昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第0回 クイーンの楽曲選びなど、まず基礎編。
カラオケ、基本中の基本を抑えよう!
店で歌うとは、どういうことなのか?
開始そうそう大好評のこの連載ですが! 第3回目に行く前に、やっぱり第ゼロ回を設けて、まずカラオケ屋に行って歌うことの基本を解説しておきたいと思いました!
そんなこと言われるまでもなく、わかってるよ!
という方も多数おられるでしょうが、案外、ぼんやりとしか知らずにカラオケ行く人も多いのでは? と心配になって(おせっかい)
でも、これは邦楽、J-POP、歌謡曲しか歌わない、というような方にも絶対知っておいたほうがよい、基本知識ですので!
DAMとJOYSOUND どっち?
まず、ほとんどのカラオケボックス、カラオケスナックに導入されている通信カラオケのブランドは
DAM
JOYSOUND
の2大メーカーになります。寡占状態です。
かつてはUGAや孫悟空など様々なブランドもありましたが、ほぼJOYSOUNDに吸収合併されています。
カラオケまねきねこというチェーン店のすきっとというシステムもありましたが、現在は撤退しています。
中には古いスナックなどで、いまだに古いレーザーカラオケや、CDとかVCDを使ってる店、あるいは新しいお店で、PCでyoutubeカラオケをイリーガルのスレスレで使ってるお店もあるかもしれないですが。
まあ、だいたい、普通はお店に行くとDAMかJOYSOUND、どちらかを選ぶことになります。片方しか置いてないお店もあります。
ちなみにビッグエコーというチェーン店はDAMの会社、レーザーディスク時代から歴史のある第一興商がやってますので、当然DAMだけです。
JOYSOUNDも直営店はけっこうありますが、ビッグエコーほどお店は多くありません。
まあ、歌広場とかカラオケ館とか、普通のカラオケチェーン店は、両方置いてあるお店が多いので、最初に「機種はどっちにしますか?」と、フロントで聞かれますね。「今は〜ジョイサウンドになりますが、いいすか?」「ダムなら空いてますけど!」とか。
カラオケ慣れしてる、わかってる人だと「確か、あの曲はこっちにしか入ってないからな〜」とか、ある程度、把握してチョイスしたり、最初からどっちがお気に入りかをキメてる人もいます。
まあ、たまにしか行かない人だと、大半は「え~、わかんないし、まあ、どっちでもええわ」て感じじゃないでしょうか?
でも、洋楽カラオケを歌いたい人にとっては、けっこう「あの曲は、こっちにしか入ってない」というのは重要になるので、常に情報をアップデートできたらいいですね。よく行かれる人は両方を交互に行くのもいいです。
ほんとにDAMもJOYSOUNDも、一長一短で「こちらがいい」と、ひとことではおすすめできません。ジャンルによって、こっちが強い、みたいな傾向はあるにしても、こっちはこの曲が抜けてる、けど、こっちはこの曲があるしな〜、という感じで、結局、交互に回らないと収まらなくなってきますよ。
例として、最近リバイバル公開された80年代の名作映画「さらば青春の光」は、ザ・フーの「四重人格」というアルバムを題材にしてますが、映画の中でもクライマックスに流れる曲「5時15分」はJOYSOUNDにしか入ってなくて、ラスト近くに流れる「愛の支配」はDAMにしか入ってなかったりします。
ぼくも少しづつエクセルでリスト化する作業もやっていますので、
そのへん、この連載でも追求し続けていくつもりです。
クイーンの全カラオケ曲リストです!
