妻が選挙に出る?!
このnoteは選挙へチャレンジする妻に対して、元Jリーガーの夫の思いを綴ったものになります。
(本当は最大ボリュームで応援してください!と叫びたいが立場上控えてます)
「選挙にチャレンジする」
仕事から帰宅すると彼女はそう言いました。
僕は何を言ったか記憶は定かではないのだけど、
「おお…」「すごいね」
そんな言葉しかかけられなかったと思います。
なぜ力強く「よし、頑張ろう!全力でサポートする!」そんな言葉をかけてあげられないのだろう。そんな気持ちで悶々としていました。
今振り返ると、得体の知れない選挙というものに対しての不安が大きかったのだと思います。
選挙…めっちゃお金かかるんじゃないの?
俺だけの収入で家計は大丈夫か?
当選しなかったら?
選挙出たら家族はどうなっちゃうの?
妻じゃなきゃいけないの?
そんな不安から、歯切れの悪い言葉しか出せなかった。
思い立ったらすぐ行動。そんな彼女ですが、今回ばかりは、大きな葛藤があったと思います。
何気無く家族4人で過ごしている時間に、涙を滲ませ、こんな幸せを一時的ではあるが手放してもいいのか?ふとした瞬間に何度も頭によぎるように見えました。
ただ、おそらく11月には選挙があるだろう。
ということで、すぐその週末には、事務所に荷物を運びに行きます。
ほとんど何もない真っさらな部屋。
本当にこれから政治活動が始まるのか?
実感もなく、半信半疑のまま荷物を運び終えました。
0からの政治活動。
何も分かりませんが、選挙の勝因に大きく関わる”3つのバン”というものがあるみたいです。
『地盤、看板、カバン』
地盤:地域出身など、ローカルでの元々の支援者、応援者の強み
看板;そもそもの知名度、タレント、有名人
カバン:資金力
ざっくり言うとこんな感じです。たぶん。
え、やばいじゃん。相手は3バンをもつ現職2人。
まあでもなんとかなるかと思い
「何票獲得すればいいの?」
そう僕が聞くと。
「10万票」
「…。」
国立競技場満員2回分⚽️
「やるしかない」
とにかく、手や脚を動かしました。
ただ、走りだしたのにまだ彼女の応援を全身全霊でできていない感じがしました。
実際活動をしてみると、本当に大変だなと感じます。フィジカル、メンタルともにほぼHP0状態になります。むしろマイナスまで行くかも。
こんな思いで頑張ってるのに、なかなか声が届かない。
お願いだから彼女の声を聞いて欲しい。痛烈に感じます。
候補者本人ではないのに、毎日胃が痛い日々です。
そう思うと、彼女の身体や心が本当に心配です。
そんな中、彼女のnoteの中で、彼女の挑戦する理由を見ることになります。(直接聞かないんかい!!)
『国会、議員の現状を間近で見た彼女は、このままではダメだ。誰かが変えてくれると待っていては何も変わらない。自分が変えるんだ!そして、政治を含め、チャレンジできる世の中をつくっていく。そうして、次の世代にバトンを渡していくんだ。』
「義を見てせざるは勇なきなり」孔子の言葉があります。
元来、見て見ぬ振りができない彼女は、彼女なりの義に出会い、手を挙げ、一歩踏み出した。
そういったようなメッセージと僕は解釈しました。
この時、
「あ、彼女でなければダメなんだ。そして、社会、未来に対して僕ができることは、彼女を全身全霊で応援することなんだ』と僕は強く思いました。
以前、元ラグビー代表の廣瀬さんがリーダーとは?そう聞かれて
「どうなるか分からない所に先陣をきれる人」
と答えていましたが、正にだなと思いました。
僕自身も、二人の子どももいますし、普段子どもたちに触れる機会が多いので、
「いまの世の中ここが悪いんじゃないか?これからはこんな世の中にしていくべきじゃないのか?」
そんな議論をする場も増えて来ました。
しかし、考えたり、言葉にしたりするものの、どこかアクションに結びつかない。僕は、
それは、試合を観客席から眺めてあーだこーだ言っているだけでちっとも、グラウンドに入って闘っていないのと同じ。自分たちの試合なのに。
とりわけ政治の世界でいうと、よくわからないし、タブー感が強く、近づかないほうが無難。
そんな空気感が漂っているので、なかなか政治参加が難しい。
できることと言えば、とりあえず自分が投票に行くこと。
ただ、活動をして見ることで、政治への無関心さというものを肌で感じます。実際若年層の投票率が低いという事実もあります。若年層が悪いかというとそうではないと思います。
僕だって、家族がこの立場になって見えたものがあっただけです。
この政治へのタブー感をどうにかしないと、僕たちは未来に対して無責任なのではないか?
