2021/12/9(木)

僕は結構頭が悪いと思うし、要領も悪いし器用でもないし、それは学歴や職歴とは関係ないことだけど、その頭の悪さを呪うようなことが多い。なぜこのタイミングで?とか、なぜこの場所で?というところで場違いだったり適切じゃないことを言ったりやったりすることがある。もちろん、そんなこと誰かしらあるんだろうし、「そんなことなんでもない」って笑えればいいんだけど。

何が正しいか、ということばかり考えていると、永遠に同じことを考えることになるし、そうすると人生は終わってしまうので、「自分はどうしたいか」を考えることになる。でも、「自分はどうしたいのか」というのも厄介で、それが確実に分かったら人生相談みたいなものはいらない。

ただ、今の自分には音楽という、一つやる課題が与えられていて、それが得意だろうと苦手だろうと、それをやることによってある程度の満足が得られるというのが自分にとっての音楽であって、つまり趣味ということになるかもしれない。でも、自分としては、生きる上で「仕事=やりたくないけどやらなくちゃならないもの」「趣味=無条件で空いた時間にやりたいこと」と何となくこういう風に分かれているので、趣味であってむしろ良いんだと思う。これが「やりたくないけどやらなくちゃならないもの」になると辛いというか、「やりたい」というのが大前提なのに、肝心のところが抜けてる状態になる。

世の中には商売で音楽をやる人が多いんだろうし、商売でやっているからこそ世の中の音楽が進歩して来た、という側面はもちろんある。音楽を作るハードルやコストが低下したと言われる今も、昔も、基本的には同じだと思う。ただ、自分が「商売」で音楽をやる気が将来出るかというと、需要を感じないとそういうことはできない気がする。逆に言えば、ファンが付いてくれるとか、お金を払っている人がいる、という風な需要がもし出れば、僕もそれに「合わせた」、というと語弊があるけど、「応じた」ような音楽を作ろうと努力するかもしれない。

でも、曲作りに関してはキャリアが二年くらいしかないし、最近はあまり良い曲が作れてないという自覚がある。それで自分のことを「ミュージシャン」と呼べるかというと疑わしい。ただ、だからと言って素人芸のつもりでライヴハウスのステージに立つのは失礼というものだし、どうせやるならプロのつもりでステージに立ちたい。プロのつもりで、というのは、内容というよりは、自信を持って、ということに近い。

それで、次のライヴまで三週間あるんだけど、その間に何ができるかというと、この間も書いた通り、選曲とバックトラック作りとギターヴォーカルの練習。特に、ヴォーカルの練習はもっとやらなくちゃいけないし、この間のライヴの歌の下手っぷりには自分で聴いてても何とかできないかと思ったし、むしろ下手じゃないにしても、向上させることによってライヴが二倍くらい良くなると思った。それだけヴォーカルは大事ってことだ。

さっきの話に戻ると、時代は変わって、「趣味で金稼ぎができる時代が来てる」と言う人もいる。それは半分本当だと思うし、単業で生きて行く時代でもない今、複数の得意分野を活かすのは当然かもしれない。ただ、「趣味」というのもこだわり過ぎると偏屈な人物がやってる超ニッチな、数人にしか刺さらないものになる可能性もある。僕が危惧してるのはそれなんだけど、まだ危惧する時期でもない、というのはある。

今年ももうすぐ終わりだけど、来年の目標としては引き続きマイペースに音楽活動をやって行くこと。ただ、去年よりはペースを速めないといけない。それはマストで、来年は時間的にも精神的にも圧倒的にフリーになるというアドバンテージがあるんだから、最大限に使って行けないといけない。来年の3月までに新しいアルバムを、というのは今年の3月に言っていた「今年の9月まで」という目標から結構遅れているけど、今年は色々あったからしょうがない。

あとは、前から書いている通り、節約するところをしないと、いずれ貯金だってなくなるわけだから、それが早まってしまう。40代になると就職するにも不利になるだろうから、ここは迷うところだけど、40歳くらいを期限にして、色々必死に頑張る、という二年間にしたい。

精神面だけクリーンに保てばどうにかなるし、自分にとってはそれだけが大事だ。それには、周りの人たちとの交流と、自分一人の時間と、その両方がバランス取れればいい。

頑張るにしても、何を頑張ればいいか、というところで空回りした半年くらいだったけど、間違えたことはやってなかったと言える。周りから見れば相変わらずマイペース、というか遅い人生の送り方なんだろうけど。

今は時間的にだいぶ余剰があるので、それをいかに生産的に使うか。案外物事の本質を捉えた人生の生き方をしてるかもしれない、と最近気付いたので、やっぱり自分にとって大切なのは本質的な物の見方なのかもしれない。それで音楽を始めた、というのも辻褄が合わないわけじゃない。

来年こそは、もっと戦略を立てながら積極的に行動したい。音楽的にも、幅を広げるよりは、幅をあえて狭めてもっとニッチな方向に行くのもいいと思っている。だから、無理にサンプラーや打ち込みを使おうとするんじゃなくて、例えばテンポを落としてヘヴィなリフとギターの歪みにこだわってみるとか。ドゥームメタル的なものは、僕のやりたいことの一番先に入ってるし、どうやらやれるんじゃないかという気配がするので、そういう曲をもっと作って行きたい。

いいなと思ったら応援しよう!