小泉悠 東大先端研専任講師による、ロシアのウクライナ侵攻に関する2022年3月9日講演(日本記者クラブ)書き起こし
※小泉悠先生の講演をYouTubeで拝見し、ウクライナに侵攻したロシア/ロシア軍について・プーチンについての見方が大変参考になった為、聴いている時間がない方などにも文字で追えた方が早く理解できるのではないかと考え書き起こしてみました。ロシア語圏の単語や人物名軍事用語などについては詳しくないため、判らない部分は●●としてあり、又は聴き取れたそのままに記載しております。間違い等があればコメント下さい、都度修正します。フィラーについては私個人の感覚で一部を除いてカットしております。
動画→ https://youtu.be/r0a3s5Y50yo
以下、話者:小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師(ユーリィ・イズムィコ/丸の内OL(27)/コスメ女子/人)
はい、只今ご紹介にあずかりました東大先端研の小泉でございます。どうも本日宜しくお願い致します。あの今杉田さんからお話ありました通り大体こうロシアのウクライナ侵攻から2週間位が経とうとしているわけですね。ですからまぁこの当初ロシアが攻め込む直前であるとか攻め込んだ一番最初の時期というのはほんとにこう世界がショックを受けて私のところもほんとにこう1分おきに電話が鳴ってるようなですね、ものすごい注目を集めたわけですけども、まぁそこから2週間経ってみるとなんとなくのこう方向性と言いますか全く何もかも訳がわからないという感じではなくなってきたように思うんですね、ある程度こうショックから醒めてきたといいますかですんでまぁこの事態をちょっと立ち止まって全体を見渡してみるのにちょうどいい時期なのではないかというふうに思っております。で、まぁこれ戦争なんですよね。まぁ当たり前じゃないかといえば当たり前なんですけども、つまり戦車が投入されて戦闘爆撃機が爆弾を落として巡航ミサイルが発射されて、まぁそれを戦争と言わなければ何なんだという話ではあるんですがところがロシアはこれを戦争とは読んでいないんですよね、あくまでそのスペーツオペラツィアである、つまり特別軍事作戦である、いうふうにしか言っていなくてあのロシアのメディアでもですねこのまぁ今回の件を戦争というふうに呼ぶと当局から指導が入ったりとかまぁ睨まれるという状況になっているわけですね。で、まぁこれは何なのかというとまぁ要するにロシアの言い分としては戦争と呼んでしまうとこれは国連憲章違反になっちゃうってことなんだと思うんですよね。つまりこの何か問題がある時にそれを戦争で解決しようとする行為というのは基本的に戦後禁じられてきたわけです。で、それに対してロシアの言い分は何かというとまぁ幾つかあるんですけど1つは今のウクライナのゼレンスキー政権がロシア系住民、ウクライナの中にいるロシア系住民を組織的に虐殺してるんだということですね。で、なので今のゼレンスキー政権はナチスなんだというふうにロシア側は言っています。これは開戦前にプーチン大統領が行った2つの演説の中でハッキリナチスって言ってるんですね、だからナチス的じゃなくてナチスそのものなんだというふうに言ってます。まぁでもこれもおかしな話でゼレンスキー大統領ユダヤ人ですからね。ナチスってことはないと思うんですけどもしかしそうだと言っている。で、もう1つはウクライナが核兵器を実は密かに作ってるんだということを今回プーチン大統領は主張しています。だからこれはその核兵器を核拡散の脅威があってこれはロシアとの関係のみにおいてではなくてヨーロッパにもアジアにも脅威になる問題なのだ、というふうにこれもプーチン大統領ははっきり述べてます。
で、まぁこういったような理由から今そのウクライナの政権の存在そのものが危険なのだということなんですよね。だからつまり何か問題解決をしに行くというよりはまぁその危険を除去する、ロシアと国際社会にとって危険な物を排除しに行く、自衛的行動なんだと、まぁだからその特殊作戦なんだというふうにまぁロシア側のロジックは組み立てられているわけです。まぁこれはそのなんというか反駁しようと思ったらあまりにも突っ込みどころが多い話ではあってあのまぁさっきのそもそもユダヤ人のゼレンスキーをナチスと呼ぶことの杜撰さとかもそうですし、じゃあそのウクライナ東部でロシア系住民が虐殺されてると言うんだったら、何で今までそれを国際社会に訴えなかったんですかって話ですよね。これはもうこの前テレビにえっとあのロシアのガルージン大使と小野寺五典元防衛大臣が出られた時にも正にそういう話になってましたけど、じゃあそんなことが行われているんだったらそのナチスのユダヤ人虐殺に匹敵するようなことが行われてるんだったら何故ロシアは国連常任理事国として公式に国連の場とかに持って行って解決しようとしなかったんですか?てのは当然疑問が浮かびますし、じゃあ核兵器作ってるって言うんだったらこれもやはり同様ですよね。何で今まで黙ってたんですか何でその開戦3日前の21日になって初めてそんなこと言い出したんですかということはやっぱり聞いてみたい。それからあのIAEA自身がですねウクライナの核開発疑惑というのはそういう兆候は判明してませんよということでまぁ否定しているということで、どちらかと言えばやっぱりこういった様々な開戦直前に持ち出されてきた理由というのは相当方便に近いんじゃないかという印象を持たざるを得ないわけです。まぁ少なくともそれに関して説得的な証拠というものはロシア側からは示されていないわけですね。で、他方でじゃあ何か他にそのロシアの真意があるだろうというのはまぁ当然恐らくそうなんだと思ってます。あのロシア自身多分あのドンバスでロシア系住民が虐殺されてると思っているわけではないんだと思うんですよね、で、まぁそういう観点でいうとやはりまぁよく言われるのは昨年7月の12日に発表されたプーチン大統領の論文ですね。プーチン大統領時々論文書くんですよね。勿論これは学術的なものではないんですけども、まぁ例えばその1999年、大統領代行になった時ですね。つまりこのこれから大統領になる、という時に書いた千年期の狭間にあるロシア、という論文であるとかそれから2012年、つまりこう首相から大統領に復帰してくる時ですね、その時にこう選挙キャンペーン中に書いた7本の論文があってまぁこれは所謂プログラム論文と呼ばれている、つまりこれから先2012年から先のまぁ私の任期でこんなことをやりますということを分野別に色々書いたんですね、プーチンさん。国防とか経済とかそれから社会?と旧ソ連政策とかまぁ色々こうあったわけですけれどもまぁそういった形でこれまでプーチンさんはまぁ自分の考えというもの割に文章にしてはっきり体系的に述べるということを好むリーダーだったと思います。で、今回もそれ書いてきたんですけどもこれちょっとあの異例だなと思ったんですね、というのはやっぱり今申し上げてきたようにプーチンさんがこの長い論文書く時というのはキャリアの節目なんですよね、これからその自分の任期を始めるにあたってこういう方針でやるということを示す、まぁ政策綱領的に物を書くということが非常に多かったと思うんですけども、今回は去年つまり2021年の7月ですからまぁ大統領選まではまだ先ですよね、大統領選は24年の3月ですから。