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磐梯吾妻スカイラインHC2023 土湯ステージ ロードレース男子A(29歳以下) 2位
概要
2日間にかけて開催される磐梯吾妻スカイラインHC。2日目は土湯温泉側から浄土平に向けて「距離長め斜度低め」のコースです。
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当日データ
体重:55.6kg(宿泊地で計測。ほぼ誤差)
機材は前日と変更点無し。
凄く暑そうなので半袖のNICOワンピ。
それからACTIVIKEスピードウォーターを
ボトル満タン(550ml)にして出走。
勿論出走1時間前にカフェイン。
リザルト
結果:2位(23人出走)
タイム:57分00秒550(1位と0秒差)
平均パワー:221w
平均心拍:179bpm
当日のレースプラン
・昨年度優勝者(2日目はエントリーしてた)に着いていく
・昨日の青プロペルの沢田選手をマーク。
・斜度が上がる所で攻撃を仕掛ける。
下り区間も多々あるコースなので前半の登りと平坦で沢田選手に
いかに脚を使わせるかを考える。体型を見る限り絶対値はこっちの方が上と判断。
スタートまで
開会式は土湯湯愛舞台(観光センター的な場所)
下山荷物を預けて同じNICOメンで福島が地元のICTYさんにご挨拶。ICTYさんからコースプロフィールを聞く。こんな感じだったよなと自分の中でしっかりおさらい。「温泉街過ぎるとほぼ平坦」そうそう、ほぼロードレースのコースなんだよね。
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スタート地点の道の駅土湯まで5kmほどの緩い登りをアップに身体の状態を確認。
・筋疲労はそこまでない。
・昨夜の枕の高さが合わずあまり寝れなかったので安静時心拍は高かったものの一度180台まで上げると調子は元に戻った。
・前日酷使した腹筋が微妙に痛い。
・既に暑い。
予定外?
開会式の時にもアナウンスされていたが、どうやら前半の細い区間で草木が飛び出てしまってるらしく安全のためにグロスタイム計測からネットタイム計測に変更とのこと。富士ヒルと同じやつね。他の年代は人数も多いので少しざわついてた様な気もするが29歳以下はそこまで人数が多くなかったのでそこまで影響はなかった…よね?
それ以前に血気盛んな29歳以下は計測区間まででも既に位置取り始まってたし、この変更に意味があったのかは疑問。
さらにマークしてた前年度優勝の松島選手(COW GUNMA)が先頭に待機していたのにスタッフの独断と偏見でアスリートクラスとの出走に回され後ろに下がった(アレは謎だった🤔)。
まぁ、選手はルールに従うしかないんですが…。
レーススタート〜温泉街(約10km地点)
1番最後からの出走となったAカテ。計測開始マットを踏んでリアルスタート。やはり飛び出す青プロペルの沢田選手。何人か飛び出そうとしたがコース的に集団が有利なのは間違いない。なので集団の先頭に行き、強引に蓋をして選手が飛び出さないようにした。この時は集団(8人位だったかな)が私の動きを理解してる空気が流れてたのでよかった。沢田選手も仕切りに後ろを気にしている。合流はしないけど逃がしもしない絶妙な位置を保つ。しばらくこのままのペースを続ける。
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沢田選手が下がってきて合流。
しばらくローテを回しつつ他にも要警戒選手がいないかチェック。
印象に残った選手はこちら。
・湯田選手(南会津クラッポ)
NICOメンの五十嵐さんと同じチームで
五十嵐さん曰く「うちのチームの秘密兵器」
・岡本選手(矢板アローズ)
上体が高めだがペダリングとペースが安定してる。逃がしたら厄介な感じがする。
・渡部選手(PregoRacing)
初日3位の「オレンジ色の袖」が彼。
・齋藤選手(TEAM CHAINRING)
黄色いRaphaジャージ
ローテに積極的ではないがちゃんと着いてくる。
体型もガッチリしてるしスプリンターかな…。
・沢田選手(学法石川)
初日独走勝利した選手。ローテ飛ばしめちゃくちゃ上手い。
温泉街区間までは目立った攻撃は無く、主に私と岡本選手で前を牽引。
渡部選手は徐々にローテを飛ばしてきた。
このタイミングで「口撃」を仕掛けてみました。積極的に牽引している岡本選手に
K「どう?キツい?」
岡「いやまだまだ大丈夫す」
K「ですよねぇ〜」
実際彼は最後まで安定してたしホントに余裕だったんだと思う。
「私達はまだ余裕ですよ。もう一段ギア上げられますよ」って暗示(?)を
集団に刷り込んでおく。
その後あえて先頭に出てゆるぽたペースで走っても誰も出てこない。
これ私に脚使わせようとしてますね。先頭交代拒否😇