そんな思いが彼女の活動を通して僕自身も強く感じるようになりました。
そして、いざ身内が選挙に出るとなると、応援の輪を広めることに必死になります。
『やれることは全てやろう。』
そう思いながら多くの方に連絡を取りました。僕は普段マメではないので、知り合いや友人は長い間連絡はしていません。そんな久しぶりに話す知人に「妻が政治活動を始めまして…」と、いきなり政治や選挙の話をすることは非常にハードルが高かったです。本当に小さなアクションですが、徐々に彼女の応援の輪が広がっていきました。
彼女の政治活動、選挙活動を支えていただいてるのはボランティアの方々です。ボランティアの方々の輪も少しずつ広がり、選挙が近づくにつれ日に日に活動も多くなります。ポスターを張り替えたり、ポスターやチラシに証紙を貼ったり、途方もない作業がありました。
候補者の妻、そして僕も、
「申し訳ありませんが」「お願いします」
この言葉を連発していました。お願いばかりで申し訳ないそう思っている中とあるボランティアさんが、
「お願いばかりではないです。私達の願いを背負ってくれている。すごい重いはずなのに全力で走っていて感謝の気持ちでいっぱいです」
本当に忙しい中、時間だけではなく、色々犠牲にして参加していただいているボランティアさん。感謝してもしきれないです。
この言葉に、本当に救われました。
それと同時に、
「こんなに頑張っている人々がなんでビハインドの状況で活動をしなきゃならないんだ?どこがフラットな選挙なんだ?」
「活動を通じて選挙めっちゃしんどいぞ!なんでこんななんだ?」
「供託金の高額さ、ビラやポスターに証紙を何万枚も貼らなくてはいけないルールなど、なんのため?」
「このまま、彼女が負けてしまったら、結局何も変わらないんじゃないか?
また、こんなハードチャレンジを見知らぬ、志のある人に強いるのか?」
身近な人が政治参加すれば僕みたいな人間でも政治について考えたり行動したりする人が増えるはず。
チャレンジする人が増えれば投票率だって上がるのでは?
そんな仮説が僕の中で立ちました。
しかし、
現行の制度、構造のせいで、政治参加のハードルが高すぎる。
これは本当に、後世にそのまま受け継がせたくない。僕もやるべきことがある!
政治に関わらず、「どうせがんばったって何も変わらない」そんな思いを抱いている人が少なくない。
”親ガチャ”なんて言葉があるけど、がんばっても無駄だ。そんな思いを抱えながら生きている人は多いと思います。
いやいや、そんなことない。
僕らの小さな声、アクションで変えられるんだ!
そんな思いを多くの人が抱ける世の中にしたい。
そんな思いでこのnoteを書きました。
そして実際に活動を続けていると、
「うすいさん応援してるよ」「期日前入れてきたよ」
そんな声をかけてくださったり、投票率の低い若い世代の人でも、チラシを受け取っていただいたりと、変化がふつふつと感じられるようになってきました。
本当に嬉しかった。涙がこぼれそうでした。
しかし、まだこれからだ。本当にこの小さな声の集まりで、1人1人の声で変えることはできるんだ。
『世界は変えられる。そんな姿を次世代に見せたい。』
彼女の活動を通して、本当にいろいろなものが見えました。
ただ、これは本当にどうにかしたい!
皆さんの力が必要です。一人じゃ無理です。
その為に投票にいきましょう!
「あの時なんで投票しなかったの?」
未来の誰か、もしくは自分に問われることがあるかもしれません。
あなたの1票が未来をつくる。そういった姿を未来に向けてみせていきましょう!
結果はどうなるかは分かりません。
「勝てるか分からない勝負に挑む」
止める理由、諦める理由は腐るほどある。
ただ、歩みを止めない。
そんな彼女の生き様は素直にかっこいいし、尊敬できる。
子供達はしっかり見ています。
「どうせ無理だ」これを子どもに見せつけるのか?
「世界は自分次第でなんとかなるかも」
あなたはどちらの生き様を後世に伝えていますか?
僕は後者を選びたい!
がんばろう👍
拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
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