「WaLaの哲学」とは?
WaLaの哲学ということで、色々書いてきましたが、近々説明会(5/27,29)もしますので、全体に関するコンセプトを改めて。
〜はたらくイミのアカデミア〜
「WaLaの哲学」
働くを自由に暮らすを自由に
<対象者へ>
漠然と、「会社のために働くことが自分の人生の幸福に繋がってない」と感じる人が増えています。人生100年時代一層重要な問題です。労働環境に関する目標を達成した後、経営も真剣に取り組むべきテーマでしょう。私たちもまた他人任せではなく、より深い学びを通じ、自らの人生に向き合う態度を決め直す時期に来ています。
この20~30年、企業はひたすら経済的価値を追求する機関として鍛え上げられました。労働者は自らを手段として提供しました。一方で、企業の設立趣意や存在意義そのものが問われる局面は少なかったように思います。多くの企業で「利益」と「成長」は、存在意義の手段ではなく目的そのものとなりました。ROEの最大化で企業価値が図られるようになり、結果として指標はクリアしたものの、この30年で、グローバルの企業価値ランキングの上位からほとんどの日本企業が姿を消したことの相関はどう考えるべきでしょう。
高度成長期の、モノが不足している時代は供給サイドの売上増大とコスト改善は、社会的に大きな意義がありました。しかし、いつの頃から人は「モノに囲まれても幸せになれない」と気づき始めた。そんな時代背景をどこかで感じながらも、物作りに特化している間に、社会の主たる座標平面を、金融と情報に書き換えられました。
令和、「美しい調和」の時代にふさわしく、私たちは次の座標平面を先取りせねばなりません。これら社会変化への対応策として、企業はイノベーションの必要性を唱えます。しかし、イノベーションが起きない理由が工業社会モデルの同質集団経営そのものである、という自己否定力をかけないため、新しい世界に必要なイノベーションに届きません。その中から出てくるものでは、イノベーションに必要な「独自の新しい視点」と何としてもやり遂げる力「グリット」がない。この問題を解決するためのスキームがIFC(Innovation Field Capital)であり、そのコンセプトが「個をひらき、組織をひらき、場をひらく」です。
はたらく意味のアカデミア「WaLaの哲学」では、
①「新しい社会に必要な軸となる世界観を学ぶこと」
②「意識変容を共にした仲間を作ること」
を目的としています。これこそが、次の時代を豊かに生きるに際し、みなさんの最も助けとなる武器となると信じています。
<開催にあたり>
豊かになりたい。幸せになりたい。多くの人にとってこういったことが心の奥から湧く想いでしょう。思考フレーム、知識中心に考えると、細かい条件が出てくるかもしれませんが、脳の深いところに刻まれた記憶から出てくるのは、サンサンとした太陽の下、十分な睡眠、美味しい食事、健康で、安心し、笑いながら暮らしたい。こんなところではないでしょうか。
現代は変革・不確実な(VUCA)時代と言われます。
・ 地政学:BREXIT、南北朝鮮、米中貿易戦争、中東情勢、ロシア、の動きと世界情勢
・ 時間軸:明治維新から富国強兵の80年、戦後の高度経済成長80年を経て、次の80年どこに向かうか。
・ 人生観:人生100年時代。60歳定年で設計できない長さをどう生かすか。
・ 社会観:先進国では物質的豊かさが一定水準を超えたが、幸せそのものには手が届かず、安心できない状況に人々は気がつきつつある。
・ 幸せの基準:幸福が多様化する中、企業、政府など大きな組織がこれまで指し示してきた方向に邁進することに理想の未来を投影できない人が増えてきている。
・ 経済格差:資本主義の結果として格差が拡大する中、上記の社会変革に技術革新が重なることで不確実性は加速し、不安も増している。
私たちは今、何を学び、どう対応すれば、より幸せになれるでしょう?上記はそれぞれに切迫した問題ですが、それには、前提となる
「私たちとはどういった存在か?」
「集団との関係はどうあるべきか?」
「社会はどちらに向かっているのか?」
こうしたことに、自らの確固たる答えを持たねばなりません。即答することの難しい問いを抱えることは健全です。リーダーシップとは、答えのない問題に答えを出し進む力です。主体的でありつつ未来への責任感から不安を感じる。ならば、意義ある人生を送るために「問いはあるが、答えはない問題」への対峙方法を先駆けて共に学びませんか?
