30歳経営者が考えてみた、日本をオワコンから脱却させる方法
安倍元首相が銃殺された。
僕はこの悲劇の背景に日本の自由主義が時代錯誤になってしまったから、という理由が存在していると思う。
自由主義に対する僕の浅い理解は
「みんなチャンスは平等」
という感じ、要はみんな
大学に入れるチャンスはある!
就職出来るチャンスはある!
結婚するチャンスはある!
こんな感じ。要は機会の平等。
でもこれって裏を返せば、チャンスをあげたのに
大学に入れない奴はバカ
就職出来ない奴は努力不足
結婚出来ない奴は不幸
という”負け組”を定義してしまうシステムだ。(結果は不平等)
そしてこの”負け組”が少数だったら、まだその少数の負け組に救済措置を施す事で自由主義の継続が可能だが、SNSのお陰で会ったこともない”勝ち組”と自分を比較してしまう機会が増えた現代では、感覚的に自分を”負け組”だと思っている人が大多数になってしまったのではないか?
ニュースを見る限り、安倍元首相を銃殺した容疑者も、自分を負け組だと感じていたのでは?と思ってしまう。
また仕事も、インターネットのお陰で時代の変化が加速し、大多数の人がついて来れていないと思う。
例をお話しさせて頂く。
僕の会社Timewitchでは、日本の深夜時間帯に海外在住日本人が時差を活用して、日本企業から依頼されたパワポ作成を完成させるサービスを提供しているのだが、この海外在住日本人の採用の際に研修と試験を用意している。
この研修と試験は、僕(一応、一流大学・一流会社を卒業している人)視点では、「どんなに頭が悪く不器用でも、時間をかければ突破できるでしょ!」という内容になっている。
しかし蓋を開けてみると研修・試験の突破率はたったの15%だった。
落ちてしまう残り85%の人は
途中で音信不通になる(逃げちゃう)
何度言っても指摘が伝わらない(日本語が出来ない)
こちらの指摘を聞かず、ブチ切れる(感情をコントロール出来ない)
という感じ。
正直「こんな人いるの!?!?」と思ったことが何回もあった。
ここまでこのブログを読んで、僕の日本語が理解出来ているあなたのようなTOP15%のエリートには想像も出来ないような人が、日本にも85%存在するのである。
この経験から僕が出した結論は
日本の85%の人は仕事をしない方が、その人も幸せで周りも迷惑せず、かつ日本の生産性が上がるのではないか?
である。つまり、
働きたいエリート15%が働いて・物事を決めて日本の経済を回し、残り85%は働かず・国の政治などには関わらずにダラダラ生きている状態を作る
という状態の方が今よりも幾分マシなんじゃないか?ということである。
要は、15%のエリートだけが自由主義によってチャンスを平等に与えられ、残りの85%はこのレースに参加させない方が良いのでは?ということ。
ここまで読んで
「そんな偏った考えあり得ない!」
「支配者の考え方だ!ふざけるな!」
とか思った人はもう少し我慢してお付き合い頂いた後にぜひ意見を交わしたい。
一方、僕と同じ様に「そろそろ日本やばいんじゃ…」と薄々思い始めていて、「確かに実現出来るなら85%の人は働かない方がいいかも…」という人は是非最後までお付き合い頂けると嬉しい!
85%の人が働かずに生きていくために満たすべき要素
いきなりだが、人が幸せに生きるために満たすべき要素は大別すると以下3つに集約されると思う。
お金
人間関係
自分で自分を幸せと思い込むことが出来る思い込み
上記は下記本の示す「幸せになるための3つの資本」を噛み砕いてアレンジしたものである。
要は
お金が十二分にあって、何かを買うときに値段を気にしなくて良い状態
家族、恋人、友人、知人に恵まれていて、孤独では無い状態
自分のことを幸せと思い込むことができる状態
荒削りだがこの3つさえ揃えば、十分幸せなのでは無いだろうか?
逆に言えば、この3つさえ満たされていれば社会に不満を持たないはずなので、政治を恨んだり一部の富裕層を敵視したりしないのでは無いだろうか?
