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競馬反省録 #4 2025 東京新聞杯 ~河内の夢と、豊の意地と、時々こっちの豊の意地~
前置き
これは、競馬初心者が四苦八苦しながら、競馬を予想し、打ちひしがれる記録です。温かい目で見てもらえると嬉しいです。多分、間違ってることもたくさんあります。アッハイ、な人は最後までお付き合いいただければ幸いです。
はじめに
きさらぎ賞はランスオブカオスの単勝をあつく張りましたが、サトノシャイニング強かったですね。
私はというものの、サトノシャイニングは消しちゃいました。
ダメですね。最近、穴人気ばっかり狙うようになって。穴があったら入りたいものです。
反省します。
本編へ。
予想
展開予想
セオがリードするスローペース予想。前に残るが、差し馬が台頭するだろう。
時計は平均くらいか。
ブレイディヴェーグが予想の中心となるレースで、どの馬が前に残るか、差してくるか、内からか、外からか判断していくことになる。
差し 3: 前残り 2 ぐらいの感覚でピックアップする。
印まとめ
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ブレイディヴェーグ◎を本命視して、予想を組み立てる。ブレイディヴェーグはルメールを背に好位について外から差しに来るとして、内から馬群を掻っ捌き、キング姉さんを背にサクラトゥジュール▲が差してくる。オールナット〇、セオ△、コラソンビート△、が前で粘りこむが、ブレイディヴェーグが余裕で差し切りゴールイン。ゴートゥファースト☆は展開が向けば、見せ場があるかもしれない。
今回の消し馬
ボンドガール:
休み明けの上に、年上の牡馬相手に対してお利口に戦えるかどうか。折り合えず、ギリギリ差し切れないとみて消す。前年のマスクドディーヴァ、中山金杯のクィーンズウォーク、ジャパンカップのチェルビィニア等見ると、4歳牝馬は同世代もしくは牝馬条件以外ではなかなか手厳しいと考える。
ウォーターリヒト:
かなり充実しているが、前走前々走は展開が向いたかつ、キンカメSは少頭、今回は展開が向かないとみて消し。追い込みタイプは難しいとみる。
シャンパンカラーは復活の兆しがあるが、斤量がエグい。同じく、ジュンブロッサム、マテンロウスカイ、ジオグリフも斤量で消す。
買い目
三連複 7-1,6,13-1,5,6,16
答え合わせ
パドック:気になったところだけ
ブレイディヴェーグは入れ込みが少々ある。+14kgは気になるが、太め感はない
ウォーターリヒトはチャカつきあり
オールナットは周回遅れているのか、どうなのか
ゾンニッヒがかなりよく見る。落ち着いていて、かつ踏み込みが力強い。馬体も大きく見える。
スタート
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恐れていた、ブレイディヴェーグのスタート遅れ。ジオグリフ買った人はここで諦めただろうな…
私はまだ、諦めていなかった。なぜなら、ブレイディヴェーグならスタート遅れても自力差で勝つと予想していたからだ。
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2番のメイショウチタンがいいスタートを切っていた。前走もスタートはよく、今回のような逃げ馬不在の短距離~マイルは、スタートが命だということを噛みしめている。
レース展開
隊列は、やはり16番セオが前に出てきたが、メイショウチタンにハナを譲る流れになった。そこは読めなかったな。
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この隊列を見たとき、やっちまったな、と落胆した。スタート遅れの影響がもろに出ている。想定では、(3, 4, 10, 13)の隊列にブレイディヴェーグが加わっているイメージだったが…
おまけに、1のサクラトゥジュールと5コラソンビートがかなり掛かっている。折り合えてない。
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両方とも買ってるんだけどね…
めちゃかかってる2頭に挟まれて、ルメさん的には「コリャヤバイネ…」と思っていたはず。
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ルメさんの何が何でも4番ユタカサンの後ろにつきたいという意思がここに表れている。
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正直、ここを見たとき、来るか!と思ってしまった。しかし、10番ゾンニッヒと8番ジュンブロッサムが邪魔!となっている。ルメさんは4番ボンドガールに追走したい気持ちだったろうに。この二頭が伸びれば交わして差し切ることができたかもしれないが…
