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最適化問題から距離を取る≒Self Awarenessの深化

先日、WaLaの哲学修了者向けにスタートするラボのお話をしてきました。
「WaLaの哲学」のことを0期生の一人は「知のライザップ」と言ってくれましたが、修了者向けにスタートするのは「(叡)智のファイトクラブ」だ。ということで説明してきましたところ、さすが、0期、1期に飛び込んできた猛者たちで、多くの方が参加表明いただきました。みなさん、新しい道の入り口に立ったところで、引き続きトレーニングを続けたいという方たちでした。私も、気を引き締めてまいります。


今日は、そこで話した話、以下の虎ノ門ヒルズでのイベント

https://www.facebook.com/events/2351585598255693/

でも話したお話を少し。一言で言うと、あなたの仕事は、日常は、「最適化問題を解く」ことだけに終始してませんか?と言うことです。

上記のように、ボリュームや数字を追う社会から、新たな意味や価値を創出することに価値がある時代に入っていると言うのは多くの方に異論のないところだと思います。

つまり、大量生産、大量コミュニケーション、大量消費という仕組みを成立させるために、我々のこの100年(もっと言うと、300~400年)は、物質的豊かさのための最適化問題への対応でした。
当然ですが、最適化問題は一つに収斂します。しかし「原料を最適調達・最適生産し・最適販売する」と言うのは、ロボットと第3世代AIにより、2025年には概略整い、10年かからないで社会全体で根付くでしょう。つまり2030年で終わる。その後、あらゆる業界で効率化は人間の性能を超え、効率化のために仕事をしていた人手は不要となります。物質的モノの生産・販売に多くの人手がいらなくなるからです。すでに足元でも起こってきてますね。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55863


一方で、私たちは、この最適化問題解決を中心命題とする社会自体に、自己を最適化する以外の選択肢を持たない、もしくはそうした自分を客観視する立ち位置・思考時間を持てないゆえに、自分もこの最適化問題解決社会に最適化してしまう傾向にあります。となると、自分の人生の意味や価値を問い直すことは難しくなり、意味や価値が重要となる幸福は遠のいてしまう。

現在、イノベーション、心理的安全性、内発的動機などの文脈で言われることは全て、こうした、自己の過度な最適化が根本原因にあります。

対処法は?


そうした社会、自己を相対化する場所を持つことでしょう。

マインドフルネスなどは、そのためのメソッドの一つでしょうが、継続的に意味や価値を掘り下げ、問い直すための方法論(軸)と仲間を持つことが重要になります。これは、企業が用意してくれるものではなく、自身で持たなければならない。これから、10年以内に、多くの人が複数の企業との雇用関係、契約関係を持ちながら働くことになることが予測されます。そうなると、企業へのロイヤリティは必然的に弱まり、自己のアイデンティティと一致した場所が必要となり、そうした場を、自ら積極的に持つことが心身ともに健康で幸福であるために必要となるでしょう。

また、最適化問題が解決された後の社会でも当然買い手は必要です。となると、買い手となる人々は別のことで生産活動をし報酬を得る必要がある。それらは、おそらく物質のみに満たされない人間の欲求を相互に支える仕組みとなると考えます。一方、物質はいくつかの寡占企業が、薄利で販売する公共事業(現在の電気、水道、ガス、公共交通)のようなものになるでしょう。私たちは、時代に先んじて、自分の心の声に従い、居場所を再定義する必要があります。

「WaLaの哲学」は、図らずもそうした時代に必要なプログラムになっていると思います。第2期が9/12からスタートします。

オリエンテーションは終わりましたが、あと数名参加可能です。もし、こうした未来へ準備したければ、飛び込んでみては?

https://www.facebook.com/events/929208037414754/

https://comemo.nikkei.com/n/n0279eaf299af

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