昭和世代の洋楽カラオケ講座! 第13回 バグルス「ラジオスターの悲劇」
もう世代を超えて、誰でも知ってる名曲、アンセムですね!
とはいえ、案外みなさんはカラオケで歌った経験はあんまりないんじゃないでしょうか?
あっわ あっわ の女性コーラスには、よく馴染みがあっても、地の歌の部分、トレヴァー・ホーンが歌っていたパートは、歌ってみると意外と難しいよね! では、そのへんも含めて、わかりやすく解説していきたいと思います!
まず、曲自体の基礎知識(あまり詳しくない)
元々はブルース・ウーリー・アンド・ザ・カメラクラブ(あのトーマス・ドルビーも参加していた)というバンドとの共作なんだそうです。
この元のアレンジもパンク時代らしく、すごくカッコいいよね! 声もいいし。
リリース当時「テクノボーイ」という雑誌の近田春夫さんと鈴木慶一さんの対談で「バグルスよりこっちのほうがいいよね」という意見で一致してたのも印象深いです。
これをアレンジし直して、ヒットさせたのがバグルス。
何千回と見た有名MVですよね! やっぱ女性コーラスを入れてセンチメンタルな味わいにしたのがキモだよね〜。やっぱ、ぼくはこれが好きだなあ〜。
まあ、シングル、アルバム、など音源によって、いくつかイントロやエンディングの異なるバージョンを聴いたことある方も多いと思います。そういう時代でした(前回のワム!の章も参照のこと)
メンバーはトレヴァー・ホーン(メガネの。ベース/ヴォーカル)と、ジェフ・ダウンズ(色男。シンセサイザー)
初期のメンバーには、現在映画音楽の巨匠になっているハンス・ジマーも参加していました(PVにも写ってました)
2000年代になって、ハンス・ジマー主催のコンサートに、ゲストでバグルスが参加したりもしている。
バグルスは一時イエスと合体し、その後80年代になると、トレヴァーはイエスのプロデューサーになり「ロンリー・ハート」など、大ヒットを飛ばし、ZTTレーベルを立ち上げ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドや、アート・オブ・ノイズを世に出したり、ジェフはイエスから派生した別のスーパーバンド、エイジアのメンバーとして、また大ヒットを連発しましたね。
あれから何十年、もう70代となったトレヴァーですが、近年は自身がまた歌手として再起し「ラジオスターの悲劇」もライブで歌っております。ベースを弾きながら!
いつまでも元気でよいですね。われわれも負けずに歌おう~。
では曲自体の分析です
私の作った歌詞カードを見てください。
ま、Aメロがやや早口ですよね。原曲はエフェクトかかって、聞き取りづらいけど、リズムに乗って、ハッキリ発音されてるから、その通りに歌えば、それほど苦ではないんですけど。
最初の行の「intentry」インテントリー?
しかし音で聴くと「インテント」としか発音してないように聴こえるし。表記がインテントになってるオケ字幕を見かけることもある。インテントでもいいだろう。
2回目のAメロの3行目、歌詞がyou could see なんだけど、オケ字幕で、You can Seeと書いてある場合もあるので注意よ。ま、どっちでもええか。
ぼくは海外最大の歌詞サイト「genius」をいつも参照してるんですが、多少の表記揺れは常に起こりますよね。作者に正確なワードを確認したいところだね。
3回目のAメロの「abandoned(アバンダンド)」も、言い慣れない単語なので、ちょっと戸惑うね。アバンダまで言えてれば良しとしよう〜。
あとトレヴァーは割とCanを、キャンでなく「カン」で発音してるので、そこを合わせれば、それらしく聴こえるか(合わせなくてもよいけど)
ま、あと女性コーラスも、歌詞カードでは、あっわあっわではなく、Oh-a oh-a なんですけどね! あんああああんではなく、Oh-a-a-a-oh て書いてあるけど! いいんです!(これもオケ字幕などでは、まちまちな表記)
ちなみに上記の、最初の日本盤シングルの歌詞カードをチェックすると、やっぱ単語が違ってる箇所がいくつかあった。たぶん当時は聞き取りで書いてたろうし。苦労がしのばれます。
これは、、JOYSOUNDで歌ったほうがよいかも!
洋楽カラオケに関して、わりとDAMを推すほうが多い私ですが、この曲はJOYかな〜?
