
新連載【横浜F・マリノス通信 vol.1】
このページまでお越しいただきありがとうございます。
サッカーアナリストの杉崎です。
オンラインサロン運営、海外・J1〜J3・WEリーグ選手のパーソナルアナリスト、Run.Edge株式会社のアンバサダー、東京大学運動会ア式蹴球部のテクニカルアドバイザー、メディア活動などを行っております。
先に告知をさせてください。
※メンバーシップでは今後、掲示板でのQ&A、有料記事の閲覧や分析投稿の閲覧、ディスカッションが可能になりますので、ご検討ください。
※1on1でのセッションなど、より詳しい情報を得たい方やスキルアップを試みてプロの現場で働けるための学びを得たい方は、オンラインサロンをご検討ください。オンラインサロン【CiP】へのご参加には『Campfire』からの登録と申請が必要です。下記からどうぞ。
※私著書のこちらもよろしくお願いします。
「サッカーアナリストのすゝめ」
さて、今回から不定期に更新していく
新連載【横浜F・マリノス通信】
を始めます。自分が最も長く所属した横浜F・マリノスについて、現場を離れて早5年となりますが、その間も追ってきた中で、覇権奪還に向けての歩みを外から見た視点とともにお送りしていきます。
また、これまで展開してきた「サッカーの見方」など、マリノス以外の投稿も続けていきますので、あわせてお楽しみください。ぜひ、メンバーシップのご入会をご検討ください。
初回は、新監督・新加入選手を迎えて20日から始まるキャンプへと向かう中での現状把握と、昨季の話を少ししながら、今季の展望を軽〜く記していきます。
・メンバー編成
現段階(1/18)で選手数は28選手と少数精鋭。おそらくDFの補強はあるでしょう。
復帰組は朴選手も含めれば3選手。新規選手は7選手となっており、多くが入れ替わりました。何人かでも入れ替われば、当然ながらクラブ・フィロソフィーの伝達やコンセプトの浸透がゼロからなので、時間がかかります。
それらを伝える側のスタッフ陣は、監督、ヘッドコーチ、フィジカルコーチ、アナリストと「核」となる人たちが変わりました。
これはかなりの変革ですし、もちろん強化部も体制が変わったので、「同じ方向性を共有する」ことはこの数週間で大事なタスクになるはず。
2018年にアンジェ・ポステコグルー氏含めて外国籍の方々が多く加入した当時もそうでしたが、日本人スタッフとの連携がものすごく大事になってきます。
その意味でも、20日から始まるキャンプは1日1日が大事になってきます。同じホテルで3食含めてずっと同じ場所や空間で過ごす中で、それぞれの性格や特徴をいち早く確認し合う。トレーニング内容などももちろん大事なのですが、むしろスタッフ間やスタッフ-選手間、選手間のグループ・ディスカッションが鍵になります。
横須賀クラブハウスでもできるではないかと思うかもしれませんが、キャンプとは違うんです。費やす時間も内容も、その充実度も。
・昨季の振り返り
過密日程が最も話題になったでしょうか。61試合。プレミアリーグの強豪クラスの試合数でした。
リーグ戦に限って言えば、15勝7分16敗の負け越し。得点数61は優勝したヴィッセル神戸と同じでリーグ3位でしたが、失点数62はリーグ17位。課題は明白です。
それなのに、DF陣の補強が進んでないのは懸念ですね。。。
1-4-2-3-1や1-4-1-2-3の併用でしたが、どうしても両WGの守備力や守備ポジショニングの問題からSBが狙い撃ちされることもあったり、2CBだけで守るようなシチュエーションもあったことは、チーム全体としての構造の問題もあったかと思います。
それの変革も含めての新監督だと思いますし、スローガン変更だったのかもしれません。
7シーズン振りにスローガンを変える。その意志は強く硬いでしょう。
こういった変革期だからこそ、自分がいた当時(前回のスローガン変更時期)からの変化を追っていきたいと思い、当連載をスタートさせようと思いました。
・今季の展望
昨季の振り返りなど過去のものでもあるのでこれくらい簡易にして、今季の展望をしていきましょう。
メンバー編成から見るシステムや戦術
昨季の踏襲とはならないでしょう。現状で言えば、特に後方の選手たちが大幅に変わっているので、攻守において変えざるを得ません。
アタッキングフットボールという名だけでなく、実をどう求めるか。
攻撃はビルドアップを丁寧かつ大胆に、守備は後ろで構えるのではなく前にアグレッシブに。簡単に言うとそれが「最終ラインの選手たち」に対する実現に向けてのマインドセットですが、人も変わったのであればその浸透は時間を要するはず。
例え喜田選手や松原選手のように長く在籍した選手たちであっても、その伝達は簡単ではありません。もちろん、期待はしてますが。
1-4-2-3-1を長らく使ってきましたが、新監督は異なるシステムの採用も考えているとの報道も目にしましたし、どう変化していくのか楽しみですね。
ヴィッセル神戸やサンフレッチェ広島など、監督や選手が(大きく)変わったわけではないチームに対して、どこまでの成熟度で挑めるかは注目していきたいですが、2025年シーズンはそれも含めて我慢の時間もできるでしょう。2018年がそうだったように。
2025年J1リーグ
引っ張るのは神戸や広島の可能性が高いですが、今年はかなり多くのチームで監督が変わりました。なので、昨季の町田ゼルビアのように新進気鋭のチームがリードする可能性も秘めます。
自分は昨季までメディアにて順位予想をお願いされて話してきましたが、毎年のようにJリーグは予想が難しく、他の識者もそうですが、むしろ「叩かれる」要因になるくらい。
「このチームを下にしてたなんて見る目がない」とか好き勝手言われる始末。。。
それだけ予想が難しく、それだけどこが上や下に行くか分からない面白いリーグとも言えます。
2019年にマリノス在籍していてリーグ優勝を経験させてもらいましたが、そのときの開幕前、マリノスの2018年(12位)を見て2019年に優勝を予想した識者がどれくらいいたでしょうか。という話ですよね。
マリノスサポーターはもちろん優勝予想してたと思いますが、自分が贔屓のチーム以外は、結局のところ、昨季の成績や内容から予想するしかできず、パーフェクトに予想することはできません。だからこそサッカーは面白いわけで。
そういった意味でも、監督が変わったり選手が入れ替わった中で、2024年にダメだったから2025年に飛躍はあり得ないという予想自体が無意味であることも分かると思います。
再び優勝争いを展開するマリノスが見られるかどうか、楽しみに追っていきたいと思いますし、当noteでは、プレビューやレビュー、個人評価や戦術論など、様々なコンテンツを提供できるように準備していこうと思います。
今季から当連載をよろしくお願いします。
次回以降は有料版としてメンバーシップ内もしくは単発有料記事として展開していきますので、その点はご了承ください。
では、今回はこの辺で。