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ジギー・スターダスト見ました
公開されて半年くらい経ちましたが〜、やっと劇場で見てきました。
デヴィッド・ボウイ若き日の絶頂期、1973年のロンドン、ハマースミス・オデオンでのライブを1本まるごと映画にしたもので、特に再編集などはなく、当時のままです。
アメリカ、日本などを回ったワールドツアーの後、再びイギリスに戻っての、このバンド、スパイダーズ・フロム・マーズとして最後のコンサートであると劇中語られます。
こっからアルバムごとに様々にスタイルを変えていく直前なんだなあ、という勝手に歴史を踏まえた、こっちの緊張感もありますね。画面の中のボウイ本人も知るよしもない。
字幕は新たに付けられたんだろうけど、曲名の邦題や、歌詞なども、けっこう昔の日本盤の訳をそのまま活かしてる感じがする。「屈折する星くず」とか、そういうの。味がある。そのため、今見るとちょっと日本語がおかしい気もw
字幕の書体も、予告編ではゴシック体だったけど、本編は昔の手書き風しねきゃぷしょん書体だったなあ。狙ってるなあ。
それはそれとして、いつか数年後にでも、訳詞でなく英語原詞が表示された状態での発声応援上映があったら、思い切り歌いに来たい。
チラシの文章では「スターマン」にも言及されてたけど、ここでは「スターマン」は演奏されてなかったよね?
そいえば、この映像は80年代にもVHSで見たような気がする。ブートだったのかな? そのときは、ただ画面が暗くて、よくわかんないなあ〜て感じだったような。
今回は2002年にデジタル・リマスターされたバージョンなんだそうです。やっぱり見やすくなってるな〜。ん? 2002年? 20年前。。
2020年代の最新リマスターではないのか!
一回デジタル化されたら、それ以上は最新の技術でも、もうあんまし変わらないってことなのかな?
ちょっと詳しくないですが。
まあ、思ったよりは、、画質が古くさいまま、というか。も少しなんとかできなかったのか! て気もする。
歌と演奏は、素直に素晴らしかったです。貴重な映像だ。スクリーンで見る価値がある。やっぱ、これが、ぼくが尊敬する近田春夫さんや立花ハジメさんやDEVOのマークなんかも憧れた、本物のスターの姿なんだなあ〜、と思った。あの最初の曲とか、ラモーンズも影響受けたんだろうなあ。
まあボウイというと、完璧に美しいルックスに奇抜なメーク、今見ても新鮮な先鋭的ファッションセンス、カリスマ性あふれるパフォーマンス、てとこですが、シンプルに「声が良くて、歌がうまい」というのは基本中の基本なんだけど! それがなかったら、いくらカッコよくてもお話にならないよね。
歌うまいわ〜ボウイは。パントマイムはちょっとどうかわかんないですが。
そういえばバンドのバスドラムには、SPIDERSとロゴが入っていたけど、日本のグループサウンズの代表的バンド「スパイダース」(マチャアキや、井上順、かまやつがいた。語尾は「ズ」でないのが正式みたい)が1970年に解散して、まだ3年くらいだが、そこに対する反応は当時はなかったんだろうか? と、ふと思った。(どうでもいいw
しかしミック・ロンソンのソロとか、楽器隊だけの場面になると、けっこうグラムロックというより、普通のハードロックみたいだったね。このくらい、やればできるんや!てとこ見せたかったんだろうなあ。
まあ、そこは衣装替えタイムでもある、というのが映画でも描かれてるのが興味深いですが、ボウイはその後も、けっこう楽器隊に好きにアドリブさせる長いインスト部分ありますよね。ファンが退屈するのも承知の上で!
デヴィッド・ボウイと私(そんな詳しくない
1973年というと、ぼくは小学5年生で、すでに洋楽はよく聴いてましたが、まだラジオのヒットチャート中心で、カーペンターズやトム・ジョーンズとかの時代。アルバム聴くとか、来日公演を気にする段階ではなかった。
デヴィッド・ボウイという名を最初に意識したのは、中学生の頃、映画「地球に落ちてきた男」を名画座で見たときかな。そんな面白くなかった。観念的な映像で、歌も出てこないし。大人になってテレ東でも見たけど、あんま印象変わらなかった。今見ると変わるのかな〜? これも6年前くらいにリバイバルしてましたね。
まあ当時は、ずっとベルリンで活動してて、スコーピオンズやクラフトワークが、ボウイの名を曲中に入れるくらいだから、すごい人なんだろうな〜、程度の認識。
で、やっぱり1979年に、NHKヤング・ミュージック・ショーで来日公演が放送されて(エイドリアン・ブリュー参加時代。あれもいつかスクリーンで見たい)、ようやく魅力がわかった感じかな。で、2枚組のライブ盤と、最初のスタジオ盤は「ロジャー」買ったか。もうニューウエイヴ時代になってから、後追いで知った感じです。有名アーティストの中では遅いね!
そっからは、まんべんなく全時代一通り聴きましたけど。80年代は「レッツダンス」もすごい流行って、毎日ディスコで聴いてたなあ。「ブルージーン」や「チャイナガール」も。1985年のライブエイドでは、そのへんやらずに、あえて70年代の曲をやってたね〜。
1990年の東京ドーム来日公演はサエキさんとかと見に行ったな。総集編のようなベスト選曲で、まだドームもできて間もない頃で、なんかフワフワしたお祭り感があった。
そっから90年代後半に、当時のドラムンベース的サウンドを取り入れた「デッドマン・ウォーキング」や「リトルワンダー」をヒットさせたときも、健在感がうれしかったよ。
つって、めちゃ思い入れがあるほどのファンではなかったですが、やっぱり世代のアイコンじゃからね。2016年に亡くなったのを新幹線で知ったときはショックだったな。。
そういえば今日はデヴィッド・ボウイの命日だった。前も言ったけど、ぼくはあの日、ネットではなく、新幹線の中の電光掲示板ニュースで初めて知って驚いたのだった。もう21世紀なのに。 pic.twitter.com/SgJtLpH3Dv
— かとうけんそう (@kenso1978) January 9, 2022
ま、でも、自分の星に帰ったのだと思おう。。
映画「ジャスティス・リーグ」はスーパーマンの死、という衝撃のオープニングなんですが(後で当然、生き返る)街のスタンドに貼ってある新聞にデヴィッド・ボウイとプリンスとスーパーマンの写真が並んで、見出しに「彼らは自分の星に帰ったのだろうか?」てのが粋な感じで、2016年の作品だな〜と。
— かとうけんそう (@kenso1978) January 11, 2019