そういうこう選挙キャンペーンの時期というわけでもない。で、そういう時にしかもこうこれから先何をするというよりは、その去年の7月のプーチン論文というのはずっとこう過去を振り返ってるわけですよね、過去を振り返って、まぁたぶんあれホントにプーチン大統領自分で一生懸命歴史の本読んだんだと思うんですよね。あの大統領府のペスコフ報道官もですね、まぁ大統領はこのコロナ禍の間に相当歴史の本を読んだんだということをまぁ言っていますから、まぁ多分プーチン大統領自分で勉強して、でまぁそれを成果としてまぁあぁいうものを書いたんでしょうが、言ってる事は歴史的に見てつまりロシア人とウクライナ人というのは分けられないのであると、その不可分の同じ民族なんだということをその中で主張しているわけですね。でまぁ私はその歴史学者ではないのでここでプーチンさんが言ってることがどのくらい正当なのかどうかってことはあのなんとも判断し難いんですけれども、そういうことを言った上で何を主張してるかって所は論じられると思います。つまり今存在するウクライナというのはまぁそのボルシェビキの時に作った行政区分に過ぎない。で、それがソ連崩壊によって独立して国家になってしまったんだってことをまずプーチンは主張するわけですね。だからまぁ私なりの言葉にすると、ウクライナというのはあれは手違いで独立国になってるんだ、というようなニュアンスがまぁ非常に強いわけです。でさらに現在のウクライナ政権に関してはプーチンは何と言ってるかというと、ま本来我々はこんなにも近しい同一の民族である、でそしてソ連崩壊後も協力は続けてきたのに現在のウクライナの政権というのは完全に西側の手先に成り下がっているじゃないかというような強い憤りを示すわけですね。で例えばその政治的にみてもアメリカ・EUに完全に従属させられてしまっているであるとかそれからそのゼレンスキー政権は非常に腐敗していて、そのウクライナの富をみんな西側に流しているんだとかですね、それから軍事的にいうとまぁNATOにこそ加盟してないかもしれないがアメリカの軍事顧問団が入ってきているし、いずれロシアを脅かすようなミサイルが配備されるかもしれないではないかと。ほんと結構プーチンは細かいミサイルの名前なんかも挙げながら論じてるんですよね、"SM-6を配備すれば"とかですね、以前からプーチンさん非常に軍事とか核抑止の問題には関心があるんだろうなぁと思ってましたけどもまぁこの論文なんか読んでも彼なりに関心を持っているんだろうということが改めて再確認されたような気がします。で、いずれにしてもそういったことを並べ立てた上で最終的な結論としては今まぁこんな状態なのでウクライナの主権というのは西側によって不安定化させられているのであると。で、ウクライナが真に主権を取り戻そうと思ったらそれはロシアとのパートナーシップを通じてしかないのである、いうふうにまぁ論じているわけですね。だからこれはまぁつまり西側の手先になってるからウクライナは主権が不安定化させられてる、まぁこれはわかんなくはないわけですよね。で、それにプーチンさんは以前ドイツは主権国家ではない、と言ったことがありますよね2017年だと思いますけれども、つまりその時にプーチンが述べたことというのをまぁ要約するとどこかの同盟に入ってるどこか大国に頼ってる国というのはそもそもフルで主権を持っていないのだ、自分で自前で安全保障を全うできる国だけが本当の主権国家なのであって、でまぁそれはまぁ一例としてプーチンがその時に挙げたのはインドと中国なんですよね。要するに非同盟の核保有国、だけが本当の主権国家であるということをプーチンは言ったことがあります。だからまぁそういうプーチン的な世界観とか主権感からすると、まぁその西側に頼ろうとするつまりその欧州大西洋世界との統合を志向するウクライナというのはまぁ自ら主権を放棄した、或いは西側によって主権を奪われた国であるということにまぁなるのかもしれません。まぁロシアのロジックでいうとですね。だけどそこでじゃあウクライナが主権を取り戻す為にはロシアとのパートナーシップを通じてしかないのだというのはどう解釈するかっていうのはなかなか難しいと思うんですよね。つまりここまで申し上げたようなロシア的主権感からするならばロシアとのパートナーシップ、まぁつまりロシアとウクライナ1:1で比べたら圧倒的にロシアの方が強いわけですよね、それはつまりロシアによって今度は主権が制限されるって話にまぁなるんじゃないかと思うんですけども、プーチン論文の中ではそれこそがウクライナが本当に主権を取り戻す道なのだ、いうふうに言われてるわけです。だからまぁこれはなんというかもうそもそもロシアとウクライナが一体なんだということを受け入れろと、そうすればロシアの一部として強い主権を発揮することができる、という話なのだろうというふうにまぁ私は解釈しています。まぁいずれこれはどういう意味なのかはそのうちもしもプーチンが語ってくれたらあの良いなぁと思いますけども、今は恐らくそういうことをプーチンは語ってくれる雰囲気はないのであの私の解釈でこういうふうにあの今んとこ理解しておきたいと思います。
ですからまぁここで言ってることっていうのはまぁ確かに非常に大国中心主義的であったりとかロシア中心主義的であったりはしますけども、恐らくこうロシア取材なんかされてきた方々にとってはそんなに別にビックリするような内容ではないと思うんですよね。昔からロシアの民族主義者たちはこういうことを言ってきたし、ロシアの思想家の中にも連綿とこういう思想というのはまぁずっとあったわけですよね。で、だからまぁそういう思想は思想としてわかります、ただやっぱりこのプーチン論文と実際に今そのロシアがやっている戦争の間には本来物凄く大きな距離があるんだと思うんですよね。例えばその日本の政界をみてみても、まぁ物凄くこう保守、極端な保守的な思想を持った議員の方というのはおられるし、逆に物凄くこう極左的な思想を持った人っていうのもいるわけですよね。で、いてそういうことを口に出したりもするけれどもじゃあ実際にそれを実行するかというとその間にはまた物凄く距離があって、党内での調整であるとか外国との関係とか、そんなことをしたらカネがあるとかないとかそんなような問題が普通発生するわけですよね。だからできない・まぁ或いは現実的にその自分達の思想を現実と折り合いをつけてまぁ何らの政策という形でまぁあの妥協点を見出すんだと思うんですよね。ところがその今回プーチンがやったこと2月の24日からやってることというのは正にその7月12日の非常に大ロシア主義的な思想の濃い事をホントにこう実行にそのまま移してる、なんかそんなような感じがするんですよね。つまりまぁ色んなことを言ってるけども要するに今のゼレンスキー政権を打倒してまたこのロシアが強い影響力が及ぶような国、まぁとても悪い言葉を使えばロシアの属国にウクライナをまた戻したい、そういうような意図を持ってやってるとしか思えないわけです。で、なのでまぁそのプーチンが何考えてるかは自分の論文の中ではっきり書いている、で実際にやってることもよく分かる。