「sweet pool」(スイプ)完走した感想~協賛:足長キラルの回し者フォロワー
経緯
6/30のイベントで泣きエロゲシナリオみたいな話を書いて出したので、更に学びを深めるためにもエロゲをやろう!
→とりあえず気になっていた沙耶の唄をやったので、次やるオススメエロゲを募集します!
→3人のフォロワーにほぼ同時にsweet poolを推薦される(キラルの回し者が複数潜伏するTL)
→うち1名「干芋リストに入れてくれれば買うで」
私 「うお~!お願いしちゃおうかな~!」
→翌日:
て感じで連休フル活用して、二日で完走しました!
事前にいわゆるハッピーエンドはないよ!なんならバッドエンドしかないよ!みたいなのを聞いていたくらいで、それ以外はなんも情報入れてない状態でスタートしたかな
BLゲーは「room NO.9」をプレイしたくらいの遍歴
私はバッドエンドとかメリバが好きなので、むしろALLバッドエンドて聞いて触手が伸びた(食指じゃない方があってるらしい。最近のTwitter情報調べ)から、プレゼンとしてはド刺さりドストライクだったかも
好きな物語のオチはゼロレクイエム、君の銀の庭、PSYCHO-PASS(1期)、エヴァQ、女神の継承(ホラー映画)です
あと身内の閲覧を想定した文章なのでほとんど推敲せず壁打ちで読みにくいと思う
リアタイの実況ツイ始めはこちら↓
https://x.com/kenotono/status/1812470903693095296
ほなよろしゅう~
各EDの雑感(開けた順)
【善弥ED】
とりあえず、衝動で俺はこの赤いボタンを選ぶぜ~~~!!て猪してたら真っ先に回収しちゃったEND 初めて3時間くらいで到達した気がする いくらなんでも早すぎる
怪しげな男の誘いと車に乗り、目が覚めたら………なんか捕まってしまっていた!
やばい!!!永遠のお嫁さん(人形)にされちまう!!と思ったらガチそれになってしまってワハハ~だな なにわろてんねん
まだ哲雄や善弥の内面とか肉片なんやねんとか、色んな情報が出きる前にいきなりED行っちゃったから早めのバッドエンドなんだろうなとは察した
ハメ撮りシチュ好きなので、そこは嬉しかった(素直)
でもこの世界線の哲雄の気持ち考えると………いと悲しやね
てかこのENDの姫谷はどんな気持ちで服を………姫谷………(ここら辺は7割くらい姫谷のことばかり考えてた気がする)
でもこれ全END回収してから見ると、不完全なオス(本人は望んでもいない)として苦しんできた善弥がある意味同じ境遇の相手を見つけられてるから、善弥目線では一つの救済なのかもね
や、姫谷の腕の中で見取られているのを見ると、なんか安易にそう言うのもちょっと抵抗あるけど………まぁ一つのENDですからね
蓉司からしたらバッドエンドでしかないです
【銃殺END】
なんか………人間としての尊厳を保ったまませめて終わりたい!て思ったら、何とも哀しいところで二人とも終わらされてしまった
でも人間として死ねた………という意味では選択の通りのENDなのかも? トータルで見ても一番シンプルな終わり方
まさか上屋先生と姫谷の会話で終わるとは思わなんだ
上屋先生は何かあるだろうな~とは思ってたけど、結構ガッツリ介入だったな
ただ純正を生み出したい=蓉司と哲雄をくっつけたい、ていうロジックがあるせいでCP厨アシスト先生ってずっと呼んでた
最初にちゃんと最後まで行ったのがこのルートだから、二人があっさり死んじゃったのもあって凄いぽっかりな喪失感があった
姫谷も辛い 皆辛い 俺も辛い
【融合END】
姫谷が手記読んでたとき(か、もっと前)から、このエンド絶対あるだろうな~!!とは思ってた
最初は美しさを感じるとこもあったんだけど、やっぱり内なるものに身体を明け渡しちゃう選択は自分の考え(人間としての尊厳の話が好き)的にはちょっと抵抗があり、でもその抵抗を持ったまま見るのも一つ意味があるな………とか複雑な余韻があったEND
