リモートワークをきっかけに移住してみた
新型コロナウィルスをきっかけとしたリモートワークへの移行に伴って、2020年6月に世田谷区から千葉の茂原市という町に引っ越してみた。渋谷まで15分の人口94万人の都会から、東京駅まで1時間強かかる9万人弱の町に移った。
リモートワークをきっかけに田舎へ移住するという話は新聞でも取り上げられていると思うが、ミクロ的な視点から見た実際の移住の経験をここでは書いてみる。
なんで引っ越したか
出勤する必要がなくなった
まずなんで引っ越そうと思ったのかだがこの理由が一番大きいと思う。コロナの影響で会社が完全リモートに移ったおかげで毎日通勤する必要がなくなったので都内に住む意味がなくなった。
とは言ってもリモートになってから気が付いたのだが、意外と出勤するのが好きな一面もあったのは否めない。リモートで働いているとダレてしまったり、先輩に分からないことをすぐに聞けないので実はオフィスにわざわざ行っていたときもあった。それでも出勤する必要がなかったので趣味を優先するような生活をしてみた思った。
サーフィン
コロナ後にサーフィンを始めたのだが、物凄くハマってしまったのがもう一つの理由だ。出勤する必要もないので毎日海に行って、サーフィンをしたい思うようになってしまった。
週末サーファーの人ならわかると思うが、週末にサーフィンに行っても大荒れだったり、逆に波が全くないような日があるとフラストレーションが溜まってしまう。そんなストレスが嫌で海の近くに住もうと思った。
引っ越して良かったこと
生活費が下がった
生活費の多くの部分を占める家賃の比較をしてみるとこんな感じだ。
世田谷: 1LDKで14万
茂原: 2LDKで7万(駐車場込み)
一か月で約7万近くの差になる。広さが大きくなり駐車場もついてきても家賃が半分になるというのは相当大きな違いだと思う。
茂原に引っ越して車を購入したので毎月ローンを払っているがそれを加味してもこちらの方が生活費がだいぶ安くなり楽になった。
サーフィンが上手くなった
これがなんて言ったって一番大きいと思う。大好きなサーフィンを費やす時間が大幅に増えた。夏はほぼ毎日仕事前に海に入っていた。
朝5時前に起床し、準備して海に向かう。6時くらいに入水して8時前までサーフィンをする。そこから家に帰って、シャワーを浴び、朝ご飯を食べて9時には仕事を始めるというのが決まったルーティンだった。仕事が早く終わると、3時くらいにはまた海に入りに行ったりもした。もちろん土日も海に入っていた。
夏の間は毎回何か上手くなった実感があり、今では一緒に始めた友達とも差がついたと自負している。冬は寒く、起きれなくなりがちなので回数は減ってしまったがそれでも土日に起きてすぐ海に行けるのはとても嬉しいし、便利だと感じる。
引っ越して後悔していること
寂しいときもある
平日の夜に気軽に友達と飲みに行けないので、飲むのが好きな人であればかなりストレスには感じるだろう。私はコロナになってから飲みに行く機会が減り飲まなくなっていたのであまりストレスを感じなかった。
またサーフィンを始めてから金曜日の夜は早く寝るに限ると思うようになってしまったのもあり、友達と気軽に飲みに行ける場所に住むというのは魅力的に感じなくなっていた。
また仕事面で言うと、一人暮らしでずっとリモートワークというスタイルにストレスを感じる時も大いにあった。ストレスだけじゃなく自分に甘えてしいダラダラ仕事をすることもあった。昼寝をすることもあるし、YouTubeを見ることもある。
毎日毎日ベットからすぐに近くの机に向かって、一人で黙々と仕事をするのがどうしようもなく辛くなってしまうことがある。
このリモートワークがキャリアや自分に与える影響については自分自身を実験台に今後もモニタリングしていきたいが、少なくともいいことだけではないと個人的には思う。
このトピックに思うことが色々あるので、また別に記事にしてみようと思う。
まとめ
時間の使い方
こうやって書き出してみて改めて思うのが移住してみて良かったなと思う。
都会に住んでいると誘惑がとても多いというか、やれると思うことがたくさんある。例えば、外食だって、買い物だって、遊びだって選択肢がたくさんあってとても便利だと感じる。常に面白そうな店やイベントがあって飽きることはない。
この情報量の多さを刺激と取るか、誘惑と取るかは感じ方次第だったり、そもそもどう捉えるかという問題だと思うが、一回そういう環境から離れてみるのが大事なんじゃないかって思う。
都会ではないところに住むと暇と感じる時間がどうしても増えてしまうので、自然と自分の興味のあることや好きなことをする時間が増える。
僕はこっちに来て好きなサーフィンをする時間が大幅に増えた。
自分の好きなことに時間を注げる環境がある。これが引っ越してきて一番良かったことだと思う。
今後について
ここにずっといるかどうかまた別問題だと思っている。人生のフェーズによって大事なものが変わってくるのでそれに合わせて住む場所を変えるのが自然だと思うので、ここにずっと住もうとは思っていない。例えば、結婚して子供が出来れば、いい教育を受けさせたいから東京に住むとか。あるいは親の面倒を見るために実家の近くに住むとか。または自分のパートナーに合わせて住む場所を変えるとか。その時々に合わせた自分が最適だと思う選択をすればよいと思う。
今後僕が何を大事と感じるのかもちろん変わると思うので、それに合わせて住む場所が変わっていくんだろう。
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