まず、DAMから解説しますと
洋楽ロックに強いDAM。なんと前述のブルース・ウーリーのバージョンもカラオケになってます。いい感じのオケ。4126-08
他にもう1曲、彼らのアルバム「イングリッシュガーデン」に収録され、日本盤もシングルになった小ヒット曲「クリン・クリン」もカラオケ入ってました。知ってる人は歌おう(この曲もバグルスが、よりテクノっぽくアレンジして自分らのアルバムにも入れている)
で、ブルース・ウーリーのラジオスターなんですけど、最後の方の歌詞
「Put the blame on VTR」と歌っている。
バグルスは「Put the blame on VCR」なんだよね。
VTR=ヴィデオテープレコーダー
VCR=ヴィデオカセットレコーダー
らしく、当時としてはヨーロッパではVCRの言い方のほうが多かったようで、バグルスは直したようです。日本だとVTRのほうが一般的でしたが。
この違いは、いちおう把握しよう(どっちでもええ)
さてバグルスですけど
バグルスも、もう1曲、別に「プラスティックエイジ」もオケが入ってる! アルバムではオープニング曲でしたが。でも、この曲もイイんだけど、ちょっと曲調が地味なので、そんなに歌いたいと思わせる曲でもないの。テクノらしいテクノなんだけど。
で、ラジオスターですが、3バージョンもある。
まず最初の、一番古いオケと思われるもの、もうデンモクなどでは出てこないかもしれない。4126-01 番号をリモコンモードで打ち込むと出てきます。
まあ古いオケでも、打ち込みはよく出来てる。女性コーラスのガイド、薄くついてる。大サビのYou Are〜の字幕は出ないな。
そして「生音」と書いてあるやつ。4126-02 DAMならでは。打ち込みを抑えた、バンドっぽい演奏。まあテクノだから、他のバンド物に比べて差はないんだけど!
これは女性コーラスがバッチリ完璧に入ってるので、男一人で歌える!
いや、女の子とデュエットしたいから、この曲を選んでる側面もあるんですけど〜。。
字幕は上記のオケと同じかも。グラフィックも同じだったし。
そしておなじみのニッポングリッシュバージョンですね。より発音に忠実な字幕になっている。
4126-09
こちらは女性コーラスも歌う仕様になっている。オケも進化した打ち込みだけど、生音には若干かなわないか。
で、DAMはどのオケもそうなんだけど、最初の設定は原曲と同じと思われるキーなんだが、これは標準より1個低い、と書いてあるんだな。でも、1個アゲて「標準」に合わせると、明らかに高いんだよ。どうなんやろ? みんな、お店で試してみて!
そいで今回、初めて知ったんですけど[POP DISASTER]という、洋楽もよくカバーする日本のバンドのバージョンも、なぜかDAMのカラオケには入ってたんですね。新しい機種じゃないと出てこない。まあ原曲に沿った英語のカバーだけど、今のJ-POP風になってて、すごくアッサリした感傷的じゃないアレンジでしたが。悪くはない。
しかし「ラジオスターの悲劇」のカバーって、ほんとにすごくたくさんのアーティストがやってるし、なぜ、このバージョンがオケに? という疑問もあるわよね。
私が一番好きなカバーといえば、ま、ロング・バケイション(ケラの)がやった日本語カバーも良かったですが、
やっぱりサリー久保田グループfeat.加納エミリちゃんのバージョンに決まってるじゃないですか! ちょっとラヴァーズ・ロック調なアレンジで。甘酸っぱい! カラオケに入れて〜。
余談が過ぎましたな。
ではJOYSOUNDで見てみましょう。
ま、通常バージョンは、これもかなり古いオケだと思うんですけど、JOYにはこれしかない、と思っててよいですね。
ま、古いテクノなので、古いオケでもそれらしい出来。テクノ系全般はJOYは強いからね。
これは完全に女性も歌う仕様で、JOY最大の特徴として、字幕がちゃんと男女で色分けされている! ハートとスペードで。ピンクとグリーン。DAMはほぼ白一色の字幕だから、だいぶ親切な感じするよね。
ま、こっちは最後がVTRになっちゃってるんだけど!(いちおう釘を刺しとく)
あと、最近のJOYSOUNDは「オートボーカルエフェクト」というバージョンが配信されてるんですが、これも新しい機種限定みたいですね。
ちょっと自分もやってみたけど、この曲ではそんなに効果は変わらない気がした〜。
あとJOYには「ギタナビ」という、ギターを持ち込んで練習する人用のモードもあるらしいんですが、ラジオスターはこれの対応バージョンにもなるみたい。ギターほとんど入ってない曲だと思うけど??
では最後に、オリジナルトラックのカラオケ? インストゥルメンタル動画も誰かがアゲてくれてたので、参考、練習用に置いておきますね!(歌詞は画面に出ませんが)エンディングがムダに長い。
そして、上記のオケを使って、ライブで実際歌ってみました!
上の文章でいろいろ注意点などあげておきながら、やっぱり、ちょっと英語の発音があやふやになっていた! はずかしい。
ライブは歌詞を覚えていかないといけないからむつかしい〜。
やっぱりぼくはステージで歌うより、眼の前でモニタに歌詞が流れるカラオケ屋のほうが好きや!
また次回がんばります。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?