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WCアジア最終予選 日本代表vsオマーン代表 レビュー
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「サッカーアナリストのすゝめ」
さて、今回は9月2日に行われたワールドカップ最終予選、グループステージの初戦となったオマーン代表戦のレビューです。
スタメンと配置、日本代表のみ交代を掲載したのが上記図ですが、日本代表は冨安選手と守田選手が間に合わず、また、南野選手と板倉選手が怪我により離脱し上記メンバーとなりました。一方のオマーン代表は2次予選からメンバーを変え、最多得点者のアルシャド・サイド・アルアラウィ選手やエースとして起用されていたアブドゥル・アルマクバリ選手をベンチに置くなど、徹底的に日本に合わせた構成となりました。
結果としてはホームで0−1の敗戦となり、当たり前ですが失望の結果とスタートとなりました。できないことや修正されなかったことを指摘して批判するのは簡単なので、そうではなく、彼らが試合中にやろうとしていたことを中心に4局面で紐解こうと思います。時間も掲載するので、DAZN等で振り返る際の参考にしてみてください。
日本代表の自陣での攻撃<逆サイドバックのポジショニングと使い方>
15分:吉田選手から酒井選手にミドルパスが渡りますが、相手のLIH(左インサイドハーフ)に寄せられて慌ててヘディングで出し、再び戻ってくるがアバウトに蹴ってタッチラインを割ってしまいます。
立ち上がりから15分でいかに相手の陣形と狙いと勢いを把握できていたのか。このシーンでは相手の12番が寄せようとはしたものの、一旦諦めかけたのに慌てたのは酒井選手の方でした。まず配置を把握できていれば、逆のサイドバックは中に入る必要がなく、サイドチェンジを待つような形でもっと開いていても良かったシーンです。
それを見て、30分のスローインでは左サイドバックの長友選手が中に入ろうとしません。こちらも一旦失いかけますが、遠藤選手から吉田選手を経由して逆の長友選手に展開し、敵陣へ進入できました。これを継続したい狙いはあったでしょう。
後半に入り、46分の同じく自陣からスローインのシーンが下記です。
後半から原口選手から古橋選手に代わり、スローイン時の逆サイドのポジショニングが明らかに変わりました。このシーンでは大迫選手が胸トラップから即座に長友選手へ渡し、さらに古橋選手へと渡ってあっさりと敵陣深くまで進入しています。
これをどんな場面でも継続したかった。しかし、19分のシーンや44分と45+1分のシーンでは、両サイドバックが中にポジションを取るために相手の3センターを外せなかったり(19分)、キーパーからのロングボールで「逃げる」ことをしたため(44分と45+1分)に跳ね返されてしまうこともありました。
54分のように酒井選手が開いてもらって右に流れてきた鎌田選手にワンタッチでスルーパスを送ったように、逆に持っていってSBが前に送る作業を繰り返せれば、もっと自分たちのリズムになったでしょう。
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