内なるものの為ではなくて、最期まで自分たちのために動いていたのはわかった上で、ひょえ~~~;;になってた
でも二人の最後の交わりは良かった 瞬間、心重ねて
融合していくスチルも美しさは感じるけど、これをただ美しいとだけ受け止めて……………ええんか!?になったので、その意味では一番印象に残るENDかも
うーん 生命の誕生って怖いわ
生命が誕生するって………なにそれ怖………
てかこの世界線の姫谷、純正をどうしたんだろう
肉片使わなくても寄生できるんだっけ、純正だと………沙耶の唄の開花ENDの未来みたいになりそう
【睦END】
やだッ やだッ!泣泣泣
姫谷と睦が辛そうだと特に辛かったので、これはかなりぐえ~になった
いや前2つのとき、めっちゃ良かったんすよ病室のシーンが
これ6/30で出した泣きエロゲの新刊の話にもまんま書いてるんだけど、相手と深く関わろうとする=相手の話を聞こうとアクションする=まずは己を開く自己開示、みたいな工程が私は凄く好きで、それが哲雄に対してもそうだし、これまでずっと話しかけて関わろうとしてくれてた睦に対してやっと返されるのが非常にLOVEな人間関係の描写で本当によかったよ~~~;;てしたとこだったのに
この描写見た後に睦ENDやらせるのあまりにも開発側がサドすぎる ニトロキラルに心を虐げられています
睦、本当に良い子だから、酷いことしないでほしいな………可愛いわんちゃん………
え、白い………?肉片が白くなっちゃったとか………?
あ、善弥みたいな飼い殺しEND再来かな………?
ほ、骨ェ~~~~っっっ!!!
なんでそんなことするんですか?
(でもモラハラDV彼氏になっちゃった睦、それはそれで味があった)
【プール投身(同棲)END】
これ一番好きだったかも!!!!
あ、でも帰ってきたときの哲雄の心情想像すると胸がキリキリするのでやめてもらえませんか!!!(矛盾塊)
吹いていった 風の後を 追いかけた 眩しい午後………
プール投身ルート2つは、蓉司が善弥の苦しみとか孤独みたいなのに触れてるのがめっちゃ良かった~~!!(多分このルートから増えた描写だよね?違ったら恥)
孤独なひとりとひとりで、二人ぼっちなら寂しくないねという話を蓉司と哲雄がして、孤独なのは善弥もそうだったからさ………
姫谷が寄り添ってくれて穏やかな最期だったのは前提に、それを汲んでくれる人が姫谷以外にもいたのが救いに感じたよね
プール投身して、父が自分を助けてくれたように、自分も大事な人を助けたい………てある意味自己犠牲の選択をするEND
最初は「」ナシでしか喋らない蓉司のセリフで、あっ哲雄と融合したのかな………?と思ったけど違った(ヴェノムみたいなやつ)
本当はすぐ死ぬところを、数年は穏やかに二人で暮らせたのかなぁと思うと、少し救いは………あるよ ある? うそ 一生一緒に居てくれや~;;
でも悲しくて綺麗な終わりだったなぁとも思う
お互いに別れの時がいつか来るとわかっていて、それに対する心の準備ができてるのなら………覚悟があるのは幸福だってブチャラティも言ってたし………
あと部屋を出るときの哲雄のスチル良すぎた蓉司もそりゃ好きって言うわ
メリバ色強めのENDだけど、この光射す庭で朽ちる感、めっちゃ好きです
死に様は生き様
最後に哲雄の名前を呼ぶ声が………愛に満ち満ちている
全ての終わりに愛があるなら~
【グランドED】
これ、蓉司生きてるよね!?!?!?!え!?!?!?
だって、自分を犠牲に助けようとしたところを思い留まって、もう一度生きて会いたいって強く思って、哲雄の治癒は前EDより多分遅いから、蓉司は力を使わなかったってことなんじゃないの!?わからん………逆に、全部使って生き返して辛くないように記憶も封じたルートなのかな……………?