ここでDAMとJOYSOUNDで収録曲を色分けした、クイーンのアルバム年代順に分けた全カラオケ曲リスト。よかったら、ご覧ください。
やはり全洋楽の中でもビートルズの次に収録曲の多いクイーンですが、それでも全アルバム全曲、まではいきませんね〜。DAMは圧倒的に初期曲が充実してます。「オペラ座の夜」とか、あと「預言者の唄」が入ればコンプリートなのに。惜しいね。
JOYは中期以降の曲が、なぜかDAMにないのが多い。好みが分かれるとこですね。
そしてレッド・ツェッペリンの全カラオケ曲リストもご覧ください。
ね? 相対的にDAMのほうが洋楽ロック系は強いと言われながら、どうしてもJOYSOUNDにしかない曲もあるんですよ〜。邦楽のマニアックなロックはJOYのほうが多いね。
それでも、まだ「なぜ、あの曲はどっちにも入ってないんだ!」て不満も当然あるでしょうから、粘り強くリクエストもしよう。
まあ、1社が独占状態よりは、競い合うほうが業界としては健全なのかもしれないですよね〜。
しかし、どちらにも今までカラオケになかった過去の懐かし名曲が、ある日突然「新曲」のカテゴリーで、どっちかで配信が始まることもありますから。誰かのリクエストが実ったり、制作側の「趣味」もあるのでしょう。このへんも、普段からカラオケ通い続けてる人でないと気が付かないかもしれないね。
ここで、もうひとつの問題が立ちはだかります。
店と機種は、女房と畳!
と古くさい、しかもコンプライアンス無視の例えを見出しにして、申し訳ありません。
DAMでもJOYでも、せっかくwebで曲検索をして「あっ、JOYSOUNDのほうには、あの曲が入ったな。よし、行こう」とお店に行っても、お目当ての曲が入ってないこともあります。
これはなぜかというと、そのお店の、その部屋にあるカラオケの機械が古い、という場合です。
年々、通信カラオケの機種もバージョンアップされていて、行く店ごとにリモコンの形も違ったりするでしょう? 機種が新しいほど搭載メモリも多かったりするのかな? そのへんハードに強い方、フォローしてください。
古い機種だと歌える曲も少なかったり、新曲に対応してなかったりします。やっぱ古いお店には古い機種しかないことが多いです。最新機種を入れてるお店は誇らしげに「最新機種導入!」のノボリやポスターがあったりする。
まあ有名アイドルとかだと、さすがに「あのヒット曲が入ってない!」なんてこと古い機種でもないと思いますが、マニアックなアーティストや洋楽だと苦労も多いですよ!
機種もほんとに様々なので、店に行く前にどこに何がある、を把握するのは不可能に近いんですけどね。一軒のお店の中でも部屋によって機種はバラバラだったりするので。
DAMのwebでは曲検索をするとき、プルダウンメニューから機種名を選ぶと「この曲はこの機種には入ってない」のが確認できたりするんですが、よほどなじみのスナックで1台しか置いてないとことかじゃないと、その店がどの機種使ってるとかわかんないよね。
上から新しい順にこんなにある!
カラオケボックスだと、いつも行ってる店でも、どの部屋に行くと、どの機種か、なんて常連でもわからないもの。まあ古い店だから古い機種、とも限らない、がんばって最新機種を入れてる企業努力してる店もありますね。
ベテランの人はまあ、絶対に最新機種の部屋でしか歌わない、と決めてフロントに強く要望して入る人もいるでしょう。どこの店には古い機種しかない、とかメモしてるかもね。
我々はそこまでこだわるのも気が引けますが、店に行ってガッカリしないよう最低限の知識を身につけておきましょう。古い店は曲が少ない、と。
だけど、ファミレスとかコンビニとかアパレルとか、いろんなチェーン店ビジネスの中で、カラオケ店ほどサービス内容の中身が統一されてない、同じチェーンでも店ごとにバラバラなのを、お客も受け入れているって、めずらしいよね。そこが面白いとも言える。
ドリンクメニューだけは全店統一だったりして、肝心のカラオケ機種、リモコンの形態、歌える曲は店ごと部屋ごとによって大違いという。。
さて、実は、この古いか新しいか、DAMかJOYSOUNDか、の悩みを解決してくれるお店もあるにはあります。
パセラとカラ鉄 どっち?
