クラクフからリヴィウへ列車で移動する方法(神コスパ)
ガリツィア地方を代表する二都市、クラクフからリヴィウを列車で移動する方法をシェアします。インターネットの日本語記事では(飛行機を除くと)バス移動や夜行列車が主な移動手段として紹介されていますが、普通電車を乗り継ぎながら移動する方がスムーズで安いです。バックパッカーの方や、安く旅したい方、電車が好きな方は参考にしてみてください。
<この記事ではクラクフ→リヴィウの順の移動ですが、逆旅程でも問題なく移動できます。>
列車移動のメリット
荷物制限なし:クラクフ⇄リヴィウは微妙に近いので飛行機だと基本LCCになりますが、荷物多いと追加料金がかさみます。電車だとその心配がありません。
バス、夜行列車より速い:バスは国境のボーダーコントロールでとんでもない渋滞に巻き込まれて定刻通り着くことは稀。夜行列車は国境でレールの交換(ウクライナとポーランドはレール幅が違う)に時間取られる上に、国境審査待たないといけないのでまとまった睡眠時間が確保できません。しかも夜行とは言え深夜3時出発になるのでなかなかタフ。それに対して列車なら6時間もかからずスムーズに移動できます。
安い:詳しくは後述しますが、かかったお金は2500円くらいでした。ちなみに(時間にもよりますが)クラクフ⇄リヴィウはバスだと25$が最低ラインくらいです。
空いてる:私が利用した時はとんでもなく空いてました。一車両に10人もいなかったと思います。
充電できる:バスでも充電できるかもしれませんが、夜行列車だと充電できない場合があるので。
上記が思いつく列車移動のメリットです。陸路で日中移動なら列車一択だと個人的には思います。一晩宿泊代浮かせたいくらいの理由がない限り列車を使わない手はないかと思います。
ルート
旅程は、クラクフ中央駅(Krakow Main Station)→プシェミシル駅(Przemysl Station)→リヴィウ鉄道駅(Lviv Railway Station)の順になります。クラクフからポーランド国鉄”インターシティ”で終点のプシェミシルまで移動、そしてウクライナ国鉄に乗り換えウクライナ国境を超えながら車内で入国審査を受けるという流れになります。
チケット
必要となるチケット2枚:クラクフ→プシェミシル、プシェミシル→リヴィウはオンラインでも窓口でも買えます。(プシェミシル駅窓口でリヴィウ行きのチケットは買えるが、かなり小さな駅なので時間帯によっては窓口が空いてないかもしれない。)また、オンラインの方が安いという情報も聞きましたが、乗る10分前に買ってもオンラインと同じ値段でした。国鉄を乗り換えるので一枚通し券では売ってません。
一応、以下でオンラインでのチケットの買い方を紹介します。めちゃ簡単です。
クラクフ→プシェミシル:”https://portalpasazera.pl/en”こちらのポーランド国鉄のサイトを開いて、上の出発駅にKrakow Glowny、下の到着駅にPrzemysl Glownyと入力、あとは時間を選んで選択していけば購入画面にたどり着くはずですのでクレカで買いましょう。(Glownyは駅の意味。Przemyslという地名単体の駅もありますがGlownyと最後に付いてる方を選びましょう。)
プシェミシル→リヴィウ:”https://booking.uz.gov.ua/en/”こちらのウクライナ国鉄のサイトを開いて出発駅にPrzemysl、到着駅にLvivと入力しましょう。こちらも時間の指定があります。英語で購入を進められるのでとても楽です。
いずれも登録のメアドにPDFファイルのQRコードが送られてきますが、購入画面のQRコードをスクショしても使えます。
私の乗った時は、クラクフ→プシェミシル:45PLN(約1300円)、プシェミシル→リヴィウ:285UAH(約1200円)合計約2500円でした。この区間のバスの相場が25〜40$なのでやっぱり最安だと思います。
乗り換え
クラクフでプシェミシル行きの列車に乗るのは難しくないと思います。窓口のスタッフは英語で問題なくコミュニケーションが取れるはずなので迷ったら聞けばすぐに教えてくれるでしょう。約3時間列車に乗って終点のプシェミシル駅に着いたら乗り換えです。プシェミシル駅ではウクライナ行きのホームが4番と5番になるのですが、少し離れているので注意。乗り換え時間は30分も見ておけば十分でしょう。待つことになっても待合室がありますので安心です。
ウクライナ国鉄に乗ってしまえばあとはリヴィウに着くのを待つだけになります。国境付近で出入国審査がありますが、座ってれば係員が向こうから来てくれるので楽です。ちなみに列車マークの出入国スタンプを押してくれます。