なんとかスプリントが強そうな齋藤選手に脚を使わせたいのだが
上手い具合に後方にいるから先頭に出させる事は難しい。
集団がそのつもりならということでドラミング🦍(アタック)の準備を始める。
今回はグロスではなくネットタイムとの事なのでずっと集団にいて最後だけちょい刺しが1番良いタイムが出そうだけど私のスプリント力でちょい刺しは難しそうなので出来るだけ集団を崩壊させておきたいところ。どこで上げようかな…。
温泉街通過〜ゴールスプリントに向けて
徐々に40代、30代の選手が増えてきて20代トレインに乗車していく。気がつけば10数人の立派な集団に。コレは展開的に不利になりそう。
途中アスリートクラスの三原選手(ZWC)と西尾選手(さいたま那須サンブレイブ)が
驚異的な速度で追い抜いてった。
K「アレは乗らないよ!乗っちゃいかんよ!」
流石に誰もついて行かなかった。次元が違う。
その中にスタート前に後ろに下がった(下げられた)松島選手はいなかった。
ペースを考えると20代の1位はこの集団から出そうだ。
メインの牽引は私と岡本選手。この辺りから徐々に渡部選手が前に出るように。
脚残してるやん!😂私も一発攻撃させてもらいます!!
ポガチャルのアタックをイメージして急斜面区間で仕掛ける。
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10倍位でインコーナーからアタックし、しばらく逃げる。
恐山の方からSukeさんの「Gooootooooo」ってチャットが聞こえるぞ…
後ろは…誰もついてこないか。やはりメインの牽引は岡本選手。
綺麗なペーシングで追いついてくる。先もまだ長いのでここは一旦集団に合流。
岡「あそこで行くとは思いませんでしたよー」
K「あははは…😂」
合流直後に後ろから別カテゴリーの選手が追い抜いてったので,
すぐさま捕まえて無賃乗車。長袖ワンピース。相当暑そうだ。
K「長袖暑そうですねぇ!!」
長「日焼けしたくないんですよね〜白だからまだいいよ」
会話しつつペースはじわじわ上げる。
その後その選手は脚が攣ってしまったようで離脱。
長「あ、攣りました…😂」
K「あぁー!!😂😂」って言いながらアタック!!
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我ながらなんと性格の悪いアタックかと🙄
この際勝つためなら性格悪く行きますよ。自分がやられて嫌なタイミングでのアタック。何度ゴリパやブラックリーグでやられたと思ってるんだ。
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急斜面でインベタライン行きながらのアタック。
前を牽引しつつ初動ゼロのアタック。
いろんな攻撃を仕掛けるも決定打は生まれず。
残り2kmを切ってからは一気に集団はピリつき始める。勿論私だけでなく様々な選手がアタックを仕掛ける。齋藤選手が強烈なアタックを後ろから仕掛けた。一瞬出遅れるも時間が短かったのでなんとか耐えた。私も集団のラインをずらしたりペースを上げ下げしつつも警戒されてるのか後ろに下がれない。
風受けながらのスプリントか…。
集団が緩んだり、誰かが仕掛けたり。楽しくて後半ずっと笑ってた(集中しろ)
余談だが私は同年代という事もあり、ポガチャルの人間性、走りをリスペクトしています。いつもNICONICOしつつ無邪気にレースを楽しみながら仕掛ける時はガツンとアタックをかける。あの走り方が私は好きだ。
フラムルージュ(残り1km)通過
後は下りと平坦しかない。スプリント確定。
メンツを確認。
・岡本選手(矢板アローズ)
・渡部選手(PregoRacing)
・齋藤選手(TEAMCHAINRING)
・沢田選手(学法石川)
・私
※あっきーさん(EMU)ともう一名いましたが別カテゴリー。
あっきーさん特等席での撮影ありがとうございます😭
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沢田選手はクライマー体型なのでスプリント勝負は勝てるか。
岡本選手は私と似たような体型だが積極的に牽引していたため
脚がどの程度残っているのか不明。
渡部選手はいかにもロードレースやってますって感じ。勝負勘などはあちらが上かも。
齋藤選手は道中の動きを見てもスプリンターらしい動き方をしていたのでこの時点で集団に残ってるため真っ向勝負を仕掛けるのはキツい。
集団のペースが緩んだ。牽制が始まった。
思えばここで勇気を持って飛び出せばもしかしたら。。。
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ここで飛び出す勇気があれば結果は変わったかもしれない。
残り500m
下りの右コーナーをインベタで通過。
フィニッシュラインは緩やかな下り左カーブ!
