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【フォローの余韻】音楽性セッション

ピアニスト森本麻衣さんが『ピアニスト道』を動画でアップしています。
ピアノ上達法、本番へのアプローチ、ピアノに関する様々なことの中から、今回は「上手な人と下手な人の違いはコレ。長い音のコツ!」で、音の繋ぎ方と重ね方をテーマにしています。

 この動画は『悲壮』を例にして、長い音からの音の繋げるときの弾き方についての解説ですが、弾くテクニックは置いといて、どのように意識して次の音にはいるか!を感じとれるように視聴してみてください。


さて、如何でしたでしょうか?
最初の強く長い和音の後に続く音の出し方(弾き方)、長い音の余韻を残しつつ、続く音を重ねていく、といった譜面上の上手下手ではなく、曲の表現についての違いを指摘しています。

 確かに譜面だけ見れば、音が重なるようには記載されていないので、長い和音をの余韻を残さなくても間違えではありません。
出だしなので、譜面と音を、見て聴いてください。


 事象をモールス信号のように「点で捉える事」は、確かに情報量も最小限になるのですが、感性に訴えるモノを表現する場合は、立体的に捉えることが大切になります。

長い和音を「厚みのある長い層」と考えてください。
それの厚みが減って薄くなっている所から、続く音の層を薄めに重ねていく、といったイメージになります。

 フォローの表現の中に、こういった余韻の残し方を知っているかどうかで、踊りの厚みが違ってきます。
ひとつのシークエンスから次のリードが始まっていても、振りの表現として、「余韻を残しつつ次のシークエンスに移行する」といった振り付けやインプロの振りを求められることは少なくありません。

 気持ちの移ろい、複雑な気持ちの見え隠れたり、押さえきれない思い、相反する気持ち・・・、。

自身の中にそんな気持ちはまったくありませんか?
振り返り方、手先や爪先のさばき方、俯き加減、などなど、細かい表現でも余韻を表すこともできます。

 音楽性(ミュージカリティー)セッションでは、単にオーケストラや決まった曲を『こう踊りなさい』などとパターンだけを学ぶのではなく、作曲家・演奏家の意図を汲み取れるよう、様々な角度から音楽性を理解して自身の踊りに繋げられるようなセッションを実施しています。 


【引用動画】

上手な人と下手な人の違いはコレ。長い音のコツ! 森本麻衣
チャンネル:森本 麻衣/Mai Morimoto [ピアニスト]
https://youtu.be/T38nJ8Lby6U?t=142

【引用動画②】
【ソナタ形式解説】ベートーヴェン「悲壮」第一楽章
チャンネル;クラシックでTGP
https://youtu.be/mIn8XSVb5l0

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Kenny 有賀(Effortless Tango Contemporary)
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