だけどそれを本当にやりますかね?というのはやはり私としては非常にこう腑に落ちない部分であるわけです。つまりこれまでだってプーチンはたぶんこういう思想を持っていたわけですよね、こういう思想自体は持っていてでまぁ度々そういうことを片鱗を口に出すこともあった、けれどもやっぱりそこは彼は老獪な政治家であり、元KGBの将校でありそうそうこう滅茶苦茶なことはしてこなかったわけです。物凄く冒険的な事とか国際的な非難を浴びるような事はするにしてもなんかそこは逃げ回れるような余地であるとかっていうのはまぁ残しながらやってきたから、どちらかというとこれまではそのロシアが騒ぎを起こす度に逆にロシアの国際的なプレゼンスが高まってきたわけですよね。やはり2014年の最初のクリミア併合の時なんかは、ロシアがまぁ単なるこう新興資源国とか新興市場国ではなくてやはり地政学的なプレイヤーなんだっていうことをまぁまざまざと見せつけたんだと思いますし、それから2015年のシリア介入。でやはりもう中東の問題はロシアにひと言話を入れなければ何にも動かない、アメリカでさえ中東の問題ではロシアとは協議しなければいけないという状況を作り出した、だと思うんですよね。それに対してじゃあ今回ロシアがやってる事っていうのは何かロシアに益をもたらしてるだろうかっていうとまぁ全くそんな感じがしないわけです。
で、あの私の専門であるロシアの軍事の話からしますと私は正直言ってこの2月24日に戦争が始まってその2週間後にどこかで講演をするとしてその戦争をこう現在進行形のものとして扱うだろうとは思ってなかったんですよね、ていうのはもっと早くロシアは勝つだろうと思っていたからです。
まぁご存知の通りですけどこう地図見てもらうと解りますけどウクライナの首都キエフ、それから第二の都市ハリコフ、これはウクライナの非常に北側にあるんですよね、ロシア国境とかベラルーシ国境のまぁ間近にある。ベラルーシからキエフまで大体90キロ位直線距離にして、ハリコフに至ってはロシア国境から30キロ位しかないというところです。
今回ここにロシア軍が、まぁ戦争直前のバイデンの発言によると15万人位と言われる兵力を集めてました、今ですねあの15万人ってどのくらいのものかというとまぁ要するに陸上自衛隊丸ごとくらいなわけですけども、あのロシアの軍隊って全部で90万人位しかいないんですよね、あの定数で言いますとロシア軍は101万3628人、でこれに文民等加えて190万人くらいということになってるんですけど、まぁどこの役所もですねやはり定数一杯人間というのは充足をして貰えないというのはまぁ万国同じでございましてまぁ結局101万に対して90万人くらい、と見積もられてます。去年の12月のロシア国防省の拡大幹部評議会の報告ではあのショイグ国防大臣が充足率92%というふうに言ってましたからまぁたぶん92万数千人というところなんじゃないかなぁと思ってますけども、まぁいずれにしてもこんなもんなんですね。100万人はもういないんですロシアは。もうそれは人口的にも国力の上から言っても100万人規模の三桁万人の軍隊というのは維持できなくなっている。ですんであの単純に兵力だけでみると今ロシアは今世界第5位ですね。あのぶっちぎりで多いのはやっぱり中国の人民解放軍がいてアメリカインドあと北朝鮮ですかね、そういった国々に続いて第5位というところです。でこの90万人のうち地上兵力、陸軍とあとロシアの場合は空挺軍ですね、パラシュート部隊があの陸軍とは独立の独立兵科という扱いになってますのでこれが4万5千人くらい、あと海軍の中に海軍歩兵部隊、まぁアメリカ風にいうと海兵隊が3万5千人くらいいますのでこれを全部引っくるめた地上兵力が36万人位なんです。だからあのロシアが最早陸軍というかその地上軍種を全部引っ掻き集めても36万人しかいないというのが現状なんですね。これはつまり韓国陸軍よりも実はロシアの地上兵力というのは小さい、でこの中から15万人を集めてきてウクライナ国境周辺に展開させたというのはまぁまさにこうロシアが動かせるものを全部根こそぎ動かしてきたと考えてよかろうと思います。で、ロシアの今その実際に戦闘を行う際の戦闘単位がですね、あの最近あのメディアでも散々あの●●に●●してましたけども大隊戦術グループ、БТГ(BTG)いう単位で戦います。あの、これあの三個歩兵中隊基幹に、これマニアックな話ですけど三個歩兵中隊基幹に一個戦車中隊付けてあと多連装ロケット砲とか火砲とか防空小隊とか付けてまぁ小さな諸兵科連合部隊として振舞える800人から1000人くらいの規模の部隊なんですよね。でこれをまぁその例えば所定の旅団とか師団の中からまぁ使える部隊をこう抽出してきてこの大隊戦術グループを編成して戦うというのが今のロシア軍の戦い方なんですが、今回ロシア軍はこの大隊戦術グループを120個以上各師団旅団から生成してウクライナ周辺に掻き集めてきたというふうに見られてます。なので多分これがロシア軍の実際にそのバトルレディな、つまりその戦闘即応態勢整った部隊のほぼ全力、だと思いますね。で後はその飛び地のカリーニングラードにいるやつとかですね、それから極東のサハリンとか北方領土にいるやつとかそれはもうその動かしてくるのに膨大な船腹量が必要ですからこれは動かせない。で、実際私も衛星で北方領土とかサハリンのロシア軍はずっと継続的に見てるんですけど動いてないんですね。だからそういうこう動かすのが大変な連中以外は根こそぎ皆シベリア鉄道に乗っけて、特に極東の方からベラルーシまで行くと1万キロくらいありますから延々持ってくわけですね。そうやって15万人の兵力を今回集めてきたと、これはあのその中には例えば西部軍管区の第一新鋭戦車群みたいなロシア軍の中でも特に火力と機動力の大きな部隊なんかも集めてきてこれを正にハリコフの前面とこに展開させてたんですよね。でそれが2月の頭位まで続々と集結してきて、で2月の第2週に入るくらいからですね、もうそれがま、これまでは駐屯地に集まっていたわけですけどももう駐屯地からもう出てきてほんとにこうウクライナ国境付近の道路の脇であるとか森の中であるとかに展開を始めると。ですからもうこれはその時点ではまだもちろん戦争が始まるかどうかっていうのは全く判りませんでしたけどもいやこれ普通に考えると攻撃準備態勢ですよね?ということをまぁ軍事屋さん達の間では言い合っていたわけですよね。だけどそれが本当にえっ国境を越えて攻めてくかいなということについてはやっぱり最後まで半信半疑だったわけです。ただその時のまぁ我々のその予測というか感覚としてはこれが越境して行ったらウクライナ軍もひとたまりもないでしょうというふうに考えていたんですよね。ところが始まってみると2週間経ってもまだロシア軍はハリコフもキエフも落とせていないという状況です。でまぁ南の方からはかなり攻勢が進捗していてまぁマリウポリとかヘルソンとかまぁ重要都市を取ったとか包囲したということになってますけどもいずれにしても予測より相当遅い。で多分これは我々外部の人間の予測より遅いだけではなくてクレムリンの予測よりも遅いのではないかとあの思ってます。