マジックの世界大会にスタッフとして参加させていただいたお話。
こんにちは、天城です。
今日は2018年の7月に韓国の釜山で行われたマジックの世界大会「FISM World Championship of Magic」にスタッフとして参加させていただいた時のお話をしようかなと思います。
「FISM」とはフランス語の”Fédération Internationale des Sociétés Magiques”の略で、この大会は3年に一度行われるいわばマジックのオリンピックのようなものです。
僕はFISM2018で7月7日から15日までの約1週間をスタッフとして参加させていただいたんですけど、当時まだ16歳だった僕は世界各国から集まった著名なマジシャンたちに囲まれて終始ドキドキしっぱなしでした。もうただただひたすら楽しかったです(笑)。
前を向けばMr.マリックさん、横を見ればセロさんなど、子供のころからテレビでよく見ていた方々に囲まれている感じです。今考えたらドキドキというよりニヤニヤだったかもですね(笑)。
僕の仕事は主にマジシャンの緒川集人さんのスタッフとして動くことで、ブースのお手伝いや、ショーの裏方として沢山のことを経験させていただきました。以前からお世話になってはいたんですけど、ショーの裏方としてお手伝いさせていただいたのはこれが初めてだったので、とても貴重な体験でした。
(FISMで行われたツーマンショーにご出演された緒川集人さん、サイモンコロネルさん、そして当時のスタッフの皆さんと一緒に撮った写真です。)
さて、今回なぜFISMのお話をしようと思ったのかというと、その後の僕の活動に大きな影響を与えてくれたからです。一言でいうとモチベーションです。
FISMの大会には世界中から予選を勝ち上がってきたプロアマのマジシャンたちが出場しているんですけど、その中に当時の僕よりも若いアメリカ人の出場者の方がいたのです。
入賞こそしなかったものの、僕よりも年下の男の子がすでに世界大会に出場しているということがとても羨ましくもあり、同時に悔しくもありました。
当時僕はすでにマジックキャッスルのメンバーではあったものの、まだキャッスルでショーをしたことはなく、コンテストにも出場したこともありませんでした。ですが彼の活躍を見てから僕も頑張ろうと決め、翌年の6月からようやくマジックキャッスルでショーを任されるようになり、同年の8月にはミズーリ州で行われたコンテストで優勝することもできました。
まだまだ小さい一歩ですが、FISM2018に参加させていただいたことでその一歩を踏み出すことができました。
このご時世ということもありますしこの先マジック業界がどのように変化していくのかはまだわかりませんが、僕は僕の足で行けるところまで行ってみたいです。踏み出す足の幅ではなく、自分がどのくらい力強く地を踏めるかを大切に。
ではまた次回。