日記2023.5.14 『愛じゃないならこれは何』『インシデンツ』感想
2023.5.14日
・喉が痛く頭が重いので一日寝ていた。
娘が保育園から風邪をもらってくる→奥さんにうつる→僕にうつって重症化する がパターンになってきた。
・斜線堂有紀『愛じゃないならこれは何』読了。
noteで試し読みを読み、面白かったので買ってみた。斜線堂有紀を読んでみたかったというのもある。
基本的には二十代女性が特定の男性(または関係性)に固執して自意識が膨大し自爆して疲弊していく話。
各エピソードの設定は結構興味深いのだが、登場人物たちの感情が重すぎてちょっと胃もたれした。
エピソードも恋愛ものとしても流石にちょっと非現実的な気がして、総じて言うと
「はてな匿名ダイアリーのバズった嘘松エントリ」
を読んでる感覚になった。
それとも僕が恋愛について分かってないだけで、この激しさがリアルなのかなあ。分かりません。
・DMM TVのコント番組『インシデンツ』観た。
地上波放送禁止のコント番組という触れ込みで、序盤や薬物や反社を扱った際どいコント流れる。
しかし1話の終盤から展開が変わる。実はこのコント番組が作られている世界(NEPPON)は、政府に厳しく管理されているディストピアであった。コントの途中で思想警察が乱入し、コント集団は表現の自由を巡って国と争うことになる……というお話。
まず、この設定自体がコント番組としては斬新で良かった。もちろんディストピアものというのは『1984』初め色々あるけど、お笑いでやるのは面白い。(映画『笑の大学』が近いかな)
あと芸人の演技が結構良い。ヒコロヒーそんの演技のうまさには舌を巻いた。
さらば森田さんは、最初は大袈裟だなあと思っていたけど、2話あたりからキャラとして見られた。
惜しむらくは、肝心の「コント内コント」がそれほど打率が高く無い点。最初のシャブでパワーアップするコントで「これはまずいぞ」と思った。
ただ、ヒコロヒーさんの演技にかかっているコントは大体面白かったので良しとする。
あと6話で、鼻に男性器がついてる漫才師のコントがあったけど、これって『ムービー43』の顎に睾丸が付いてるコントのパロディ?
本作の方がずっと面白かったです。
あと残念ポイントとしては、管理社会の政府軍に迫力がなく、コントの域を脱してないように見えたところ。
タメ口で話してくる女が出てきたり、そもそもコント集団があまり国家を怖がってないところが、「コント」だなぁと思ってしまった。そんなガチドラマを作るつもりがないのかもしれないけど。
『インシデンツ』は総じて満足でした。
・『イケメンマストダイ』面白かった。