で1つはどうもこのまぁこれはその進撃が遅れた理由とも表裏一体なんですけども多分ですがクレムリンはこうロシア軍が攻めていけばウクライナ軍はそんなに強く抵抗しないのではないかという前提で物事を組み立ててたんじゃないかとしか思えないんですよね。あの開戦初日にもう地上部隊が国境を越えてウクライナに侵攻してるんです。でしかもそれだけではなくてこの空挺部隊がヘリコプターに乗ってあの大規模なヘリボーン攻撃を行なってるんですね、キエフの周辺に。で、これなんかも成功すりゃいいわけですけどもまだウクライナが制空権とってる段階でこんなもん突っ込ませていくわけですから当然大損害が出る。で、こういう事をわからないロシア軍ではないはずなんですよね、私はまぁロシアの軍事が専門で特に軍事思想とかですね、その辺を見ているんですけどあの91年の湾岸戦争とか99年のユーゴスラビア空爆、それから2003年のイラク戦争、あぁいうのをロシアの将軍達は非常にショックをもってみたんですね。つまりNATOのハイテク戦争凄いと。でこれをやられたら我々負けるかもしらんし出来たら我々もおんなじようなことをやれるようにしとかなきゃいけないねということはもう90年代からずーっと言われ続けていて、でまぁ実際に2000年代以降にだいぶロシア軍も立て直してきますからロシア軍自身も巡航ミサイルみたいなものを大量に取得して同じような長距離精密攻撃ができるようにという能力をまぁ構築してきたわけですね。でロシアの将軍達が書いているものを見るとやっぱり初めは激しい航空戦から始めて、我が方がそんなに損害出さないようにしながら大量の巡航ミサイル撃ち込んで、敵の防空システムとか指揮通信結節とか飛行場とかそういうものを叩くと。で敵がその組織的な抵抗できない状態にしてから地上軍が進撃していく。でその際にはまぁ地上軍自身もハイテクを駆使して云々かんぬん、ということをまぁずっと論じ続けてきたしあの毎年秋にはロシア軍は軍管区レベルの大演習を行うんですけども、まぁこういうとこを見てもですね相当そういう方向性でロシア軍は考えてきたんだと思うんですね。ところが今回全くそういうこれまでの思想であるとか、あの演習の成果が活かされてるように見えない。あのまぁ初日大規模な空爆を行ったのはセオリー通りですけどもそれをホントだったら数日続けて別に焦ることはないので数日続けてウクライナが充分にあの叩けてから地上部隊を侵攻させればよかったはずなんですよね。ところが初日からいきなり地上部隊侵攻させちゃう、でまだまだウクライナ軍ぴんぴんしている状態なわけですよね。これがまずあんまりよくわからない。それから空軍の活動も当初非常に低調だったんですよね、あのまぁ巡回ミサイルとか短距離弾道ミサイル撃つだけではなくてまぁ普通に考えればその巡航ミサイル第1波でレーダーサイトを潰したら、次に戦闘爆撃機がなだれ込んできてあの更に幅広く軍事施設を叩く、まぁ軍事用語でいうと"戦果の拡張"を行うわけですよね。で戦闘機を送り込んでウクライナ上空の制空権を取る、ということを当然するだろうと思ったんですけど、してないんですよね。これ我々もやっぱりウクライナ周辺のロシア軍の重要飛行場を幾つかピックアップしてやはり衛星で継続的に見ていたんですけど、飛行機自体はいるんですよね。でまぁ普段輸送機しかいない所に戦闘爆撃機がびっしりいるとかですね、全然使ってない予備飛行場に飛行機がびっしり集まってくるとかってことを確認したのでこれはやっぱり開戦劈頭の航空戦は相当大規模なものになるだろうと思っていたら、ならないんですね。で、まぁこういうことを全部総合するとやっぱさっきの話に戻るんですけどそんなに頑張って戦わなくてもいいだろうと思っていたとしか思えないんですよね。思想もあるし能力もあるのにやってないわけですから。でじゃあそれは何でそんな考えになっちゃったのっていうことはやっぱりこれも歴史的な検証を待つしかないのかもしれませんけれども、まぁやっぱり現状でパッと何か思いつくことは何ですかと言われたらそりゃやはりもう何かプーチンのあの7月論文で述べたような思想が背景にあった、じゃないかという気はします。つまりロシアとウクライナ兄弟民族である、今のゼレンスキー政権は悪い政権であると。だからロシアが入ってけばそんなに抵抗せずにロシアを受け入れるだろうというような考えをロシアがしていないとやっぱりこういう軍事作戦にならないんじゃないかと思うんですよね。で、まぁやっぱりこう私もそうですし日本の自衛隊の人なんかもそうですけどやっぱこうロシアの軍事力というものに対しては非常にこうまぁ変な言い方ですけどリスペクトを持っていたわけですよね。これまでロシア軍事大国でありますしやはりこう西側とはまた違ったやり方でその軍事力を使ったプレゼンスを発揮してきた国であると。それがこうもグダグダな軍事作戦をやって2週間ウクライナに苦戦しているというのは非常に意外であります。で、あのもう一個ただあの指摘しなければいけないのはやはりそのウクライナが決して弱い国ではないということですね。あの何となくこうロシアに虐められている可哀想な小国というようなイメージを持たれがちですけどもまぁそもそもウクライナというのは人口でいったら旧ソ連の中では第2位、4200万人位ですよね。それから面積の分でみても旧ソ連の中ではロシアカザフスタンに次いで第3位、しかもこれは欧州という括りでみると最大の国なんですよね日本の1.6倍位ある。しかもまぁ日本はこう山国ですから7割でしたっけね山地ですけどもウクライナの場合これひたすら真っ平なんですよね、上飛行機で飛んでみるとわかるんですけどどこまで行ってもずーっと平らな国なんですよね。だからこれ国土全部利用できてまぁそこをその農業に使ったり或いはその工業地帯に使ったりということができると。ですから旧ソ連の中では非常に豊かな穀倉地帯でもあったし重工業地帯でもあったという国ですね。なのであの早い話がそれなりの軍需産業をもっていて軍隊も大きいです。でウクライナ軍がですね今年のミリタリーバランスを見るとウクライナ軍の総兵力が19万6000人位。でうち地上兵力が一切合切して15万人位なんですよね。ということは実はウクライナ軍の正規の地上兵力というのはロシアは今回ウクライナ周辺に集めてきた地上兵力と大体同じくらいなんですよね。それからあのウクライナこれ旧ソ連の他の国もそうですけど色んな準軍事組織を持ってて特にその重武装のものが国家親衛…まぁ昔あの内務省国内軍といったやつですけどもこれが6万人位いると。その他ひっくるめて10万人位。更に今回ゼレンスキー大統領が総動員令発令しましたので数ははっきりしませんけど民間人をかなり動員しているということなんで、数だけで見るとたぶんロシア侵攻軍よりもウクライナ軍の数は膨れ上がっている可能性、もっとずっと大きい可能性がある。で、しかも地の利があるわけですよね、地形をよく知ってるであるとかそれからロシア軍の兵站線が比較的長くならざるを得ないっていうのに対してウクライナ側は内戦作戦ですのでまぁ内側からロジスティクスがやれる、であるとかまぁ色んな面で優位があってそれをウクライナ側は逃さずにきちんと活用してるなと、いう印象をもっています。