排気口からもいい香り。オーガニックハーブブランドSONNENTORの工場視察
ドブリーデン(こんにちは)!プラハの坂巻有貴です。
夏のはじめ頃、南モラビアにあるSONNENTORの工場とファクトリーショップに行ってきました。
SONNENTOR(ゾネントア)
1988年に設立のオーストリアで初めてオーガニック認定取得企業。近隣3軒のバイオダイナミック農法(*)の農家さんと作り始めたオーガニックハーブのブランドで、バリエーション豊富なハーブティーやスパイス、はちみつなど自然由来のオーガニック食品を扱う。今では全世界での150以上の契約農家、45ヶ国以上で愛されているブランド。
ちなみに、バイオダイナミック農法(*)とは、世界最古そして最高峰と言われている有機農法です。私のオーガニックの師匠、レムケなつこさんが、実際の農地を訪ねて詳しい解説をしてくださっています。とてもわかりやすいので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
お庭でも風が吹く度に、全方面からふわっと香るハーブが心地よい。こども達は巨大なハンモックで遊べたり。折りたたみ椅子は好きなところに自由に移動させて、各々のんびり過ごせます。
工場内の視察では、実際のハーブや工場内を見ながら
・世界中から工場に届いたオーガニック認証ハーブは、工場内でも品質や残留農薬などのチェックを実施
・パッケージやティーバックは土に還りやすい素材を使用
例えば、ティーバッグはバナナと木の繊維から作られた無漂白の紙。最近では、ハーブティーの個包装の香りの保護の視点で改良し、箱の外側をセロファンで覆う必要がなくなったとのこと。たくさんの取り組みはHPにも掲載されています。
・工場内での電気はクリーンなものを使用(工場横、可愛い電気自動車)
工場横の排気口からは、ハーブの良い香り。こんなに癒される排気は初めてでした!
サスティナブルな取り組みで会社が成り立ち、世界中の方々に愛されているブランド、すごく理想的な会社に思えませんか。
実際の売上高も、2018/19年度は過去最高を記録し、直営店も年々増やしているとのこと。創設者であるJohannes Gutmannは、「Sonnentorは共通の福祉、つまりすべての人にとって良い生活を目指しています。私たちは、生態学的および社会的に責任を持った経営が経済的成功と対立しないことを長い間証明してきました」と言っています。
サスティナブルでオーガニックを扱うビジネスは成りたちうるんですよね。こんな企業が増えていくことを強く望みます。
彼らのHistoryのページに書いてあった一言
"We cannot change the whole world, but we are happy if we can do our bit."
心から、そう思います。私も同じ想いで今の活動を続けています。
それでは、また近々。ヘスキーデン!(よい1日を)
(出典:IOBジャーナル / Bio-market.info)