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SCM用語:トレードオフ

トレードオフ(trade-off)とは、何かを得るためには何かを犠牲にしなければならないという、取引における交換の原則を示した言葉です。サプライチェーンマネジメントにおいては、クオリティとコストと納期はしばしばトレードオフの関係にあり、クオリティを優先すればコストが上がったりリードタイムが長くなる中で、どこかでバランスを取る必要があります。
この、SCMの中で、QCDのどこでバランスを取るかが事業戦略において重要であり、自社の強みを生かしてどう付加価値を上げるのか、どう利益を出すのかの見極めにつながるのです。このSCMの課題を、デカップリング・ポイントと呼びます。

「トレードオフ (trade-off)」という言葉の起源は、英語の「trade(取引する)」と「off(離れる)」から派生したものです。この表現は、18世紀後半から19世紀初頭にかけて使われ始め、主に経済学や取引に関連する場面で用いられるようになりました。

最初の意味合いとしては、「何かを得るために、何かを犠牲にする」という「取引」や「交換」に関連する考え方が中心でした。経済学においては、資源が限られている中で、異なる選択肢の間でどう優先順位をつけるかを示す際に、トレードオフの概念が用いられるようになり、次第に広範な分野で使用されるようになりました。


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