これに対してロシア側はまぁいわゆる外戦作戦ですのでまぁこのウクライナの全周にこの軍隊を配備して、まぁ普通だったらそのうちのどこから攻めてくか解らないようにした上でつまりウクライナ側に戦力の分散を強いた上でまぁどこかに主攻撃軸を定めてそこから一点突破していくっていうのがセオリーだと思うんですけど今回はなんかこう作った周りに作ったこの部隊グループをほんとにそのまんま最後まで分散させたまんまで、攻撃軸が5つ位あるんですよね。で周りからこうブスブスブスブス攻めて行ってると、これはやっぱり折角のそのなんて言うんですかねロシア側の外戦作戦の利点を全部殺してるんだと思うんですよね。だから私なんかは最初はまぁこういうふうに周りにたくさんあの攻めてきそうな場所があるのでまぁこれのうちどれかが本物なんだろうと、で残りはその偽装の攻撃軸であって、でもそれを無視するわけにもいかないからウクライナは戦力を分散せざるを得なくなると。これ91年の湾岸戦争なんかはそうなんですよね、あのペルシャ湾側に強襲揚陸艦待機させておいて強襲上陸やるんじゃないかということでイラク軍の相当大規模な兵力を南側に貼り付けざるを得ないというところでサウジ側からぶん殴りにいくと。これをロシア軍やるんじゃないかなとやっぱりこれやられたらウクライナ軍ひとたまりもないだろうなと思ったらこう各正面からですね、非常に中途半端な侵攻をグズグズグズグズ続けるだけであったと。やっぱりその不可解なんですよね、そういうことが解らないロシア軍ではないだろうと。なんで結局同じ話に戻っちゃうんですけどやっぱり何かこの政治の側が変なあの見通しをもっててそれでこの軍事作戦がかなり制約を受けたんじゃないかというような感覚を持っています。で、まぁこれがその私の一番コアな専門から見た今回の作戦というか戦争のあらましなんですけどもう少しこう視野を拡げてあの幾つか申し上げたいと思います。1つが今回ロシア軍がベラルーシから侵攻していってるということですよね、これも旧ソ連国々見てこられた方々からするとちょっとおっという感じだと思います。つまりこれまでベラルーシというのは非常に上手にこう蝙蝠外交をやってきてまぁはロシア側に完全に吸収されることもなく、かといってまぁそのEUの方に近づいていってルカシェンコの独裁体制が倒れるというわけでもなくというふうに上手にバランスとってきたわけですよね。まぁそれが良いか悪いかは別としてですね。だけれどもあなのでベラルーシって実はロシアの軍事同盟国でありながら同時に憲法には、憲法18条でしたっけね。中立を目指すというまぁあまりよくわかんないですけど少なくともこう最終的に中立になりたい、ということは憲法の中で明記していたわけです。それから同じこの18条の中では核兵器を持ち込ませないということも書かれていたのでまぁベラルーシとしてはこの辺の条項を盾にですね、ロシアの同盟国なんだけどもロシア軍は配備させないという方針をまぁ採ってきたんですよね。まぁ正確にいうとあのソ連時代からある弾道ミサイル警戒レーダーをあとあの潜水艦に指令を出すあのVLFの通信タワーだけは置いてあったんですけど、これだけなんですよね。でこれ以外に関してはロシア軍の戦闘機部隊だとかその戦車部隊だとかそういうものは一切お断りという姿勢をとってきてもう10年位前からロシアとしてはあそこにこう戦闘機の基地作らせてくれとか色んなこと言ってきたんですけどルカシェンコは全部突っぱねてきたんですね。当然ウクライナとの戦争なんか一切協力しません寧ろ仲介者として振る舞いますよということでまぁ2014年の第1次ミンスク合意それから2015年の第2次ミンスク合意、これまぁ両方ともまさにミンスクという位ですからベラルーシの首都ミンスクで調印されているわけですよね。というようにこれまではその中間的な立場であった、あぁしかもあのこのロシアとウクライナが戦争している真っ最中もあのベラルーシの軍需産業はウクライナと協力し続けてるんですよね。なんていう状態だったのに今回はもう完全にロシア側に出撃基地を提供している状態ですよね。それからまぁ実は今回そのベラルーシ軍が参戦するんじゃないかって話もあってただこれがなかなか国内の抵抗で参戦が決まらないんじゃないかなんていう観測も出てますけどもいずれにしてもそういうところまでいってしまったわけでもう完全にこうベラルーシが軍事的にロシアに逆らえなくなってるという感じを私は強く持ってます。でその内幕がどんなもんなのかってやっぱりこれも解らないんですけど2020年8月の反ルカシェンコ運動が大きく影響していたということはまぁ間違いないと思うんですよね。つまりあの時もうホントにルカシェンコ政権が倒れる直前までいったわけですけどもまぁロシアがこれ以上やったら治安部隊を送り込むぞという素振りを見せたので反体制派はまずここで引かざるを得なくなって失速していった。しかもその後その前からもそうですけどもルカシェンコ政権が凄まじい民主派の弾圧をやったんで西側諸国との関係も完全に切れてしまってこれまでのようにロシアと西側との間で蝙蝠外交することもできなくなってしまった。まぁ要するにロシアに頼るほか無くなったわけですよねベラルーシは。ので今回は結局あれほど嫌だったロシアのその軍事的な作戦に巻き込まれているという状態であるわけです。だからまぁあのロシアがウクライナを属国化するかどうかということが注目が集まってますけどその前の段階でロシアがかなりそのベラルーシに対する圧力の影響力を持ってしまったということがあのまずあって、で更にその上でウクライナも。でロシアベラルーシウクライナというまぁなんかこうまぁ連…同盟…どういう形をとるかは解りませんけどもやっぱりこうロシアが主導して東欧のスラブ3カ国を纏め上げるみたいなことをまぁ何かロシアは考えたんじゃないかなという気がするんですよね。それをやはり何かの国内向けの政治的な成果にしたかったんじゃないのかなぁいうふうにあの今全く根拠はないですけど私は考えているんですけども、あのただそれがベラルーシに関してはある程度実現しているということはあの認識しておく必要がある時思います。しかも先月末これ日本でも結構報じられましたけどもベラルーシ憲法が改正されましてそのさっき申し上げた18条この記述がそっくり削除されたんですよね。ですからまず中立は目指さないというかまぁ中立に関して言及しない。それから核兵器の持ち込み禁止に関しても言及が無くなったということなのでまぁこれはここまでのロシアとベラルーシの力関係を見ると今回の戦争がどういうふうに終わるにせよですね、ベラルーシに大規模なロシア軍が配備されるということは恐らく確実なんだろうと思います。でまぁそうしますとまぁロシアからベラルーシにかけて大規模なロシア軍がまぁ欧州に展開して、でポーランド側それから今回ドイツもそうですよね、軍事力増強に舵を切るということですからやっぱりこのヨーロッパにおける旧ソ連境界での軍事的緊張というのはまぁウクライナでの戦争がどういうふうに終わるにせよこれからも相当緊張含みで推移するんじゃないかという感じがします。あとはまぁ核持込み禁止条項無くなったわけですからまぁベラルーシにロシアの戦術核兵器を前方配備するとかですね、まぁこれも考えられなくはないですよね。あのまぁ戦術核兵器ってあの戦略核兵器みたいにこの運搬手段に付けっぱなしにしとけないので普段はこう前方展開貯蔵庫にあのまとめてしまっておくんですね。