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警察小説というもの

小説にも色々ジャンルがあるなかで、警官を主人公にしたものは一般に警察小説と呼ばれていますが、ハードボイルド小説という分類に入れたりもします。警察小説専門で書いておられる作家は日本でも古今何人もおられるのですが、私の場合すぐに頭に浮かぶのは横山秀夫さんです。ただし横山さんの場合はきまった主人公は出て来ません。主人公を決めて書いておられる方々は何人かおられるのですが、たとえば「古畑任三郎」の様に小説でなくドラマの脚本として三谷幸喜さんが生み出して有名になった主人公もいます。私のお気に入りの主人公は何といっても「87分署」シリーズの刑事スティーブ・キャレラ。 エド・マクベインの大ヒットシリーズですが、この人はエバン・ハンター名義でキャレラを主人公としないハードボイルド小説も書いていてなかなか多才な人です。原文も和訳も全て読破したつもりではいますが、たまにまだ読んでないのが見つかったりすると、うれしくなります。単に旧作をオムニバスにして別のタイトルをつけた物でもつい買ってしまいます。邦題「たとえば愛」(原題 Like Love)の様に映画化された作品も多くあるので、一度手に取って読んでみてください。面白いです。

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