【踊りのクオリティを上げるコツ】音楽性セッション
ピアニスト森本麻衣さんが『ピアニスト道』を動画でアップしています。
ピアノ上達法、本番へのアプローチ、ピアノに関する様々なことの中から、今回のテーマは「踊りのクオリティを上げるコツは!」を取り上げています。
キーワードは『フレーズについて』で、このテーマは踊りで表現する際にも共通するもので、とても大切なことと思います。
また、本人のブログにある通り「できる限り短く、動画で説明している」ので、踊りを踏まえて森本さんの指摘を分析していきます。
約4分半の短い動画なので、まずはご視聴ください。
コツを一文で表すと、
『フレーズの最後は丁寧に(ナチュラルに)』となります。
そして、具体的な説明として、「フレーズを文章に例える」という手法を提示し、参考文例として「これはピアノです。」を挙げています。
一定以上音楽の経験のある方なら、この参考文例で理解することができると思いますが、多くのダンサーさんには伝わらな部分があるかと思いますので、捕捉します。
それでは、歌の歌詞のフレーズを思いでしてください。歌詞のフレーズの終わりが「です。」や「ます。」で区切られるケースは少ないと思います。
なので「フレーズの最後をはっきり弾く」ということではありません。
例えば、「候(そうろう)」という言葉はご存じでしょうか?「申し候」や「参り候」とか、時代劇や古文で使われる古い言葉で、現代ではほぼ使われることはありません。
「侯」を文章の語尾に使う場合は、現代語で言う「ます」「です」にあたる部分が「候」で、目上の人へ向けた丁寧語としても機能していたので、手紙などの語尾に「候」を使って、丁寧な印象を伝えまていました。
また、中国語の「候」には「待つ」という意味があります。また、物事の具合や加減も「候」で表すそうです。
例えれば、文末は「丁寧さ」、そして次の文を「待つ」という二つの大切な要素が含まれていると考えると良いと思います。
そして、
ダンサーさんの中には「フレーズという言葉は知ってるけど・・・」という方もいると思いますので、音楽性から捉える『フレーズについて』短く説明しましょう。
踊りに使われる一般的な楽曲はいくつかのフレーズが組み合わされて出来ています。
作曲家や演奏家はそれぞれのフレーズに意味や意図を含ませて、さらに、次のフレーズを巧みに組み合わせて、どのようにフレーズを繋げたら「伝わるか!」を知恵を絞って工夫しています。
このような方法で楽曲を分解する際には(だいたい)これらフレーズ単位で「Aメロ」「Bメロ」「サビ」などに分割することが可能です。(メロディをさらにフレーズで分割することもできます。)
そして、いくつかのフレーズが組み合わされている楽曲は、その場所によってフレーズの最後を意図的に変化させています。
例えばAメロがリピートする場合、1回目のフレーズの最後と、リピート後で次がBメロに繋がるのフレーズの最後をまったく同じようにはしないでしょう。
また、曲によっては、AメロとBメロを「緩やかに繋げる」場合ばかりではありません。AメロとBメロを「はっきり別物として繋げる」場合もあります。
①次のフレーズへ「発展形として繋げたい」
②次のフレーズへ「はっきり別物として繋げたい」
①と②では同じフレーズであってもフレーズの最後は変わっていきます。
楽曲で踊る振り付けの場合も、振付家はこの様な楽曲の特性や作曲家意図そして演奏家の解釈も含めて振り付けを構築していく場合が多いです。
その為、楽曲でのフレーズの繋ぎを理解することで、振付の理解の助けになるとともに、即興での振りの展開の助けになると思います。
音楽性(ミュージカリティー)セッションでは、単にオーケストラや決まった曲を『こう踊りなさい』などとパターンだけを学ぶのではなく、作曲家・演奏家の意図を汲み取れるよう、様々な角度から音楽性を理解して自身の踊りに繋げられるようなセッションを実施しています。
【引用動画】
演奏のクオリティを上げるコツは…フレーズの最後だ!![ピアニスト道]森本麻衣
チャンネル:森本 麻衣/Mai Morimoto [ピアニスト]
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