であの本当にもう戦争になって戦術核兵器を使うという許可が出た場合にこう分散してヘリコプターとかで「じゃあおたくのロケット旅団には何発配分します」っていうふうに配ってまわるんですよ。なんでそういうこの前方貯蔵庫がベラルーシにホントに造られ始めたらもう危ない、あのそういう事を本当に本気で考え始めている証拠であろうと思います。これがまず1つ、もう1つはまぁ今後の展開ですよね、あのウクライナがまぁ相当頑張ってるということはまぁさっきから申し上げている通りですけどもやはり総合力でみたらロシア軍の方が強い、のはまぁ間違いないと思います。ましてまぁロシアはそのこれまで低調であった航空戦力の投入なんかも本格的に先週からですね、やるようになってきていますしそれからその都市に対する無差別砲爆撃ですね、これは正にシリアとかチェチェンでやったようなパターンですけどもなかなか落ちない都市に対して女子供巻き込んで無差別に攻撃をすると、で場合によってはライフラインを攻撃することによってまぁそこで都市で生活ができないようにしてしまうと。まぁそれによって抵抗の意志を挫くということをまぁやってきたわけですね。でこれをやられてやられると相当耐えられるにしてもですね、耐えるには耐えるにしてもやはりいつかは落ちるということはまぁもう避けられないわけですね。まぁできるのはその敗北に至るまでの期間をなるべく引き延ばすということにしかならないと思います。ですからゼレンスキー政権の戦略としてはなるべく敗北しない期間を引き延ばしながら、まぁキエフにもいつまでも踏み止まれはしないと思うんですよね。キエフから例えばリビウの方に逃げるとか、してロシアに損害を強いる。まぁ結局その毛沢東が日本軍と戦った方法とかと同じですよ。でその間に多分そのゼレンスキー政権が狙ってるのは今のそのアメリカとかヨーロッパとか日本とかの制裁が効いてきてロシアの戦争継続が困難になると、まぁいうことなんだと思います。でここでその戦争継続が困難になるというのはまぁその経済的に混乱するってこともあるわけですけども、経済の混乱がまぁなんかこう戦争って少々経済が混乱しても遂行できるというかまぁ元々あの混乱状態でやるものなのであの多少の経済混乱ってあの戦争を止めはしないと思うんですね。ただあの経済が混乱することによってまずその国民からの反発が非常に強まる。それから今回はやはり同じスラブ民族、そのプーチン自ら兄弟民族といってる人達に対して無差別攻撃をしているわけなので、まぁこれもその良いのか悪いのか解りませんけどやっぱりこのチェチェン人とかシリア人に同じ事をやってもそこまで反対は盛り上がらなかったんだけどやはりウクライナ人にやるとこれは非常にロシア人にとってこの幅広い反発を引き起こすというところがあると思うんですね。特に今ロシアが無差別砲爆撃をやってるハリコフ、ハルキウですねウクライナ語で言うと。あそこなんかはあれそもそもこうロシア系住民の街ですからね、だから国籍こそウクライナ人だけども同じロシア語喋ってる人々それから実際ロシアの中にはウクライナに親戚がいるよって人はもうまぁ数え切れないくらいいるわけですよね。そういう所に無差別ロケット弾攻撃をしているプーチンというのに対してはこれ相当反発が今回ロシアの中では大きいように見えます。で既に日本でも報じられてますけどもロシアのサンクトとかですね大都市で週末に反戦デモが行われたんですよね。これはあの先週も行われましたし先々週も行われてると。私が知ってる限りこれだけその大規模に尚且つ同時多発的にロシアで戦争反対を理由とするデモをやるっていうのはあんまりないと思うんですよね。あのこれまでも多分あったんでしょうけどそんなに目立ったものであったようには見えない。でも今回非常に大規模に目立つ形で行われている。でただここもあの注意しなきゃいけないのはまず全てのロシア人が今回戦争反対デモに賛同するわけではないということです。なぜかというと今ロシアではもう完全に情報鎖国状態になっちゃったからですよね。これが今回の戦争に関してあんまりまだ注目されていないもう一個の側面だと思ってます。戦争が始まってから起こったことというのはまずfacebookとか Twitterはロシア国内から見れなくなった。まぁVPNで串刺せば見えるんですけど結局そういうスキル持ってる人しか見えないわけ、あの外国の情報は特にSNSに接しにくくなったわけですよね。でもう一個いうとVPNってあのvirtual private networkっていうことですねそのIPアドレスを偽装してあの本来IPで弾かれちゃうサイトにも繋げるようにするわけですけど、このVPNのソフトを使う事は違法じゃないんですけど頒布すること、要するに売ったり配ったりすることはロシアの法律ではあれ何年前ですかね?数年前にVPNはね違法になってVPNを頒布することが違法になってるんですよね。だからそういう意味でもやっぱり新たにじゃあしょうがないからVPNソフト入れて見るかっていうことがし難い状況になっていると。だからこうネット空間でネット空間においても外国の情報にアクセスし辛い、できないということはないですけどもし辛くなっている。もう一個はこのインターネットを使わない世代まぁつまり60代とか70代とか、まぁ人によっては50代位でもあんまり見てないかもしれないですけどね。まぁそれくらいの世代の人達からした場合にテレビラジオっていうのは唯一の情報源なわけですよね。で、その唯一の情報源であるテレビラジオはもう殆どプーチン政権の言い分しか伝えていないわけですよね。まぁその中でも例えばテレビ局のドシチ、雨とかですね、Э́хо Москвы́、モスクワのこだまであるとか幾つかこう政府の方針に逆らって独自報道を続けてきたメディアってのあるわけですけども、これは悉く今回お取り潰しにあったわけですね。ドシチはもうだいぶ前からあの電波の、電波で放送を行う免許を剥奪されててインターネット放送をやってましたけどこれも結局今回インターネット放送もダメになっちゃった。それからЭ́хо Москвы́の方も、モスクワのこだまですね。こっちの方も最近停波措置先週ですかね?停波措置されて、で開き直ってYouTubeで好き勝手言い始めたんですけどこれももうYouTubeチャンネル自体もうダメになっちゃったと。いうことでもう本当にこう電波メディアでは自由な言論というのが一気に無くなってしまったと、いう感じがあります。で、それから昨日ですかね今日ですかね、えっとNHKのロシア語放送も停止させられましたよね。という風にこうやっぱり政権の意向に沿わない報道というものが全然できなくなってしまっているので、あのネット見てない世代の人達は本当にそのロシア政府の言うことをある程度信じてるんですよね。つまりロシア系住民が虐殺されているから我々はそれを助けに行ってるんだという風に本当に認識している人々ってのは国民の中にかなりの割合いると思います。だから若い人とかそれからまぁそのインターネットで外国語で情報をダイレクトに取れるようなある程度インテリ層の人々というのはこれはおかしいといってデモに出てくるわけですけども、やっぱり全国的な拡がりになかなかならない。