書いてたらそっちな気がしてきた 余韻~
記憶喪失になって、でも学生時代の思い出をなぞるときにぽっかり空いた穴があって………喪失が美しいよ
初めてあなたを見た あの日動き出した歯車 止められない喪失の予感~
蓉司視点が多かったから、好きなのはわかるけど哲雄って蓉司のことそんな好きなんだ………だったのが、ここの描写で、好きだったんだね………になってよかった
多分これがトゥルーというか、正規ENDなんだよね
無意識下で蓉司を探して隣駅で降りちゃう哲雄~~~;;
プリントとか煮物持ってったりしたんだもんね 覚えてるよね体が
はぁ
つらつら蓉司と哲雄とか全体の話
序盤は世界から浮いてしまっていることによる孤独や警戒、拒絶とか結構自分のことで手一杯で、かつ異常な現象に翻弄されて受け身を取らざるを得ない状況だったけど、後半は、睦や哲雄に対して自分から関わろうとして自己開示したり、今までは警戒(まぁそれなりのことをされてるから当然だけど)一辺倒だった善弥の内情も想像して共感するような素振りがでてくるのが凄く良かった~~
特に善弥に対する感情のところの寄り添いは、姫谷にとっても善弥の苦しみへの解像度を上げるのに繋がってそう
最初の2つの融合・射殺ENDを経ないとこの歩み寄りのセリフがでてこないから、やっぱり大事なとこなんじゃないかなぁと個人的には思った
他の人は人間だし、哲雄は完全適性あるから苦しみはなさそうだし、多分善弥の苦しみを完全には無理でも一番近い所で理解できるのは蓉司だったんじゃないかなぁ
でも実際に寄り添ったのは姫谷だから、そこに蓉司の知見が姫谷に伝わったのは善弥亡きあとだけど善弥にとっての救済であればいいなと思う
射殺ENDだけでしか事件後の姫谷の様子はわからないけど、この会話が姫谷にとっても変化を齎すものになってくれてるといいよねぇ
内なるものを宿した組は皆孤独があって、でもみんな最後は寂しくはなさそうだったから切なさはあっても明確なBADだと感じたのは善弥・睦ENDくらい
BADエンドしかないって聞いたけど、割と救いはあった感じする 仄昏い中の光って感じはあるけど、それがいいから
哲雄との関係、思っていたより優しくて良かった~~~
最初のきっかけは本能的なものだし気持ちが交わる前に先に身体を重ねてしまうんだけど、その後の距離の詰め方は不器用だけど丁寧な人間関係ステップ踏んで親密になっていくから、重いし深いけどなんか口当たりがいいというか、不器用同士が距離を詰めていく可愛らしさがあったから重くなりすぎないとこもあった
永遠に対する答え、ルートによって変化するのよかったなぁ~
融合ENDだと永遠なんてなくて、プール投身ENDだとわかんないけど一緒にいよう、になってるの、いい
永遠とは何かを感じさせてね………
哲雄が身近になるのと入れ替わりに睦が遠くなるのが話としてバランスよかったなぁ
あとお姉ちゃんが子供に蓉司の名前の一部を付けたとこ、あれで蓉司は世界と繋がれた気がしたんかな ちょっと見返したいポイントでもある
でもその直後に、だから自分は安心して狂えるっての そんな寂しいこと言うな~~~;;
でも蓉司にとっては吹っ切れられたのが救いかもしれんし………ぐわー
蓉司と哲雄、似た者同士だったってのが一番しっくりくる
同じ孤独のかたちをしていたから……………寄り添えるものもあるよね
や、中盤ホント王道のラブコメしてたよね?肉片が無ければkey系列にも並べたかもしれんくらいにはラブコメだった
翁長陣営、伏兵すぎる
個人的にはここが滅茶苦茶刺さって抜けないよ~~~………
最初は敵陣営かと思いきや、肉片に支配されて物語観測開始前からずっと人生滅茶苦茶にされ続けてきたのだと思うと、やるせねぇ~~~よね
【邦仁】
やっぱつれえでしょ………