STEP1: 85%の人の幸福の3要素を社会が与える
僕が上で書いた
この状態を実現させるには、まず85%の人の幸福の3要素を個人の努力獲得に委ねるのでは無く、社会が与えて満たしてあげることが必要だ。
そうでないと
「政治が悪い!」
という声が消えないから。
繰り返しになるが、人が幸せになるために満たすべき3要素は下記である。
お金
人間関係
自分で自分を幸せと思うことが出来る思い込み
そしてこれらを満たすソリューション(解決策)はそれぞれ下記では無いだろうか?
ベーシックインカム(政府が毎月7万円を国民全員に配る)
コンパクトシティ(住居を一箇所に集めた集落)
宗教(考え方の軸の提供)
ベーシックインカムに対して「財源は?」という人も多いが、財源は無くともお金を配ることによって出生率が上がれば数十年後には普通に元が取れるので、経済合理性は示せる。
コンパクトシティに対して「私はここで死にたいんじゃ!」という村の老人が邪魔していると聞くが、それを許容するために村に水道や電気を引くお金(税金)の存在を考えると、強引にでも老人を都市に引っ越しさせるべきだと思う。
自分達で水道や電気を賄うならいいけど。日本は老人に優しすぎる。
宗教は”宗教”という単語を聞くだけで「ダメ!絶対!」という声が多数聞こえてきたような気がするが、例えば日本で幸福の科学に入信している人は1,100万人もいる。
宗教は国の景気が悪くなると入信者数が増えるとも言われているので、これからさらに増えることを踏まえると、頑張れば85%に到達するのでは無いだろうか?
一応添えておくが、ここまでこの文章を読んで理解して頂いているあなたの様な15%は宗教には入らなくてOKだと思う。
長くなるのでだいぶざっくり書いたが、この様にして85%の人に対して幸福の3要素を社会が提供してあげれば、彼らはとりあえず幸せになれるはずだ。
STEP2: 85%の人の社会に対する関心を薄れさせる
85%の人に「なんで仕事するんですか?」と聞いてみたことがある。すると多く…というか全員が「お金」「社会との繋がり」「世間体」の3つのどれかの話を始める。
「自己実現」「スキルアップ」「社会貢献」とかを答えるのは15%の人だけである。
従って超単純に考えれば、「お金」「社会との繋がり」「世間体」の3つを満たせば彼らは仕事をしなくなるはずだ。そしてこの3つは上で示した
お金
人間関係
自分で自分を幸せと思うことが出来る思い込み
で満たされる話では無いだろうか?
加えて、満たされれば自分は幸せなのだから、政治や一部のお金持ちに怒りの牙が向くことも無くなる。社会に対する関心が薄くなるはずだ。
この様にして85%の人の社会に対する関心を薄れさせる。
STEP3: 残った15%で社会を回す
ここまで来れば後は残った15%で社会を回せば良い。
85%に対しては、幸福の3要素さえ満たし続けてあげれば15%が何をやっても何も言われないはずだ。
逆にここを蔑ろにすると背後から85%の人に銃殺されるので、15%の人はここだけはちゃんと押さえておく必要がある。
加えてSTEP3で注意なのが、15%の人が85%の人々に対して”自慢”をしないことだと思う。
自慢してしまうと85%の人は15%の人に対して牙を剥きかねないので。
なのでSNSも15%用と85%用で分けた方が良いと考えている。
まとめ: 15%には機会の平等を、85%には結果の平等を
まとめると、一定の年齢で国民全員に人生の選択をさせれば良いと思う。
例えば成人のタイミングで
「あなたは機会の平等が良いですか?それとも結果の平等が良いですか?」と問い、答えた方の仕組みの世界に導入する。
もちろん物理的に世界を分ける必要は無く、ネット上で分ければ十分だと思う。
長くなったのでここで筆を置くが、ベンチャーを立ち上げて、一流大学や一流企業では会わないような人に数多く触れた僕が経験則的に今の日本のオワコン化の原因と解決策を考えてみた。
この年になると、こういう社会問題に対する自分の意見を誰かと共有してディスカッションするのが楽しいので、賛同でも反論でも良いのであなたの意見を教えてほしい。
サポートありがとうございます! もっと面白い記事を書いていきたいと思っているので、ぜひコメントで率直な意見を頂けると嬉しいです!