誕生日
先日36歳になったが、私は自分の母が36歳だったとき、10歳だったけれども、その頃の母の記憶が最もお母さんの記憶として濃いものなので、なんかすごく自分に自分のお母さん感を感じる。肌質、肌触りが自分のお母さんを触っているみたいだ。赤いポチがあったり、ハリと水分量が足りなくてちょっとしわっとした感じとか、下半身の太り方などからして、お母さんそのものだ。
子供のころから眠れないときに、いつかお父さんもお母さんも死ぬのかあ、と思って悲しくなることがあったが、それはもうとっくに受容して、自分もいつか死ぬのかあ、の方にシフトしていて、子供ができてからは、子供たちもいつか死ぬのかあ、というのが最近は悲しい。
赤ちゃんのときは、事故とか病気とかそういうことで亡くなってしまうのではないかと恐怖で夜な夜な震えることもあったが、今はそうではなくて、100歳とかまで長生きして、寿命で、幸せに死ぬのだとしても、それが悲しい。死ぬということが悲しい。嫌すぎるよなあ、と考える眠れない夜。
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