私たちは、単なる知識ではなく知恵を、知恵より深い見識を、見識を胆識(胆力)に変えていき、古い世界と新しい世界の分断を乗り越えていかねばなりません。それこそが、現代を生きる我々の役割と責任でしょう。また、知恵、見識、胆識があっても、仲間がいなければ事は起こせません。旅は仲間とするから楽しく有意義なものとなります。この分断された時代をつないでいく旅を共にする仲間と出会いませんか?参考文献を起点に議論することは、知識だけではなく、みなさんに新しい出会いの機会をもたらすでしょう。人生は機会によって広がります。機会はご縁が、ご縁は人が運ぶものです。人間関係を仕事関係に閉じることなく、世界観を共有する仲間を広く持つことはVUCAの時代に極めて重要です。将来、この場が転機となる大切な時間となることを確信します。
<運営概要>
アカデミア座長 経歴
フィールド&ストーリー株式会社 共同代表/CVO 屬 健太郎
1973年生まれ 早稲田大学政治経済学部卒業
丸紅入社後、複数の部門のリスクマネジメント業務、マルチメディア事業部門においてコンテンツ事業投資などに従事。2004年に繊維部門にてセレクトスクエア事業の責任者となる。2007年に同事業を友好的MBOを実施。代表取締役社長に就任。
2012年髙島屋と業務・資本提携。2013年より髙島屋 クロスメディア事業部 事業部長を兼務。2017年5月に高島屋に全株式売却しPMIを完了。
2017年10月フィールド&ストーリー株式会社を共同設立
2018年11月 内閣府知財戦略本部「価値共創TF」委員
【目指しているもの】
・外:歴史・社会・科学を知る
・内:自分自身・定められたミッションを知る
・縁:志を共にするミライの仲間との出会い
【運営形態】
ゼミナール形式:定員24名程度
全7回 毎週水曜予定 19:00~
<アジェンダ>
Where 歴史の中で現在の捉え方
Who 自分とは何かとの問いのたて方
Why 社会との関係構築にあたってのテーマ
What 社会の変化の方向を見た視点の置き方
How 次の社会に必要な開拓者精神(リーダーシップ)の現実化
<プログラム(予定)>
0)オリエンテーション 5/27(月)19:00~ 5/29(水)19:00~
イベントページ
https://www.facebook.com/events/335866573788440/
*イベントページにて日程を予定してますが確定日は参加者にお知らせします。
1)講義 総論1 「現代の捉え方」
<宿題> エクセル 30,000日
2)講義 総論2「私たちとはどういった存在か」
<宿題>自分史100年 エクセル1200
http://integraljapan.net/articles/sd_1.htm
3)講義 総論3「なぜ私たちは存在するのか」他
<宿題>自分史100年から人生のリズムとテーマを見つける
(心情、思考/人生を動詞で貫くもの/対象/手段)
4)特別ワークショップ
仮)臨死体験ワークショップ
<宿題> Who Why What Howシート
5)ワークショップ Where: 世界観その1
①歴史的に現在をどう見るか 時代がどう進むと考えるか。
②その認識で現代を見たときに何に違和感を感じ、どうすべきか。
6)ワークショップ Who:世界観その2
①講義を踏まえ、自分は何者か。どう捉えると良いと考えるか。
②班毎に、フレームを発表
自分をどう定義するか。フレームの有効性の検証
7)ワークショップ 発表 「それぞれの志・仲間に出会う」
①自分のリズムから何が見えるか
②気づきとの対比で、繰り返しやってくる強い関心
③これから命をどう使うか(時期、場所、テーマ、方法)
具体性を競うものではない
参考文献
【フィールド&ストーリー社 】
「個をひらき、組織をひらき、場をひらく」 がミッション。
■ゼミナールを通じ、開かれた個が集まった場・コミュニティの育成
■組織をひらく仕組みとしてIFC(Innovation Field Capital)の仕組みの進展
すでに、政府は、内閣府が中心となって、次の社会に関するヴィジョンを「価値デザイン社会」としてまとめております。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizai_vision.pdf
これらヴィジョンを具体的に進めるための方策を検討する委員会も動き始めています。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2019/openinov_tf/dai1/siryou1-2.pdf
こちらには、委員として参画しながら次の社会を皆と一緒に作ってまいりたいと思います。
【IFCについて】
F&S社の提唱するIFC(イノベーションフィールドキャピタル)の仕組みは、これまでになかったユニークなものです。企業の中に必要なイノベーションが、その同質性ゆえにうまれないなら、「中の中=外」という環境を作ることでイノベーションを取り込むという考えです。仕組みの概要は、複数の企業から人材と資金を預かり、最初に人材開発・意識開発を行うことから始まります。その上で、21世紀にふさわしい世界観を共有した様々なバックグランドの人間が、一緒になって事業を開発する。そこには、大企業で問題となっている「人材開発と事業開発の分断」に対する課題解決としての「内発的動機から事業を生みだす」仕組みがあり、複数の会社が参画することで、次の社会に必要となる準公共的なサービスをも網羅するためのフレームでもあります。
【お問い合わせ】sakka@fieldandstory.com