新しい期、新しい時代
新しい期 始まりました
先週から新しい期が始まりましたね。新天地でスタートされる方、これまでの仕事に新たな気持ちで望まれる方、皆、それぞれに”気”の持ちようを新たにされていることかと存じます。
面白いもので、”気持ち”と書くのと”気”の持ち様と書くのとでは、”気”に対する解像度が異なってきますね。私たちは、それほど”気”という、目に見えないが、確かに存在しているものへの感受性の強い民族なのかもしれません。
諸外国から見た際、日本の特性の一つは四季が明確なことなようです。
そして季節の変化に合わせて私たちの"気"の持ち方に変化があることも特性となるでしょう。確かに四季の変化は、私たちの情緒に影響を与え、民族的な個性の一つとなり、栄枯盛衰、動的平衡などへの感覚を養い、何事においてもバランスが必要だという感性に寄与しているように思います。
こうした風土に基づく気質は、「人間観」「世界観」に影響し、私たちの意識の基盤となるでしょう。
歴史は80年周期で動く
と言われています。
・2020年代に入り在宅ワークが普及しWorkとLIFEの境界線がなくなる。
・ロシアのウクライナ侵攻により冷戦後世界(新自由主義的経済社会)への危機が到来した。
こうした変化は何を意味するのでしょう。
この侵攻は、西側諸国(自由平等世界)が自らの正しさを信じ、権威主義的国家を自分たちの「世界の外」とした結果起きていることのように思います。だとすると、西側と異なる考え方と持つ国との間に、これからもこうした対立はおきるでしょう。
それだけでなく、西側・自由平等陣営も国内における経済格差から、自由と平等という概念だけでは、あるべき社会の姿を描けなくなっています。私たちがよって立つ世界の「自由と平等」のバランスはいかにあるべきか、これも各国内においても重要な論点となるでしょう。
こうした哲学をどう深めるかによって、軍事、経済、つまり国家安全保障問題も社会保障問題への答えが変わってこざるを得ないでしょう。つまり「世界観」とそれに基づくシステムを変えるタイミングが一定期間毎にやってくるというのが、この80年周期なのかもしれません。
およそ160年前には
・アメリカ南北戦争
・イタリア統一戦争
・ドイツ統一戦争
・フランスはナポレオン失脚し第三共和政樹立
・日本は江戸幕府が崩壊
これらにより、近代社会が始まりました。
また、ちょうど80年前には、真珠湾攻撃により太平洋戦争が始まり、それから4年後、第二次大戦が終結。
その後、社会的には
自由平等を旗印にする西側陣営
社会主義を旗印にする東側陣営
に別れ、1989-91年までおよそ45年強にわたって続き、その後30年間は、
新自由主義的経済社会という、平等より自由に重きを置いた世界が続きました。歴史サイクル的に次の80年を迎える2025年が目前に迫る中、私たちは、後世から見ると、80年周期で新しい期、新しい秩序が立ち上がる時期にいるのかもしれません。
私たちのような社会的責任のある世代の人間は、どういった世界観、それを基盤にした社会システムがあるべきかを主体的に考え、そこに向けて行動せねばいけないでしょうし、それこそが歴史を作るということなのでしょう。
決して他人任せにしていい問題ではありません。
同じように考えられる方も多いと思いのではないかと思います。なぜなら、私たちが今追い求めている成果を、仮に達成したとしても、理想世界にならないということに一人一人が気づき始めているからです。
個人という単位
企業という単位
国家という単位
これまでの30年は、こうした単位で見た際、その内側のみ繁栄すれば良いという視点が強く、故に、これら単位間での競争をしてきた時代だったのかもしれませんが、こうした「内と外」を明確に区分する考えは間違いなく対立を招くきます。対立、競争は良いことだという考えもあります。これはこの考え方そのものに由来します。
新しい時代 :主体概念の見直し
新しい時代に、こうした事態を乗り越えていくためには概念として
表的考え:Transcendence(個が持つ単位を超越)
裏的考え:反物質場(=量子場、阿頼耶識、anywhere)
など。
が必要でしょう。
そして、この表と裏が、自律的かつ動的に調和している状態が理想的であり、無限であり、普遍であると言えるのでしょう。
”いまここ”などと言われますが、幅のある今であり、永遠でもある場への認識的飛躍が必要だと思います。
こうした認識的飛躍を得るには、
科学による客観
哲学による主観
これら限界を乗り越えるコンセプトが必要となるでしょう。
新しい時代 :科学(客観)と哲学(主観)を弁証する
とはどういうことか。
おそらく、国家、起業、個人など、通常の観察主体の概念を超え、それに対立した概念を包摂した
Transcendental 超越的で
Autonomous 自律的で
Dynamic 動的な
Equilibrium 均衡
TADEな意識状態を目指すことなのだと思います。
こうした意識を、私たち一人一人の中に耕すことこそ、次の時代を私たちの内なる世界に到来させ、それを私たち自らの行動において、世界に出現させていく、そういう時代なのだと思います。
そうした想いを名称にこめ、この4月に、仲間とともに一般社団法人TCFAを設立し、新しい一歩をスタートします。
Transcendental(超越的)
Corporate(企業)
Field(場)
Association(協会)
これは、幕藩体制の中で藩の重臣であった場合でも、明治以降の社会システムのあり方を考えられないように、現代企業の重役であっても企業という枠を超えた善を考えることは難しい。そのため主体概念を移行するための仕掛けであり、そうしたことを企業経営に関わる人が共に学ぶ(プロセス・ラーニング)ための場です。
また、意識の開発、意識の変容を共にチャレンジするための
WaLaの哲学 8期 もスタートします。
オリエンテーション動画ができましたので、よろしければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=O6qmRLT7J0Q&list=PLwMjhuL9Oz8BXzCeXS3I1gHXjc0lYsBx0
8期の講座は4月14日スタートです。
動画を見て、このタイミングで参加されたい方がおられましたら若干名参加できますので、認識の変容に関心のある方が居られたらご参加ください。
認識が全てです。
結局、本当に私たちの認識が世界の全てなのです。
この春、新しい時代を自らの内に招き入れるため、
自身を変えることが世界を変えると気づくことにトライしてみるのも良いかもしれません。