ハニートーストでおなじみのパセラ
カラ鉄こと、カラオケの鉄人
この2つのチェーンは独自のシステムを使って、DAMとJOYSOUNDの収録曲を合体させて各部屋に配信しています。選ぶ必要がありません。新曲も入りやすい?(店舗によっては、通常のDAMとJOYSOUNDに別れてる店もあります。これも確認要)
このシステムなら歌えない曲はない! という便利さ。ですが、たまに漏れ、抜けもありますね。そこはご容赦てことで。あと専用機に比べればアクセスが若干遅い、曲が途切れたり、入れた曲が消える、といった細かいエラーも起きやすいです。むりやり合体させてるから。
そんなデメリットに目をつぶっても、まあ、両方いっぺんに歌えるのなら、ということで。
カラ鉄は店から帰るとき、頼めば、歌った曲のセットリストをレシートにして出力してくれる店もあります。ありがたい。まあ履歴を自分でスマホで撮影しても同じっちゃ同じなんだけどね。
そいで、パセラはこんなふうに銘打ってますが、
ぼくに言わせると〜、カラ鉄より少し、抜けもあるし、上記のエラーが起きやすいかな? とも感じます。料金も高いし。
でもハニートーストの魅力や、他のサービス(持ち込みDVD再生やLAN接続の対応なども細かい店も)もあるので、パーティ向きとも言える。
これはハロウィン仕様だったときのハニト〜(と筆者)
でっかいね! これで千円前後です。
まあ、たくさん歌いたい人で、店自体にどこ行くか迷ったら、この2店を考えていいでしょう。どちらも初心者向きチェーンのイメージありますが、むしろ、慣れた人じゃないと、その価値はわからないかも。
家でもいいじゃないか! という人もいるでしょう
まあ、今はYouTubeにもアメリカ産のカラオケ音源はたくさんアップされていて、DAMやJOYSOUNDに入ってない曲もいろいろ探せますが、やはり歌詞字幕のつけかたは日本のシステムよりヘタだったりしますね。たまに上手なのもあります。音質、演奏の出来も様々。打ち込みヘタなのもある。ま、うちでの練習用にはじゅうぶん!
代表的なサイト【 karafan 】
さらに、このご時世、DAMもJOYSOUNDも、今や自宅向けネットカラオケが充実していて、月額料金、サブスク方式で、お店とほぼ変わらない音源を提供してくれるので、家でひとりで歌うぶんには特に困らないです。
おうちで防音設備や豪華なオーディオセットを持ってる人もいるでしょうからね。
ホームパーティもよいでしょう!
しかし、この連載ではカラオケボックスに行って、あの空間で思い切り周囲を気にせず歌うことにこだわった設定で続けていきたいと思います。コロナ禍もおさまらず、なかなか厳しい状況ですが【マスク着用のまま歌う、マイクにビニールカバー、手にはおしぼり巻いて、飲み物はストローで】感染対策バッチリにして、少人数で行きましょうね。
では、今後はまた1回に1曲、楽曲ごとに分析する連載は続けますが、まずはこの基本編を必ずクリアしていただきたいです!
洋楽カラオケに関しては、ぼくのTwitterサブアカウント「懐かし洋楽カラオケ情報」でも情報発信していますので、こちらもご参照ください。
そして、クイーンはオリジナル音源で歌いたい。。
ついでの余談で、これはぼくも何度も言ってきたことなんですが、大事なことなので繰り返しますけど、クイーンはかつてVHSやレーザーディスクの時代にバンドオリジナル音源のカラオケをリリースしてくれてるんですよね。後にDVD化もされました。ぼくも当然買ったよ〜。これを使ってイベントで歌ったりもした。
まるっきりフレディと同じ環境で歌えるんです。ブライアンのギター、ロジャーのドラム、ディキィーのベースと、あの分厚いコーラスで! でも、それはカラオケ屋の音源には入らなかった。。
ぼくは将来、21世紀はすべてのアーティストが、自分たちのオリジナル音源でカラオケをリリースして、それがカラオケボックスで歌える日が来る! と信じていたんですが〜。現実はそうならず、いまだに大部分のカラオケは、ややチープな打ち込み音源であります。
ま、それはそれで味なんだけど! いつか理想が実現するといいな! サブスク時代なんだしね!