失速していく日本
テニスを通じて、次世代を育成しているコーチです。
秩序を乱さない者が最も優秀という、特有の価値観がある日本。
必ず列に並ぶ、調和を大切にする、なるべく他人と摩擦を起こさない、本音を言わないなど、規律と文化が成熟していることは世界的に称賛を浴びることが多々あります。
しかし、規律を教えすぎたり、加えて責任感を負わせすぎると、リスクを負わない環境が成り立ちます。
日本だけにいるとあまり感じませんが、
世界では物価の高騰と円安が進んでいます。
一方で全てにおいて物価が安く、収入が変わらない日本。
経済成長を遂げていく他国、日本は10年前の東南アジア諸国のようになってしまったと思っています。
当時は、I'm from Japanだったり、Made in Japanというと、羨ましい目でみられていました。
しかし、日本はもはやアジアのリーダーではないという現実です。
国際的な競争力も低く、グローバル競争では常にBehindを強いられています。
日本の教育も変わったと聞きますが、横文字の言葉だけが増えただけで本質的に何も変わっていないと思います。
まだ、理系文系とか言ってる学校もありますし、就職するための大学進学とか、大学の偏差値が人生の価値観に繋がっている考えが強い日本の教育。
人を育てる上において、「問題解決能力」という言葉もよく挙がります。
学校で学ぶ問題というのは今やAIを使って簡単に解くことができるというのも現実です。
テニスを通じて次世代の子供達へ伝えていることは、常に本質的なことが多く、
環境が変わっても、時代は変わっても、変わらないこと。それは
何事にもしなやかな心と新しいことを構築していく創造力。
新しい時代を楽しむ心と想定外に対しての対応力。
苦しいことへの強(したた)かさと、困難への突破力。
自分の身は自分で守る時代ですね。
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