いざ!真っ向勝負!
ゴールスプリント
残り300mからみんな大好きエアロブースト使って(そんなものありません)
イン側から齋藤選手が飛び出した!
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インをガラ空きにしてしまった😫😫
まずい…下り基調のスプリントはどう考えても向こうが強い。
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1番警戒してた選手にインを取られてしまった
この時両脚が同時に攣った。構わん!踏め!
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あと少しぃぃぃ!!!!
目の前で齋藤選手が拳を突き上げた。
ハンドルを投げるも僅かに渡部選手に差し込まれて着順は3位か?
「◯そぉぉぉぉぉああ!!!」
自然とWatopianワードが口から出てしまった。
よほど悔しかったのかハンドルも叩いた。
ごめんよTIME。スプリント練習しとくべきだったね。
フィニッシュ後
グロスタイム的な戦いをした20代以下の選手達。
ネットタイムなので正直誰が1位かわからない。
結論を言えば黄色い齋藤選手は集団トップは取ったものの
ネットタイム上では3位。
渡部選手がコンマ差で1位。
私はコンマ差で2位。
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スプリントの頭は取りたかったな…。
ここで取っておけばおそらくネットタイム1位だった。
2日連続の2位なんて今までの私を考えれば出来過ぎである。
嬉しいが、悔しい。複雑だ。
「もう一度攻撃していれば」
「最後はアウトコーナーではなくインにいれば」
「前半からもっと積極的に動いていれば」
「スプリント練習していれば」
「もっと外走って実走スキルを磨かなければ」
「エアロブーストのタイミングもう少し遅らせれば(ZWIFT脳)」
昨日に引き続きEMU勢と合流し、レース後のお楽しみタイム(?)
EMUにはこの2日間色々と良くしていただきました☺️
レース会場だけでなく普通に練習ご一緒させていただきたいです!!
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ダウンヒル
なぜかダウンヒルの時に先頭に任命される。
井上さんの運転する車の真後ろに…え?随分速くない?
ご一緒させていただいた篠さんも速いって思ってたらしい。😂
(篠さんのダウンヒル滅茶苦茶綺麗で参考になりました👀)
しかも登り坂もそのままの速度で行くからレース後には
キツいインターバルがかかるかかる😂
なかなかハードなダウンヒルだった。
表彰式〜その後
ハードなダウンヒルをこなしてバイクを車に積んで表彰式へ。
2日連続で参加。(13時30分からって書いてあったのに
12時30分すぎから始めたのは最高に謎だが)
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齋藤選手はこう見てもガッチリしてるな。
ワイもモアパワーするしかないか??
その後温泉に入って、福島の桃買って(めっちゃ買った)
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東北道をびゅーーーーんとまではいかず、佐野辺りから渋滞🙄
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東京に着いたのは20時過ぎ。
家族に結果を報告。自転車競技をそれなりにちゃんとやってるんですよって事を
結果で報告出来たかな。
2023シーズン上半期終了。
ハルヒルは初めてのエキスパートクラス。
右見ても左見ても化け物しかいない状況でコテンパンにされました。
狙いは自分の現在地を知る事だったのでいい経験値を得た。
上半期の最大の目標であった富士ヒル。
試走ではゴールドをギリギリ取れるか取れないか境目だった(料金所から64分45秒)が本番は富士山の魔物に喰われ(単純に実力不足)66分。
「2日間楽しもう」と望んだ磐梯吾妻スカイラインHCは両日2位。
自転車人生初の表彰台。アタックも出来た。逃げ切れた。
日頃の成果を発揮出来た。
この1週間はオフ。
翌週からは乗鞍に向けてスイッチします。
次に向けてのいい弾みになった2日間だった。
乗鞍はチャンピオンクラスです…😇
皆様ヤサシクシテネ…😇