トータルで見たら彼視点で心情を共有してくれることはなかったんだけど、姫谷視点で語られる過去の様子を垣間見ると今の豹変っぷりが哀しいし、でもやっぱり姫谷が言うように息子に対する家族の情は残っていたのだと思いたい
母親の墓参りのときの話なぁ………
てか姫谷:オリジンのとこの話でもう一本見せてよぉ
ここだけ韓国ノワールの義と情と血より濃い絆………やってた
【善弥】
最初の印象から一番かけ離れたところに着地した子
あまりにも………哀しくて………
幼少期に肉片を取り込んでから多分拒絶反応みたいなのがずっとあって、人間じゃないことに苦しんでいるところに父親は出来損ないだと責めてきて………八方塞がりだよ~~;;
おんぬし様を殺した時の吐露がもう、悲痛で一気に心やられてしまった 彼もずっと疎外されて、一人でいたんだな~
姫谷は傍にいてくれたけどやっぱり人間だから根本的な寂しさとか疎外感を埋めることはできなくて、でもじゃあ姫谷の献身が全部意味が無かったのかといえばそんなことはないって、最期のシーンでわかるのが本当に良かったよ~~~;;
目を舐めさせるのも試し行動というか、自分の人間じゃないところの象徴に触れさせることで本当は同じところまで、それは無理でもできるだけ近いところまで来てほしかったのかもね
でも姫谷を儀式の場から遠ざけたり、人間のまま生きていてほしいっていうのもあったのかもね
でも、最後に思いっきりやりたいようにやって、姫谷に名前を読んで貰えて看取ってもらったときの様子は穏やかに見えて、この瞬間だけでも彼にとっての救済がありますように………とただ祈る………
【姫谷】
好きに決まってるやろが!!!!!!!!!!!!!!ド阿呆が!!!!!!!(誰に対するキレなの?)
いや、登場してからの全てが好きだった
情で忠義をやる推定30-40歳のくたびれた男…………………………姫谷、好きだ
邦仁に対する気持ちもさ、踏み込まず弁えているのも忠節だし、臆病さもあったのかもしれないし、善弥に寄り添ってやる気持ちもそうだし、屋上で仇の二人に対して一瞬拳銃を下ろしたり最後まで正気でさ、でも正気だから辛かったんだろうな…………………………
正気を捨てれたら行動も選択も変わったのかもしれない
でも、正気で二人の傍にいたのが姫谷だから 俺は姫谷のそういうところが好きだから…………………………ねっ
看取りが好きなんですけど、正直二連で主を看取ったときは絶頂するかと思いました
2024年度ベスト看取り人オブザイヤー優勝は姫谷、お前で決まり
なんか………前半は眼球舐めのとことか、嫌だけど耐え忍んでるのかなと思ったけど、善弥がずっと苦しんでるのを見てきた(多分生まれた時からそばにいたっぽいよね…?)なら、もうそれは本当に苦しみを和らげてやりたいという気持ちだったのかもね…………………
ペットの衣装作ってあげたの可愛いね
姫谷 ああ姫谷
主を失ったキツネは、ジャッカルよりも狂暴だぜ
結局の総括
結構ハードな話なのかなぁ~って思って臨んだけど、ハードな環境はあれどやってる人の心の動きみたいなところは凄く丁寧だし、弱さや傷、柔いところを最後には共有できたり掬い上げてもらえるシーンがあってかなり後味的には良かったかも 結構””救済””の話じゃない?
私は物語のエンディングにおいてはキャラの生死よりも魂が救われてるかの方に重きを置く&人間の弱いところを共有してケアし合う話が好きだから、どのキャラクターにも執着や衝動っていう独りよがりでハードな部分もあるし、一方寂しさとか孤独とかのナイーブな面もあるし掬い上げてくれる人はいるよっていう両面の書き方として読み取って満足しました
二周目したらまた新しい感想出るだろうけど、とりあえず一周目はこんな感想でした!!!
おもしろかった~~やっぱり同棲消失ENDが一番好きかも 儚さが心に残る
協賛してくれたフォロワー、お勧めしてくれたフォロワーありがとう!!
そしてこれ書いてる時点でlamentをDL済みなので、まだ俺のニトロキラル道は続く────