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総務省・都道府県コード及び市区町村コード の英文表記と改正一覧

総務省では「情報処理の効率化と円滑化に資するため、コード標準化の一環として、総務省(当時、自治省)が昭和43年に全国の都道府県及び市区町村のコードを設定」しており、総務省HPにてコード一覧が掲載されています(出典:総務省HP)。

ちなみに、都道府県・市町村コードは6桁構成され

コード ab cde f の場合:
ab:都道府県コード(01北海道~47沖縄)
cde:市町村コード
f:チェックディジット

となっています。チェックディジットは、検査数字と呼ばれるもので、入力ミスを防ぐために、法則に基づいて付けられたものです。その法則とは、

都道府県コードと市町村コードが ab cde であるとき
1)a×6+b×5+c×4+d×3+e×2を計算
2)1)の答えを11で割ったときのあまりを計算
3)11から2)の答えを引く

ことによって検査数字を定めることができます。北海道札幌市のコードは01100ですが、上記の法則に従うと

1)0+5+4+0+0=9
2)9=11×0+9(あまりは9)
3)11-9=2

よって検査数字は2となり、北海道札幌市のコードは011002となります。

(2021年1月24日追記)検査数字の決め方には3つ例外があり:

・3)の数字が0の時、検査数字は1
・3)の数字が1の時、検査数字は0
・3)の数字が10の時、検査数字は1

となります。

総務省ホームページに掲載されているコード一覧表は、市町村名が和文で表記されているため、アルファベット表記が必要な場合には、ローマ字での変換が必要になります。そこで、都道府県・市町村コード、都道府県名・市町村名の和文、英文表記をまとめた一覧を作成しました。英文表記は以下の要領で作成しています:

・都道府県名は「都府県」を省略
 例)北海道→ Hokkaido、愛知県→Aichi、大阪府→Osaka
・市町村名は「市町村」を維持
 例)名古屋市→Nagoyashi、飛島村→Tobishimamura
・「おお」や「おう」は「o」等と表記
 例)おおさか→Osaka、ちゅうおうく→Chuoku

エクセルファイルは以下よりダウンロード可能です:

GitHubレポジトリリンクhttps://github.com/kensukesuzuki04/JPGovStat
ファイル名:MIC_Municipal_Code.xlsx

市町村合併等に伴い、市町村コードは削除・新設されることがあります。今回作成した一覧の市町村名は、令和元年(2019年)5月1日現在の市町村コードに準拠しています。ただし、エクセルファイルのシート「municipal_code」には、平成30年(2018年)6月1日告示およびそれ以前の市町村合併等によって使用されなくなったコードと市町村名も掲載しています。その場合には、変数「old_municipal」が「1」の値を取るようになっています:

例)232181 愛知県尾西市
→ 平成17年4月1日の市町村合併により一宮市に編入

またコード自体は変わっていないが表記が変更となった場合は、最新の表記のみ掲載しています。例として、232360(愛知県みよし市)は平成22年に「235211三好町→235211みよし町→232360みよし市」と推移していますが、「三好町」から「みよし町」への名称変更時にはコード自体が変更されていないため、235211は「みよし町」という最新名称のみを掲載しました。

エクセルファイルのシート「concordance」には、平成17年以降の市町村合併等による市町村コードの変更について、その対応関係が載っています。先ほどの例でいうと、尾西市は平成17年4月1日にコードが232033に変わっていることがわかります。ここで「old_name」は、変更前の市町村名が載っています。

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新しいコード232033を、シート「municipal_code」で検索すると、「愛知県一宮市」であることが分かります。一部、旧市町村名が空欄になっている場合がありますが、市制施行による新しい市の新設、政令指定都市の指定による「区」への市町村番号の付与の場合等が該当します。

新旧市町村名の対応関係は、総務省ウェブページの「『都道府県コード及び市区町村コード』改正一覧表(平成17年4月1日以降)(平成30年6月1日告示分まで)」をご覧ください。コンコーダンスの対応関係は、このデータに基づいています。

上記ファイルは、総務省の情報に基づいて筆者が独自に作成したものであることをご理解のうえ、ご活用ください。

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