まぁこの面でいうと各都市で起きてるんですけど、じゃあそのそれぞれの都市の中であの一個一個の点の中でそれが圧倒的な支持を得ているかっていうと、ちょっと私も現地の空気解りませんがまぁ多分そうじゃないんじゃないかなという風に思っていますし、これまでもですねもっとずっと大きなデモってあったわけですよね。2011年の下院選の不正疑惑であるとか、それから去年はあのナワリヌイが逮捕されてまぁそれに対する抗議デモであるとか。で物凄く大きなデモが起こるんだけど、まぁやっぱり同じで騒いでるのは若い人とかインテリ、ばかりでなかなか大衆一般に広がっていかないしそれに対してじゃあプーチンはどうするかというと機動隊を導入して皆拘束してしまう。で、そういう人達が職を失うであるとかあの脅迫を受けるであるとかして段々運動が萎んでいってしまう。その後はまた法律が更に厳しく改正されて自由な政治意見の表明がますますやり難くなる。こういうサイクルをずーっと辿り続けてきたわけですね。ですからまぁ今回の規模くらいの反戦運動であれば多分プーチンは鎮圧できてしまうだろうと思いますし、実際にやっぱりこのあの90年代の滅茶苦茶な混乱を乗り越えるにあたってやっぱりプーチンがロシア社会を安定化させたっていう側面は間違いなくあるんですよね、プーチンのその強権的な手法が。だからそのお陰で我々は今安定して暮らせてられるっていうことを心から感謝してるロシア国民っていうのは実際に居るので、そういう意味でもプーチンって、なんて言うんですかね我々から見るとこう悪の独裁者で実は皆プーチンを嫌っているに違いないみたいなことを考えがちなんですけどそうではなくて、やっぱりプーチンは本当にある程度ロシア国民の気持ちを掴んでいる部分というのがあるんだと思います。だからそういう事を考えてもこれだけでプーチン政権が何か考えを変えるってことは私はちょっと考え難いと思ってます。ただ今回非常に特徴的だなと思うのはそういうその若い人とかインテリだけではなくて非常に政権に近い立場の実業家みたいな人達或いはその企業としてプーチンの戦争に対して反対を表明するって現象が起きてるんですよね。やっぱり一番最初に声を上げたのがあのロシアのアルミ王と呼ばれてるデリパスカ、それからアルファバンクこれあの非国営の中ではあの最有力の銀行ですけどここのアルファバンクの頭取のフリードマン、こういう人々がプーチンの戦争に反対ということを公然と言い出す、これちょっと私は見たことないんですよね。やっぱりこれまではプーチンと一緒にプーチンの方針に異を唱えないでプーチン支えることによって利益を得てきた人々というのがそのプーチンの専権事項である外交安全保障ですよね、に対して反対論を唱えるってのはあんまりなかったというか多分初めてなんじゃないかと思うんですよね。それからロシアの石油会社ルクオイル、これもその非国営の中では最大手ですけどもここも公然と戦争反対と言い出すとか。それからあのロシアのアブラモビッチですよね、チェルシーのオーナーだったアブラモビッチがチェルシーを売って、ウクライナ避難民の支援に充てますとかですね。どうもビジネス界がプーチンに対してこう距離を置いているような感じをすごく今回感じるわけです。でまぁ考えてみると今回その経済制裁、嘗てない厳しさで喰らってるわけですよねロシアって。これ自体のダメージもあるし、もう一個はそのこれだけ厳しい制裁を喰らって外交的にも孤立してるロシアというのがもうそのカントリーリスクの塊になっちゃったわけですよね。だからもうそこで操業ができないってことでまぁ日本でいうとトヨタさんですかね、トヨタがまず撤退ですよね、それからま撤退というか操業停止ですか。日産もそうだって話ですよね。あとは完全に撤退しちゃったのはえーっとアメリカのAppleとかそれからadidasもそうですよね、あとAdobeもなんか撤退するらしくてじゃあPDFはどうなっちゃうんだとかですね、まぁ色んな心配が出てくると。だからもう制裁の効果以上にこうロシアという国にまつわるリスクを喰らって外資がどんどんどんどん逃げていく。あとそのロシアの経済力の根幹を成しているその石油ガス産業からも大手メジャーがどんどん逃げてってるわけですよね。でこうなるとやっぱりまず産業界滅茶苦茶ですよね、景気が良い悪いとかっていうのを超えたレベルの壊滅的な打撃を受けつつあるわけで、まぁこれやっぱりロシアの実業家達からしてみればですねこのプーチンの始めた戦争によって我々のビジネス滅茶苦茶じゃないかという話に当然なると思いますし、で更にいうとまぁ結局彼らがビジネスとは別にその自分の私服を肥やしたわけですよね、でもそういうものも今回プーチンに近い実業家達に対して個人制裁を課すということで、ま相当海外に色々資産を持っていたはずですけどもまぁそういったものも封鎖をされる。日本も今回やってますよね。あとはこういう時のためにロシアってずっとこう外貨準備をコツコツ積み上げてきたわけですが、その外貨準備も今回G7の蔵相が協力して凍結すると。だから円とかユーロとかドルとかの外貨準備がまぁ軒並み凍結されちゃったわけですよね。色んな意味でこうロシアという国がプーチンの始めた戦争によって非常にこう足腰を揺らぐような大打撃を受けつつあるということに対してまぁこれまでだったら絶対プーチンに逆らうわけがなかったこの権力サークル内の人々、つまり実業家の人達ですよね。が、NOを言い始めてる、ちょっとこういう状況って私は少なくとも私がロシアをウォッチし始めてから見た事はないですよね。勿論その90年代のエリツィン●●プーチン政権期の中ではなかなかこういうことはなかったんじゃないかとあの思っています。で、あの現状ではまだその完全に民間の人達ですよね、その国営企業を任されているホントにこのプーチンとはKGB時代から一緒とかサンクトペテルブルク時代から一緒といったようなコア中のコアのインナーサークルというのはこれプーチン子飼いですから勿論声を上げるわけはないんですけども、でもやっぱりまだそこまでは揺らいでいない。けれどもこの先あの西側、日本を含めた西側の経済制裁が効いてきて本当にこの経済が麻痺するであるとかそれから今デフォルト説なんかもでてますよね。だからそういうことが実現していった場合に果たしてプーチンって今まで通りのあの強力なリーダーでいられるんだろうかっていうのはちょっとあの真剣に考えてみなければいけない課題になってきたんだろうというふうに思っています。なのであのゼレンスキー政権の戦略としてはやっぱりまぁこういうプーチンの窮地というのはある程度理解した上でまぁなるべく負けずに抵抗を続けると。その間どこかでプーチンが要求を下げざるを得なくなるだろうってことも見越してるんだと思うんですよね。つまり今プーチンが言ってるのはウクライナの非ナチス化、つまり今のゼレンスキー政権そのものを解体する、まぁたぶん退陣するだけでは済まなくて裁判にかけられるとか下手するとその殺害されるとかそういうことまで入ってると思うんですよね。それから中立化、つまりどこの同盟にも入らないというだけじゃなくて恐らく西側から軍事援助も受け取らないとかですね、そういうことですよね。で非軍事化、軍隊そのものを持たない。だからもうこれって完全にまぁロシアの傀儡政権を受け入れてロシアには逆らわない無力な国になるということを意味してるわけですよね。これは絶対今のままではウクライナ側は受け入れられないわけです。で、他方でウクライナ側が言ってるのはクリミアとドンバスを含めた全領域からロシア軍は撤退せよと言っているわけでまぁこれもロシアにしてみればなかなか飲めないわけですよね。特にクリミア併合というのは国民からこう熱烈な愛国的な反応を引き出したわけなんで、8年後にやっぱり撤退しますとあそこ手放しますとはなかなか言い難い。だからお互い現状では全然譲り合っていなくて最大限の要求をぶつけ合ってるわけですけど、まぁたぶんウクライナ側からみればどこかでプーチン折れるんじゃないか、まぁたぶんというかそれに期待するしかないわけですよね。で一方でロシア側からみればまぁつまりゼレンスキーの抵抗をなるべく早く砕くと。それによってこの向こうが長引かせたいんだったらなるべく早く終わらせるとまぁこれがそのお互いの最適戦略になるんだろうと思います。
