遺産という強みが、外国人を呼び寄せるコンテンツを生み出している、すなわち各地域で日本一だったり、世界一だったりを謳える価値を見つけ出すことが重要

・悟りへの到達、衆生の救済を目的とする仏教も、奉納料などでちゃんと全体運営ができるように経営をしている(ブランド価値を作っている)

・弘法大師空海は高野山を開く際に、嵯峨天皇に、自分の熱烈な思いを書いた手紙を何通も出した。その結果高野山を賜った=力のある人の力を借りることは大事。高額な灯籠の奉納も、会社の社長さんなどお金がある人からの寄進で成り立っている部分があると思う。

・真似できない価値をどのようにストーリーに仕上げて外部に訴求するかが重要である

この辺りが2日目に思ったことですね。

2日目午後の視察内容はまた次の記事書きますね!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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