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SCM用語:PO(Purchase Order)
PO(Purchase Order)とは、購買発注書のことです。
POを発行するとは、注文書を送付することを指します。
POは、購入者(バイヤー)が供給者(サプライヤー)に対して正式に商品やサービスを注文する場合に意思表明として使用します。
POというのは、非常に重要な書類です。
というのは、発注の品名・価格・納期・数量・発注日・納品日など、取り引きに必要な具体的な情報を記載するようなフォーマットになっている(べき)だからです。
本来、発注行為をする場合において、絶対に明確にしなければならない条件があるはずですが、POを発行せずに発注をした場合、例えば口頭やメールなどで行った場合には、何かが漏れているリスクが非常に高くなります。
POがない場合、納品のトラブル時、例えば納品が遅延したり、違う品目が届いたりした時に、何が正しかったのか、何がトラブルの原因になったのかの起点がない状態になります。
「言った、言わない」論争になってしまったら泥沼ですし、例えばメールの中でやり取りしたことであったとしても、発注時点でそのやり取りが効力を持っているのかどうかあやふやになってしまいます。
さらに、基本的にはメールでやり取りしつつ、ところどころの情報が口頭・電話でのやり取りになっていて、明文化されていないときも、後追いができなくて困ることになります。
SCMにおいては、基本的には定められたフォーマットでのPOを発行することによって、起こりやすいトラブルを事前に防ぐということが大事になってきます。
基本的にサプライヤーとは協力的な関係を維持・強化することによってサプライチェーン全体を効率化させようというのが、SCMの基本的な考え方です。
慣れあう必要はないですが、変に情報を隠そうとして短期的な利益を追求するより、お互いに情報を公表しながらやっていくことのメリットを生かすことが大事だということです。
また、発注者側が楽をしようとして、正式な発注書を出さないという態度もよくありません。
相手の立場に立ってきちんとした対応をする=POを発行する、ということが関係づくりの第一歩になります。
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