そこでもう時間と最後なんで私が非常に懸念している事二点申し上げますと、一点はじゃあロシアがなるべく早く戦争を終わらせたいとするつまり負けない期間を引き伸ばすというウクライナの戦略を挫折させたいんだとするとやっぱりやることは無差別攻撃しか無くなってくると思うんですね。これはもうチェチェンでもやったしシリアでもやったし、でそこで結局もう一般人も戦闘員も丸ごと吹き飛ばすような物凄い非人道的なことをやってしかし結果的には確かに軍事的な成果は上げたと。で同じことをウクライナでもやらないと考える理由はないですよね。あるとすればやっぱりその同じスラブ人を殺すことによる国民の反発みたいなものはあるのかもしれないけども、もうそれでもいい勝つためにやるんだと言ったらロシアやる可能性があると思います。ですから今伝えられてるウクライナのその死者数というのはまぁ開戦2週間で何百人三桁人の単位ですけどもこれがもう一桁二桁上がると、いう可能性がこれから考えられてくると思います。でもう一個は今その検討されてるポーランドからウクライナに対して戦闘機を供与するという話とかそれからウクライナ上空に飛行禁止空域を設けるみたいな話ですねつまりこれまでよりもよりあの強い形でのNATOからの軍事的なコミットメント、特に飛行禁止区域はこれはつまりそのただ「ここ飛んじゃダメだよ」ってだけではなくて上空に戦闘機を送り込んで制空権を取ってしまうと、でそれでもロシアが飛行機を飛ばそうとするんだったら撃ち落とすっていうもんですからこれもう事実上戦闘参加に近いわけですよね。で、今のところアメリカもNATOもそれは危な過ぎるといって拒否してますけども、あのアメリカの世論が先週くらいからかなり変わってきたように何か世論調査とかみてると見えるんですよね。でこういう中でじゃあ更にいうとロシアがキエフとかハリコフで無差別攻撃をやる中で彼らを何とか救えという世論が西側の国々の中で高まらないという保証はないと思います。で、じゃあそこで実際に飛行禁止空域を設定してロシアの空爆を阻止するみたいなことを西側諸国が本気でやる場合、或いはその戦闘機を供与してその戦闘機の発進基地はじゃあポーランドの中の基地を使って良いですよみたいなことをやった場合、これはロシアの軍事思想ではほぼ参戦とイコールに捉えると思います。これあの30年くらいロシアの将軍達の書いてる雑誌をバーっとバックナンバーを読んでくとやっぱりこの飛行禁止区域設定というのはなんか事実上の宣戦布告と同じようにみるところあるんですよねロシアの軍人達っていうのは。これやはりイラクの場合であるとかリビアの場合であるとかな事を相当よく覚えてるんだろうと思います。なので今回も西側がそれやったとしたらロシアはほぼ宣戦布告と考えると思います。ただそれでじゃあロシア対西側の全面戦争やるかっていうとまぁこれやると第三次世界大戦になってしまいますし、現実に今ロシア軍はウクライナでさえ倒せてないわけなので普通に戦ってNATO軍全部相手にするってのは無理です明らかに無理なんですよね。で、じゃあそういう場合何するかというとこれもあの最近幾つかメディアでお話しましたけどやっぱりあの核使用の脅し、場合によっては実際に小規模な核攻撃をそんなに損害が出ない形で行って参戦してくることを思い止まらせる。というシナリオは充分にあり得ると思います。これあの90年代にあの●●●が国防次官だった頃に出てきたアイデアなんですよね。その90年代の滅茶苦茶になっちゃったロシア 軍の状態でもしも万一大規模戦争が起こったらどうするかという時に限定的にデモンストレーションの為に核を使って戦闘の停止であるとか、或いはその域外国が参戦してくることを阻止するという思想が生まれてきてこれがこの後ずーっと2020年代の現在に至るまでどうすればそれが第三次世界大戦にならないように上手いことロシアの目的を達成できる核使用になるかってことをずーっとロシアの軍人達はまぁ議論をし続けてきているわけですね。今まさにそれに近い状態なんですよね、これまではまぁロシアとNATOがホントに一触即発になるとかってのはまぁまぁあのもしもそうなったらねって感じだったわけですけども今回は本当にそうなりつつあって、としたらじゃあこの四半世紀考えてきたエスカレーション抑止型の限定核使用、やらないとはなかなか断言し難い。で実際に今回プーチン大統領が「抑止戦力を特別警戒態勢につけなさい」ということを国防大臣と参謀総長に命令してます。でまぁここでプーチン核とは言ってないんですね、その抑止戦力と言い方をしてます。だからまぁ核も入るしあと現行の2014年版軍事ドクトリンの中では初めて非核戦略抑止力という概念が盛り込まれておりますので、非核の通常型巡航ミサイルとかも全部ひっくるめて抑止戦略と、抑止戦力という風に呼ばれているので必ずしもこれが核だとは限りませんがこれに対してそのロシアのショイグ国防大臣が言ってるのは爆撃機部隊とかそれから太平洋艦隊とか北方艦隊とかを戦闘配置につけてますと報告してるんですよね、まぁ爆撃機もそうですしそれから北方艦隊太平洋艦隊っていうのはロシア海軍の5つの艦隊の中で唯一弾道ミサイル原子力潜水艦運用してる艦隊ですから、まぁやっぱり全体としてみると戦略核のことを言ってるように見えるんですよね。で、なのであのもちろんこれそこまで配備するまで海に出すまで空に上げるまでそこまでで脅しをかけるだけって可能性もありますしそこで納めるべきだと思いますけどもやはり現状ではあのロシアがこれまでずーっと考えてきた思想を持ってるってそういう限定核使用するための能力も持ってる、で状況としては想定されてきたものに極めて近いということを考えると本当にロシアがそういうことをする可能性というのはまぁまぁないでしょうというふうにはなかなか言い難いだろうというふうに思っています。ということなんでまぁこの先あのウクライナが持ち堪えきるのかでもその持ち堪えさせない為にロシアがより苛烈なエスカレーションに走るのかというような非常にその重要な分岐点に今立ってるんだろうという見通しを申し上げまして一回じゃあここまでにさせていただきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?