【異次元ジェット・アイアン号】デッキレシピ
ゲロ重モンスターが存在すれば、召喚したくなっちゃうのが決闘者の性。
この記事は?
遊戯王マスターデュエルにおけるファンデッキの構築記事です。デッキレシピ・回し方の紹介、および構築中の日記が主になります。
今回の主役
手札・フィールドに特定のモンスター4体を揃えることで特殊召喚できる、超重量級モンスターです。
効果は素材にもなっているモンスター4体の大量展開と豪快。またこの手のモンスターとしては珍しく、一度正規の手段で召喚すれば蘇生・帰還も可能です。
召喚条件となっているモンスターは名称・属性・種族どれを取ってもまとまりがなく、それが召喚条件をより厳しくしています。
ロビンはそれなりに優秀な打点&壁性能を持ち、ピューマンはそのロビンを引っ張ってくることができます。残りの2名に関しては、まあ、うん。
どんなデュエルにしようか?
合体系フィニッシャーでデッキを組むときに自分が最初に迷うのは、「速攻でフィニッシャーを出して短期決戦を狙う」か「素材で盤面を維持して長期戦を狙う」かです。個人的にはデュエルの内容が華やかになるので、後者の方が好みです。
今回のケースでは、ロビンは素材の中でも頭ひとつ抜けた性能をしており、除外封じや帰還ギミックを組み合わせて何度も登場ということが出来そうです。インストラクターもいい感じのレシピを紹介されています。
しかし、今回はこの方針を取りませんでした。最大の理由はロビンのレアリティがSRだったことです。
ロビンは自身の効果を使うと除外されてしまうため、本来の主役であるジェットアイアン号の活躍が遠のきます。手っ取り早い解決はロビンを2体以上用意することですが、そのために貴重な生成ポイントを使用することはめちゃくちゃ躊躇われました。(躊躇うくらいなら、マイナーデッキ作るな)
というわけで、ロビンはじめ4体は素材と割り切って、早い段階でのジェットアイアン号召喚を狙います。
目指せワンショット
ジェットアイアン号の効果で最も目を引くのは4体の蘇生効果。特に1枚から《星神器デミウルギア》をフルスペックで出せる点は、個性的かつ強力です。
(2)の効果で相手の盤面をガラ空きにして、そのまま殴って勝つというプランが魅力的。というわけで、
1ターン目で最低限の防御を備えながら、下準備を行い、
2ターン目でジェットアイアン号を召喚してワンショットキルを狙う
って感じの大味な試合を狙っていきます。
デッキレシピ
エクストラデッキは《スクラップ・ドラゴン》以外の14枚全てがコンボパーツです。なめてんのか。ターンを跨ぐので、防御手段として《甲化鎧骨格》を相手ターン中にシンクロ召喚します。
また《フルール・ド・バロネス》は、2ターン目のジェットアイアン号召喚を通すために、囮として出すカードです。
展開ルート
前述の通り、自分の2ターン目でのアイアン号召喚を狙っていきます。
展開に最低限必要なカードは
《スクラップ・リサイクラー》 1枚
場に出すことのできるカード(A) 1枚
手札コスト(B) 1枚
になります。
キーカードであるリサイクラーは、《スクラップ・ラプター》経由で《化石調査》《スクラップ・エリア》でも持ってこれるため、実質的には1枚初動の12枚体制です。
1ターン目
ここからクソ長いので、覚悟して読むかスキップしてください。まずはスクラップ初動で盤面の再現を目指します。
《スクラップ・リサイクラー》召喚、効果で《幻獣機オライオン》を墓地へ送りトークンを生成。
《スクラップ・ワイバーン》をリンク召喚。
(A)をセットし、ワイバーン(1)の効果でリサイクラーを蘇生しそのまま破壊。(2)の効果で《スクラップ・ゴーレム》をデッキから特殊召喚し、(A)を破壊。
ゴーレムの効果でリサイクラーを蘇生し、《ジェット・シンクロン》を墓地へ送る。
手札コスト(B)で《ジェット・シンクロン》を特殊召喚。
ジェットとワイバーンで《水晶機巧ハリファイバー》をリンク召喚。召喚時効果でデッキから2枚目のジェットシンクロンを特殊召喚。
ここまでで以下の盤面をつくります。
ハリファイバー
スクラップゴーレム
スクラップリサイクラー
ジェットシンクロン
破壊コストが若干重いですが、蘇生カードや《魔救の探索者》などを素引きした場合、リサイクラーの2回目の墓地肥やしを《水晶機巧-ローズニクス》とすることで軽減できます。また《スクラップ・ファクトリー》を素引きした場合は、リサイクラーで好きな機械族を次ターンに備えて墓地に送っておけます。(だいたいローズニクス)
先述の盤面を作った後は一本道です。
スクラップゴーレムとジェットシンクロンで《炎星候-ホウシン》をS召喚。召喚時効果でデッキから《捷炎星-セイヴン》を特殊召喚。
ホウシンとセイブンで《炎星仙-ワシンジン》をリンク召喚。
墓地に送られたセイヴンの効果で《炎舞-天キ》をセット。そのまま発動し《野獣戦士ピューマン》を手札に加える。
ワシンジン(2)の効果で天キを手札に戻し、《殺炎星-ブルキ》を墓地に送る。そのままブルキをワシンジン(1)の効果でコストを払わず特殊召喚。
ワシンジンとブルキで《ユニオン・キャリア》をリンク召喚。
《ユニオン・キャリア》の効果で、スクラップリサイクラーに《ブロック・ドラゴン》を装備。
