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(機材レビュー)Cog’s ability c DR35 1年間乗ってみて
ホイールを新しくして早一年。
近年完組メーカーホイールの価格高騰やユーザー同士の口コミ、ディスクブレーキ車普及により「これを選べば間違いない」ホイールが無くなった(と思われる)などの理由から、手組みホイールの優位性が一気に高まった。
私もその波に乗って手組みホイールを導入して1年。
練習でもレースでもガシガシガチャガチャ(?)使用して約1000kmが経過した。
では実際どうだったのか?振り返ってみようと思う。
ホイールの購入動機・スペック等は過去のnoteをご覧ください。
使用者のスペック
体重:55~57kg
FTP:最近測ってないのでなんとも言えないですが表示上は274とか。
脚質:intervals.icuによると「All Rounder」だそう。パンチャーな気もする。
これまでの使用ホイール(リムブレ時代も含)
・Campagnolo SCIROCCO
・Campagnolo ZONDA
・FULCRUM RACING ZERO COMPETIZIONE
・ZIPP 303s
簡単な5段階評価を交えつつインプレ記事をお届けします。
私は数値云々よりもフィーリングで判断するタイプなので「◯◯な感じ」「〇〇な気がする」など感覚的な表現が多いので予めご了承ください。
また、ホイール単体ではなくフレーム含めトータルでの評価となっていることも踏まえ、あくまで一個人の感想として読んでいただければ幸いです。
平坦性能 ⭐️⭐️◯◯◯
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157291096/picture_pc_44caa3bfd39c99794fe34b580983be42.png?width=1200)
比較対象が45mmハイトで重量のあるZIPP303sなのが無理がある気がするが
「もう少し速度伸びてほしいんだよなぁ」って思うことが昨シーズンよりも増えた。
具体的には
・ハルヒルの前半
・富士ヒルの奥庭以降の平坦区間
・磐梯吾妻スカイラインHC 土湯ステージ
・ヤビツ峠
・都民の森
これらのセグメントで感じた。慣性が働かないというか、踏んでから速度が伸びない印象。35km/hの壁が高く、結構しっかり踏まないと速度が乗らない上、空走時の減速も速いような。
今シーズンは「道志道往復TT」を実施していないが、あそこはZIPPの方が速いと思う。まぁ、リムハイト35mmのホイールに平坦性能を求めるのは酷な気がするし、Cog’sのホイールはユーザーのニーズに合わせて35mmから50mmまで選択できるので高さごとに走りの印象は異なるだろう。私は当時「とにかく軽いホイール」が欲しくて35mmハイトを購入したので平坦性能は特に気にしていません。
…が、今シーズン戦ってみてやはりエアロは大事だなとも感じてしまった…😂
加速性能 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157292436/picture_pc_d362bf78fd0c155ac42cc6ee64f1fe64.jpg?width=1200)
ZIPPは踏んでもじわじわ加速していくのに対してCog’sは高い位置からポンッと
踏むとスパッとした切れ味のある加速感がとても印象的。これがリムのおかげなのか、スポーク(SAPIM CX-RAY)のおかげなのかわからないが、加速、アタックはとても気持ちがいい印象。踏んだ時に嫌な跳ね返りもなく素直に反応してくれる。
さらに、だんだんケイデンスを上げていく踏み方ではヌルヌルした加速が感じられるくらいスムーズに走ってくれる。これらの加速性能は箱根ヒルクライムでも大きな武器となった。
登坂性能⭐️⭐️⭐️⭐️◯
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157293489/picture_pc_0e66df903535f478f1faafd82e5e0a46.png?width=1200)
登坂性能、ほぼ満点に近い「4」です。
ペア1159gの軽さは登坂において絶対的なアドバンテージになるものの、あと少し足りない。何が足りないかと言いますと「低ケイデンス時の速度の伸び」がもう少し欲しかったです。私はヒルクライム時(特にレースの時は)ケイデンス88〜95rpm位でペダルを回します。この時はスルスルっと加速性能も相まって気持ちの良い登坂が出来ます。しかし、疲れてきたりしてケイデンスが低下してくるといかんせん速度の乗りがギクシャクするような、減速、ほどではないものの速度が維持できない印象を持ちました。重いギアで「ぐいーん、ぐいーん」とは進まず、軽いギアで「シャカシャカ」踏んでいくとヒルクラでもしっかり武器になってくれると思います。逆にTTスペシャリストなど、低ケイデンスで走る方は少し登坂性能の印象は良くないかもしれません。
ダウンヒル性能⭐️⭐️⭐️◯◯
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157296444/picture_pc_c451fc6235eddb6e37b1497137ad8e40.png?width=1200)
前述した様に、空走時の速度の伸びにくさはダウンヒル時も健在。
例えばツールド美ヶ原の後半セクション・箱根ヒルクライムのアップダウンセクションといった登り返し区間ではダウンヒルの速度そのままに登れるかといったらそうでもない。
しかし、内側に入り込む様な、クイックなコーナリングは印象的だった。ダウンヒルの路面が悪くてもハンドルがブレることがなかった。
(タイヤにもよるのでなんとも言えませんが)
それと、走行性能と直接的には関係ないと思いますが空走時の「ラチェット音」が「爆音of爆音」です。
まとめ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157297112/picture_pc_7d863c36b0de1e07d91d7e8f704c30e5.png?width=1200)
抽象的すぎるインプレ記事をお読みいただきありがとうございました。
正直、「これを買えば誰でも勝てる、速くなる」ホイールではない気もしますし、世の中お金を出せばもっと良いホイールが買えると思います。
論より証拠、じゃないですけどこのホイールで納めた成績👇
・ツールド美ヶ原 年代別4位(入賞)
・磐梯吾妻スカイラインヒルクライム土湯ステージ 年代別3位
・箱根ヒルクライム 年代別優勝
このホイールに足りない所はスキル・脚力で補えばいいんです。(自分に言い聞かせる)ペア1159gで加速が楽しいホイールが税込14万7000円で購入出来るのですから(金銭感覚崩壊)いい時代だと思います。また、Cog’sのホイールはアフターフォローも充実していることでも有名です。オフシーズンに入りましたし、私も一度メンテナンスに出してみようかな。
私の購入したホイール以外にも沢山の種類があるので気になる方は一度ホームページを覗いてみてください。結構カスタム出来るので好み・目的に合ったホイールが見つかると思います。
この記事が皆様の新機材導入時、クリックする指の一押しが出来れば幸いです(?)