理屈じゃなくて感情で人は動く
ロジック(論理、伝える筋道)は必要だと思う。
物事の本質を伝える際に必要なのはロジックであって、理解を深めるにはやはりロジックはあるべきだと考えている。
しかし、人材育成に携わる身にとってはロジックというのは使い方によっては危険だと思ってしまう。
今のご時世、人を育てるのに
褒めて伸ばす
良いところを見つけてあげる
傾聴してあげる
などの手法が日本ではよく目にするし耳にもする。
でもこれって指導する側からすれば当たり前じゃないの?思ってしまう。
当然、指導者は傾聴しなければならない。良いところは褒めるべきであり、何より人の強みを見出し、個々が持つ目標へ導くことが求められるのが本来の指導者のカタチ。
そして人の能力を引き出す際、人の心を動かす際に必要なのは理屈じゃないと思っている。
人の能力を引き出したり、人の心を動かすには感情しかないと思っている。
指導者は冷静でなければいけないけど、同時に怒りをもち、悲しみをもち、そして喜びをもち、何より人間味が必要だと感じる。
人心掌握とは感情掌握ということを帝王学の授業で学んだことがある。
いつも感情的に物事を訴えていたら、受ける側は「なんだこの人、ヒステリーだな」って思うかもしれない。
でも、今ここで変わらないければいけない!って指導者が思ったのであれば、考えて物事を理屈で伝えるのではなく、感情をぶつけることで人の心にインパクトを残すことができると信じている。