8番ジュンブロッサムが伸び欠いたおかげで、すんなり外を回せたのはいいが、10番ゾンニッヒが伸びず、交わす流れになったのがロスだったかなと思う。
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7番ブレイディヴェーグが10番ゾンニッヒを交わしたタイミングで、後ろで足を溜めていた12番ウォーターリヒトが7番ブレイディヴェーグに併せ馬をして、1着でゴールイン。完全に踏み台にされたわけだね…。東京は末脚勝負になるというセオリーをしっかり体現されたな~。
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綺麗な着順だぁ…
接戦で面白いレースだったけど、予想の反省点が多すぎる。
消した2頭でワンツー、本命がハナ差で着外。しかも、穴馬候補に前に残られてるという。
ウォーターリヒト、河内先生が今年引退とのことで思いが詰まったゴール前だったね。
武さんもさすが、人馬ともに休み明けで超フレッシュというだけあって、位置取りが完璧だった。
実は、マテンロウスカイもとても好きな馬なので応援はしていたのだが、すっかり5着が板についてきた。
ペースを振り返る:Mペース 1326
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メイショウチタンが作ったペースだが、かなり縦長なのでそこは注意したい。キング姉さんのコメントを見てみよう。
馬の具合はとても良かったのですが、この馬には不向きなスローペースで、折り合いが難しかったです
2番メイショウチタン、16番セオより後ろは5馬身程度離れているので、実質スローペースの末脚勝負になったと考えられる。
去年、サクラトゥジュールが勝ったレースでは、同じタイミングでかなり手綱を抑えているように見えるが、馬郡がだいぶばらけているので、ペースが流れたのだろうか。
ペースが逃げ勢と差し勢で別れ、後団は落ち着いたペース、前団は流れるペースに乖離し、ペースを乱され苦しくなった馬から馬群に沈んだように思う。差し馬が多いとこのような展開になるのだろう。中~後ろの集団にいた馬はキツいレースを強いられたように思う。馬の適正を見極めた位置取りとスローペースの中でも、差し粘れる体力とスピード、所謂、「キレ」が重要だったレースと言えようか。それらの地盤となるのが、「スタート」なのだろう。
掲示板を振り返る
ウォーターリヒト
上りはもちろん1位で33.2。すごい末脚だ。
想い差もあったのか、とも思う。
「NHKマイルカップの後、乗り替わりになり、この馬の活躍は外で見ていました。今日、また乗せてもらえることになり、すごく嬉しかったですし、ずっと乗りたいと思っていました。一回り大きくなり、パワーアップしていましたから、自信を持って乗りました。
終いの脚がある馬ですから、良さを生かして乗りたいと思っていました。直線に入って、前が遠かったので届かないかなと思いましたが本当によく走ってくれました。まだ成長してくれると思いますし、大きいレースが沢山ありますから、頑張っていきたいと思います。
河内調教師が定年、いい結果を残せて良かったですし、厩舎の皆さんが馬のことを本当によくやってくれて、感謝の気持ちで一杯です。感謝の気持ちを忘れず、一鞍一鞍乗っていきたいと思います
NHKマイル後の休みが良かったんだろうな。そこからの覚醒具合がうかがえる。
追切もいい、前走、前々走、その前の内容も良い、東京巧者、絶対に買わないといけない内容なんですが、なんで消したんでしょうね~…
キンカメカップでスローペースでも差せる末脚があることは分かっていたのにね。枠もいいところに入ったし。
東京という舞台を一番活かしていたと思う。最後の直線で広く使えるから、ストレスなく大外から回って一気に差し切ることができるのは強い。結果論だが、内枠の差し馬は馬群の中でペースを乱されたストレスが大きく、外や集団先頭など、ストレスなく立ち回った馬に勝機が舞い込んだ。
あまりに展開予想に引っ張られて、東京競馬場という舞台設定を蔑ろにしたのが今回の最大の反省点だ。
精進します…
ボンドガール
上り3位33.7、内から伸びてきた末脚。
人馬ともに休み明けでフレッシュでしたね。
位置取りも完璧だし、やっぱり武さんは人間メトロノームと言わんばかりの安定感のある運び。
折り合い面に不安があるとのことでしたが、距離短縮が功を奏したのか、精神面が成長したのか、それとも両方か、かなり折り合っていたように思う。
レース前から落ち着いていましたし、良い位置で折り合っていました。勝ったと思ったのですが
勝ったと思ってそうだ!!
