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The Satoshi Trial 12日目

2024年2月21日 宍戸健

「クレイグ博士はサトシじゃない裁判 by COPA」(通称:COPA裁判、サトシトライアル)続きます。本日(20日)審理12日目です。本日はクレイグ博士側の最後の証人Stefan Matthews氏でクレイグ博士側の証人は終わりです。

そして、COPA/Dev側の証人の尋問が始まりました。

1.Schedule

2.Stefan Matthews
午前10:30から13:00まで2時間半行われました。COPA弁護士は「クレイグ博士がサトシではない」ことを証明するために、昨日は4時間30分に追加して、どうしてそんなにStefanさんに聞くことがあるのかいまいち理解できません。本日の証言も膨大なのでその中からいくつか取り出します。

2016年5月に、nChainの元会長Robert McGregor氏はBBC, The Economist他のメディアを集めクレイグ博士がサトシであることを証明するイベントを企画していた。(この理由は、クレイグ博士の証言によると、このイベント後にnChainを$1 Billionでシリコンバレーにある会社に売却する計画だったそうです。)

5月4日の行動予定は、クレイグ博士がBlock1とBlock9にプライベートキーを使ってメッセージに署名し、Block9のアドレスにThe Economistからビットコインを送信し、その後クレイグ博士がそれをBlock9から送り返すということでだった。そしてMcRegor氏がクレイグ博士のブログにBlock9署名のメッセージを書き込む予定でした。(McRegor氏がクレイグ博士のブログをコントロールしていた。)

2016年5月4日の当日午前、クレイグ博士は「やっぱりできない。」と妻のRamonaさんにWimbledonの自宅で伝えた。Ramonaさんから電話があり、Stefanさんが自宅に向かった。RamonaさんがStefanさんに紅茶を入れている際にそうなってしまった。(クレイグ博士がバスルームで自殺を図った。)

StefanはスイスのチューリッヒでCAHと彼の手下Zafarと会った時に、Mike Hearn氏(元Googleのデベロッパー。米国人だがスイスのGoogleのR&Dに勤務しており、現在もスイス在住。ビットコインに最初期から開発者として関わる。Gavin Andreasen氏と同じくScaleするには1MのBlocksizeを外しWP通りにOn Chain Scalingをするべきと言っていた。)のコンタクトを教えてくれと言われた。そして、彼らはMike Hearnの自宅に訪ねていくと言っていたことに違和感を覚えた。

CAHがnChainの社内システム運用部担当に8人のeMailアカウントにアクセスできるように業務指示をした。この指示に疑問をもったスタッフがStefan氏に相談した。そして、Stefan氏はその業務命令には役員会の決裁が必要だとCAHに伝えた。そして、即時解雇した。

その後CAHは激怒してnChain社内の監視カメラにテープを貼り、スタッフを社外に追い出した後、サーバールームにドアを壊して侵入し荒らし、また書類をシュレッダーにかけた。これらの一連の件については、民事、刑事との訴訟が準備されています。(このため、詳細については裁判官に別途報告されるらしい。)

(宍戸健:ほんと恐ろしいですね。まるでスパイ映画かよww。)

さて、本日2人目で最後は、COPA側の証人にクレイグ博士側の弁護士が尋問します。

3.Steve Lee
この人の立場は分かりにくいんだけど、Jack Dorseyの会社Blockの社内のプロジェクトSpiral(Lightningの開発キット等開発)で、年間予算は$10Mでその資金はBitcoin開発者に返還義務の無い資金を提出することと、13人のSpiralのスタッフの給与を支払うことのようです。そして、Lee氏はCOPAの独立した取締役の1人だそうです。(あと二人は辞任した。)

クレイグ博士の弁護士Grabanar氏がLee氏に尋問してますが、面白いです。

Grab: 「Meta社が2022年1月にCOPA会員になりました。彼らも理事会に加わることになります。シェーン・オライリー氏がCOPA理事会でMetaを代表します。」...このメールはわかりますか?
Lee: はい。

Grab: 各COPAメンバーは脱退する前に少なくとも3年間は会員である必要があると約款にあります。Meta社がCOPAから撤退したのは本当ですか。
Lee: 本当です。

Grab:3年以内ですよね。彼らは事前に相談しましたか。
Lee: 私は脱退について知りませんでした。

Grab: 彼らがなぜ脱会したか知っていますか?
Lee: いいえ。

Grab: つまりCOPAの理事であるあなたは知らないのですね。
Lee: 私はCOPAの理事です。

Grab: はい。だからあなたは知っているはずです。
Lee: 彼らが去った理由は聞かされませんでした。

Grab: Meta社は非常に大きな企業体ですが、脱退することはCOPAにとって悪いニュースなのではありませんか。
Lee:私は驚きませんでした。彼らが参加したとき彼らはLibra(コイン)を推進していました。MetaはLibraを中止(日経新聞2022年2月1日)したので、彼らがもう興味を持たなくなったのも不思議ではありません。

Grab: Metaはここのメンバーリストにありました。(COPAのWebsiteのプラチナメンバー欄)
Lee: はい。
Grab: ほら、彼らはいなくなった。
Lee: はい。

Grab: ビットコイン法的弁護基金(Bitcoin Defence Fund)について教えていただけますか?
Lee: ビットコインのオープンソース開発者が訴訟に直面した際に弁護できるようにするために組織されました。そしていつ結成されたか忘れてしまいました。 2~3年前。ジャック・ドーシーとアレックス・マルコスが協力してくれました。

Grab:Blockの創設者であるDorsey, Alex Marcos, Jess Jonas などいるのですか。Leeさんは彼らを知っていますか?
Lee:そうですよ。はい、知っています。

Grab:この基金は支援している事件に関するニュースを公開していますね。
Lee: 内容は知らないですね。

Grab:このサイトを見たことがありますか。
Lee: ないです。

Grab:現在行っているこの訴訟を扱っていますよ。CSWの主要な信頼性に関するドキュメントの50件の書類偽造についての言及があります。見たことがありませんか?
Lee: いいえ。

Grab: 2023年11月2日。クレイグ博士が各種書類を偽造したことの詳細を明らかにするこの訴訟で、COPAからの訴状内容の修正嘆願から数日後です。見たことがありませんか?
Lee: いいえ。

Grab: この情報を公開した責任者は誰ですか。
Lee:わかりません。

Grab:誰だか創造できませんか。
Lee: 最近ジェス・ジョーンズという人がこの仕事に雇われたので、おそらく彼女だと思います。

Grab: 弁護基金(Defense Fund)が開発者に資金を提供しているとおっしゃいましたね。彼らがこの訴訟で開発者に資金を提供しているかどうか知っていますか?
Lee: 共同裁判なので事実関係は分かりません。これに関連する少なくともいくつかのケースでは役立つと思います。

Grab: 私が尋ねたのは、ガニング氏(コアデブの一人)が資金がないことをを訴えていたからです。おそらくこの基金から資金提供されていると思われますか?
Lee: そうでしょうね。

Grab: それが弁護基金(Defence Fund)の役割ですよね?
Lee: はい。
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ココまでです。尋問をビデオで見てますが、鳩が豆鉄砲を食らったような感じで答えてましたねww。営業売上目標なく、13人のスタッフと年間$10Mを好きに使えるんで楽ですよね。気になって彼が喋っているクリップを探してみました。

はいそれでは今日はこの辺で。

記事を作成に参考にしたのは、いつものKurt(HandCash: $kurt)とScott(HandCash: $CSWCourtReporter)のライブツイートです。もし参考になったなら投げ銭を送ってあげてください。私に投げたい場合には(HandCash: $kenshishido) までお願いします。


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