ここまでが1ターン目の動きになります。最終的な盤面は以下の通り。
手札
野獣戦士ピューマン
炎舞-天キ
フィールド
水晶機巧-ハリファイバー
ユニオン・キャリア
スクラップ・リサイクラー(ブロック・ドラゴンを装備)
墓地
ジェット・シンクロン
相手ターン
相手メインフェイズに入ったら、ハリファイバー(2)の効果で、《シューティング・ライザー・ドラゴン》を特殊召喚。
ライザー(1)の効果で《SRバンブー・ホース》を墓地へ送り、自身のレベルを3にする。
ライザー(2)の効果で、ライザーとリサイクラーを素材に甲化鎧骨格をシンクロ召喚。このターンのダメージを0にする。
墓地へ送られたブロックドラゴンの効果で《ギガンテス》《魔救の探索者》《魔救の追求者》を手札に加える。
2ターン目
ここからの展開は珍しいカードが多く絡むので見慣れないかと思いますが、頑張ってついてきて下さい。
前のターンでユニオンキャリア及び甲化鎧骨格が除去されてしまった場合を想定します。(生き残った場合は後述)
リサイクラーを含めたスクラップ3体を除外し、ブロックドラゴンを蘇生。さらにアダマシアチューナー2体を特殊召喚。
ブロックドラゴンとチューナー1体で《フルール・ド・バロネス》をS召喚。素材となったブロックゴーレムの効果で《鉄巨人アイアンハンマー》を手札に加える。
《ギガンテス》を特殊召喚。《ジェット・シンクロン》を手札のピューマンをコストに特殊召喚。
ギガンテスとジェットで《ローズ・ガーデン・メイデン》をS召喚し、《ブラック・ガーデン》を手札に加え発動。
メイデンと残りのアダマシアチューナーで《パワー・ツール・ドラゴン》をS召喚し、《D・D・R》をサーチ。
メイデン(2)の効果でライザーを蘇生。
《ブラック・ガーデン》(2)の効果で、2体のローズトークンを破壊し、ピューマンを蘇生。効果で《異次元エスパー・スター・ロビン》を手札に加える。
ライザーとパワーツールで《幻獣機ドラゴサック》をX召喚。
DDRでリサイクラーを蘇生し、効果でローズニクスを落としてトークン生成。その2体で《クリフォート・ゲニウス》をリンク召喚。
ドラゴサック(1)の効果で、ゲニウスのリンク先にトークン2体を生成。ゲニウス(3)の効果で《異次元ジェット・アイアン号》を手札に加える。
幻獣機トークン2体で《グレートフライ》をリンク召喚。墓地のバンブーホースの効果で《鳳王獣ガイルーダ》を墓地に送り、ドラゴサック(3)の効果でグレートフライを破壊し、ガイルーダを回収。
手札の天キを発動し、2枚目のピューマンを手札に加える。
これでめでたくロビンファミリーが手札に集結しました。お疲れさまでした。
この2ターン目、なんと召喚権を使用していません。したがって素引きでスクラップリサイクラー相当のカードがある場合、《クリフォート・ゲニウス》を立てるために使ったDDRが節約できます。また相手の妨害が厚そうなら、《スクラップ・キマイラ》から《スクラップ・ドラゴン》を作り、露払いをさせる択もあります。
また相手ターンに残した甲化鎧骨格とユニオンキャリアはいずれも機械族。したがってこれらが生き残った場合、盤面の邪魔になることなく、それどころか更にカードを節約しながらゲニウスを立てることができます。美しい(自画自賛)。
アイアン号が召喚された後ですが、場にはゲニウスとバロネスだけがいるはずなので、好きなだけ分離・合体を繰り返し、蘇生可能なジェットアイアン号を量産できます。意味のない量産です。《サイバー・エルタニン》も持ってこれるので、分離→デミウルギアぶっぱ→エルタニン(2500)→ブロックドラゴン蘇生でフィールドを更地にしながらキルラインに届きます。
このデッキの弱点
サブプランがないことです。仕方がないです、エクストラほぼ全部使っちゃったんだから。
サブプランがないので、誘発には弱いです。墓穴くらいは積んでもよかったかもしれません。
展開を崩された場合も危険です。幸い蘇生札はあるので、ユニキャリ蘇生から《黒き森のウィッチ》でパーツを拾うなどの悪あがきは出来るかもしれません。
完走した感想ですが…
このデッキですが、紙と鉛筆でソリティアを書きなぐり続けること2週間、ようやくたどり着くことができました。
サモプリドリアード初動やゴヨウイゾルデ初動も検討したのですが、エクストラが足りなくなったり要求手札がエグくなったりして、方針ごとボツになりました。
出来上がったルートは防御や囮の準備も出来ていて、我ながら満足の仕上がりでした。
そして思いました。「これだけ苦労したのに『デッキが出来た』で終わるのはコスパが悪すぎる!!」
自分はマスターデュエルがリリースするまでデュエルリンクスを中心に遊んでいたのですが、40枚以上のデッキを作るのは体力面でも気力面でも金銭面でもすごくヘビーです。毎日どころか毎週新作を用意するのは、自分にはとても無理。
そこで1個辺りのデッキ作成のバリューを上げるべく、いっちょまえにnoteなんかをつけてみたという次第です。3日間スキマ時間を見つけて、なんだかんだ4000文字も書きましたね。さて執筆を完走した感想ですが、
これならデッキ作る方が楽か…?
おわり。
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