こればっかりは運のツキだよね。勝っていてもおかしくなかった。
ボンドガールはマイル路線らしいし、ヴィクトリアマイルに出るだろうから非常に楽しみな1頭になったな。
メイショウチタン
予想していた時、「体重に注目!」ってメモをしたのに完全に忘れていたな~。
絞れてたら印付けようと思っていたが、後の祭りである。
前走はデブ化での出走だったけど、良化しているしな。
ただ、展開は大きく向いたと思う。スタートはかなり良かったのと、単走だったのが大きい。
セオは押し出されの逃げはしたくない雰囲気は厩舎コメントで読み取れたけど、メイショウチタンが逃げるのはさすがに予想できない。
こっちのゆたかは白毛のジジイをGⅢでテン乗りで勝たせてるけど、久々騎乗でいいところを引き出したんだろうな。
次走で、過度な期待をしない方がいいと思うけど、気持ちよく逃げれる状況であれば、積極的に狙える1頭かな。
ブレイディヴェーグ
負けて強し、ではあるんだけど…もっとぶっちぎってほしいよ。
というか、前走のマイルCSでも本命にして、4着。そして、負けて強し…。
さらに、誰もが「適正より1~2F短い」と言っているのに、頑なにマイル路線なのは何なんだろうね。新聞見てみ?本当に、みんな「適正より1~2F短い」って言ってるんだぜ。以下、ルメちゃんのコメント。
いい競馬をしてくれた。体重もプラス14キロで増えていたし、1600メートル向きの瞬発力がありませんでした。この馬も伸びていたけど、スピードがちょっと足りないかな。よく頑張ってくれたし、いいレースができたので、次は1800メートルでトップコンディションになると思うのでピッタリでしょう
ルメール流の皮肉と捉えて良いか?
全く適正ではないとは言え、あのペースで馬郡を縫って、上りも33.6と2位で申し分ない内容ではある。かなりマークされてたし、蓋もされてたが、それでも4着は自力分ということだろう。正直、仕上がりも完全ではなかったしな…パドックはあれ?…という一抹の不安はあったさ。
しかし!スタートを100億回練習してきてほしい。
あの、スタートの遅れが、メイショウチタンとのハナ差に凝縮されていると思うと、競馬って深いとつくづく思う。
マテンロウスカイ
5着だが、負けて強しというか、今後かなり期待できる走りだったかなと思う。
いい競馬、完璧でした。いいスタートを切ってうまく内にもぐり込んで、休み明けで59キロを背負いながらもいい競馬でした。次に繋がる競馬だったと思います、去年同様に中山記念へと思います
59キロ背負って0.3差。外目の枠だったけど、出足よく、前目について内内回って差す競馬ができるとは。
中山記念連覇が期待できそうだ。
最後に
完全に空ぶった。逆に気持ちがいい。
学びも多かったので、次に生かせればそれでいいと思う。
それよりも、以下、話題になっていることがある。
エアシャカール vs. アグネスフライトの一騎打ちの時、三宅アナの名実況「河内の夢か?豊の意地か?」が令和で再現される!と騒がれているらいしい。
競馬って、バトンを繋いでいく競技なのでこういったドラマが起こることが魅力ではあるんだけど、本人たちにとっては「勝ったと思ったのですが」程度のことなんだろうな。
そんなことよりも、休み明け一発目の重賞で2着というのも凄いプロ根性。そういった意味で「豊の意地」だったら面白いけどね。
地味に「こっちの豊の意地」も忘れないでほしい。
そう思うと、河内の夢とダブル豊の意地がぶつかり合う。
これが偶然なのが競馬の面白いところだな。
以上。