LIOの映画見ました
昨年はiPadのテレビCMにスパークスの曲を使ったAppleさんですが、今年はiPhoneのテレビCMにLIOの曲を使ってきました!
LIOといえば80年代前半に大人気だったフレンチアイドルですね。当時はよく聴いた。可愛かったなぁ〜。
LIOはベルギーのテクノポップバンド、テレックスのプロデュースで、英語で歌うときはスパークスが歌詞を書いている。そういうつながりもありますね。
そんなLIOが女優としても仕事しているのは知ってましたが、見てなかったよ。ひさびさに劇場でリバイバルするというので初めて見てきました。
「ゴールデン・エイティーズ」という1986年の作品、コメディー・ミュージカルっぽい映画らしい。
シャンタル・アケルマン映画祭という特集上映の一環なんですけども、フランスの有名な女性監督らしいですが、正直詳しくありません! 解説を見てるとシリアスで実験的な映画が多いみたいで、能天気で楽しそうなのは、コレだけだ。アケルマンさんにとっても異例の作品みたいだし、LIOも出てるから見るしかないな〜てことで。
TBSのホームドラマみたいだった!
まあ、映画全体のトーンとしては、これをオシャレと言えるには時代のサイクルのめぐりが、まだそこまで回りきってないダサ可愛いカラフルですね。数年後だと、また印象も変わるだろう。
音楽のセンスはなるほど80年代〜なんだけど、お話や展開はもっと古い50年代の映画みたいだった。しかし、せっかくのミュージカルなのにLIOは歌わないんだよな。残念。
そして、画作りがまさに、TBSの昔の水曜劇場的な。完全にセット撮影の室内劇で、外ロケはラストシーンだけなんだよね。変な映画だよな〜。
舞台となってるのは、地下街の商店街、向かい合わせに立ってるブティックと美容院の中、狭い範囲だけで、話が進んでいく。たまに「映画館に行こう」「カフェに行ってる」とか言うんだけど、それも全部同じフロアの中、同じセットの一部なんよ。
まあ、地下鉄の駅に向かう途中の設定なのかな? 人の行き来だけは激しい。エキストラはたくさん出てくる。
話の中心は、ブティックを経営する夫婦の、妻の前に突然、元カレが現れて誘惑を始める。夫婦の息子は遊び人で、美容院の女の子にどんどん手を出す。中でも一番マジメなタイプのLIOが夢中になって婚約を迫るんだけど、あっさり裏切られるという人間模様、群像劇。
歌はその他大勢の、美容院に勤める女の子たちや、お客の男の子たちが中心に歌ってる。かなり難しい振り付けや段取りをこなしつつ、長廻しのシーンをすごく楽しそうにやってる感じが伝わってくる。
まあ、なかなか見たことのないタイプの映画であることだけは確かです!
そして、この映画のLIOはすでにアイドル時代から成長した大人の女性になってるけど、やっぱり可愛い。