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SCM用語:ROIC

ROICは、Return On Invested Capitalの略称で、「ロイック」と呼びます。
ROIといっても同じ意味です。
要は投資対効果のことで、投資に対してどれだけ利益を上げられたかという経営指標になります。

例えば、SCMにおいて在庫管理システム導入して1000万円かかったとして、コスト削減効果が年間100万円だったとすると、ROIC=利益÷投資=100万円÷1000万円=10%となります。
これは、コスト削減が100万円が10年たまると、導入コスト1000万円と等しくなりますので、10年かかって投資を回収するということになります。

SCMにおいて、評価指標としてROICは非常に重要ですが、
1、何のためにやるのかを明確にすること、利益ベースで効果を図ること
2、ちゃんと利益を上げることまでやり切ること
3、無駄な投資をしないこと
4、全体最適でどういう利益を出せるのかを明確化することで、各部門の不平・不満を押さえられるようになること
という利点があります。
SCMというと、どうしても大規模なシステム開発を伴うことや、全社ベースの物流改善を目指すことがありますのが、ともすればスローガンに押されて無駄な投資をしてしまうこともありますので、冷静に投資対効果を試算・後追いすることが重要になってきます。

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