RTA in Japan Summer 2023 参加レポート「Jelly Drift」
はじめに
RTA in Japan Summer 2023お疲れさまでした。今回Jelly Driftを走りましたケンねこです。走者目線で書かせていただければと思います。
~応募まで
このゲームの存在を知ったのが2022年の9月頃。R4 -RIDGE RACER TYPE 4-の海外走者であるKonasumi氏(電車でDなどレースゲームメイン)のSRCページを見に行った時に出会いました。「86っぽいアイコンがある…?」
その後にSGDQ2021でKonasumi氏が走ったのを知りました。おそらくこのゲームを知ってる人とは逆の順番だと思います。
さっそく触ってみた感想は「超ピーキー」ちょっとスティックを倒しすぎるとすぐスピンモードに。最初はまっすぐ走れませんでした…
大まかな仕様はSGDQ2021のKamiaさんの解説で理解しました。
RTAのショートカットはバグではなくゲームの挙動によるもの。同じ動きをすれば成功するがピーキーな挙動で同じ動きはほぼ不可能。
5コースしかない超短距離の完全実力RTAです
ショートカットの成功率はともかく通せるようになったのは10月。ここで一度別のRTAに移動しました。(この頃はRTA in GUNMAのR4、1 hour Thon、Tonkathon 3のF-ZERO for GBAでイベント参加してました)
冬のRiJW2022は落選したので1月のイベントに(未完成の)Jelly Driftで応募。
なんと両方当選。(通せないゲームで通っちまった…)
時間が足りないのでRiJ観覧席(ラウンジ)でノートPCを持ち込んで練習しました。印象的だったのが通りかかったNakaさんのコメント
Naka「え、何やってるの…それもろじゃん」
1月にイベントに向けてライン取りの最適化に取り組みました。このゲームバック走が速いのですがバック走を仕込むのに時間がかかる、失敗すると普通に走るより遅い、そもそもケンねこはカメラモードの関係でバック走ができない。
ということでグリップ走法でできるかぎり再現性のある、速いルートを独自で構築。当時日本人がいないのと海外上位勢が全員バック走なので参考動画がない。ひたすら自分で走ってタイムの比較を繰り返しました。
海外勢のより速いショートカットも採用していきこの1ヶ月で40秒更新しました。この時点でSRC上で2位。この時の記録動画をRiJに応募しました。
応募時から隣にいますね…
当落発表
当落当日、当選を知ったのはjapanese_restreamで解説していたKamiaさんのツイートからでした。
電車でD LightningStageも当選。この頃から「スケジュール一緒になるだろうからどっちが前になるか」という話に。
スケジュールが出て前後がF-ZERO X EXPANSION KIT→Jelly Drift→電車でD LightningStageに。絶対温度差で風邪ひくでしょ
記録狙い再開
半年ぶりに触るので感覚を取り戻す意味合いで記録狙いを再開しました。
まずやることは「酔い止め剤」を買う所から。このゲーム3D酔いが激しくて1時間持たないんですよ…
ショートカットの成功率は大体5~6割。それを4分半ずっと決め続ける。簡単だな!できるかぁ!
リセマラする最初のコースでのリセットが8割、そこから5~6割のショートカットをどこまで続けられるか。少ない時間の中910回の試行回数でようやく4秒の更新。RiJ本番前に1位になる目標は達成しました。
本番
8/10
本番は8/12ですがロックマンX4を現地観戦するため10日から入りました。そのタイミングで本番PCにゲームのインストールと動作確認をしました。対応していただいたMirai.Scarletさんありがとうございました。(後からボランティアリーダーと知りました)
本番PCにゲームとセーブデータが入ってるレジストリをコピー。(フリーゲームなのでインストールとかは無し)特別挙動がおかしい等もありませんでした。あえていえばディスプレイが見やすい。
X4は最前列で観戦。あの動きを生で見れるのは感動…
8/11
この日はプロゴルファー猿~ギボン:ジャングルを超えてを現地観戦。
プロゴルファー猿は大きな事故無くてよかった。
マリオゴルフ64はザ・職人技。ショットの精度凄かった…
ギボン:ジャングルを超えては黎明期からコミュニティを見てきたので集大成の並走を間近で観戦。
その後「おさる倶楽部」(ギボンRTAコミュニティ)の食事会に参加しました。総勢15人!?多すぎ!とてもカオスで楽しい時間でした。
さるあきさん。ちょっと伸びてて嫉妬
会場に戻ったらノートPCで練習。ラウンジで練習はできるけど音とかはしょうがないので動きの確認程度。ストイックって意見いただきましたが単純に触ってないと緊張で爆発しそうでした。
夕飯はZeromodokiさん、ふぁいるさん、自堕落さん、Cabbageさん、フォンシさんとケバブ。突っ込んだ話とかもできてよかった。
会場に戻ったらラウンジでまた練習。色んな人と話もしつつコンディションを落とさないように。
8/12本番
本番当日の朝ちょっとした事件が発生。起きたらJelly DriftのDiscord鯖から海外走者のメンションが。「おまえのジャンプの仕方おかしいから動画送ったよ!確認してね!」いや今日本番だって。
1時間ホテルで練習しましたが1回も成功せず。成功すると1秒は短縮しそうだけどそれはTAで…
お昼はFlyさん、Suさん、自堕落さん、SASさん、ねーろさんとインドカレー。ビリヤニ美味しかった!
ねーろさんのスマホが壊れたりカレー勢が辛さでやられたり事件の多いランチでした。
会場に戻って常世ノ塔を現地観戦。ねこ22さんの一発勝負に強さも凄かったけど墨酢さんの付箋使う所は「なるほどなー」って頷いてました。
本番までの空き時間でラウンジで開催している「RTA道場」のギボンに参加しました。惜しくも既プレイ枠のねこ22さんに勝てず…
マリワの途中から練習部屋に隠れ入りました。隣の部屋ではZerokenさんがF-ZERO Xの最終調整。途中から向かい側にみらいさんが来て電Dの練習。向かい合わせでJelly Driftと電Dが同時に練習する空間が誕生しました。電DのBGMでやるJellyは何故か気持ちよかった。
本番前にみらいさんと2人で「決まらねぇ、決まらねぇ…」と不調に。
大事なショートカットが2,3割しか成功しなくて…どうするんだこれ。
この並びよ。
F-ZEROが30分ほど経過したところでセットアップのために走者席に移動。
オーディオ担当はリロイさんでレースゲームには理解があるので、
「ドリフト中が音大きいのでしばらくドリフトしてください」って指示がきました。本番でやらないドリフト楽しんでました。Zerokenさんからとんでもないキラーパスが飛んできて天を仰いでました
F-ZEROとんでもない走りだったな…
F-ZEROが終わり拍手が鳴り止んだくらいのタイミングで
「準備できましたのでケンねこさんのタイミングで画面切り替えますー」
早くね?????
後から聞いたら単走、解説無し、フルスクリーンでクロップ無しは楽にセットアップできたとのこと。なるほどね???
10秒だけ時間いただいて深呼吸。さぁ本番です!
寄付額投票は「Tofu」ということで無事に藤原とうふ店の文字が配信に映りました。いやダメだろ。
本番の内容としてはショートカットはすべて1発で決まりました。緊張でアクセルの操作間違えて所々引っかかる場面がありましたが綺麗に通せてよかった…
見ていた方の感想が3パターンに分かれていて、
・何も知らない人
「なんだこれ…」「嵐のような走りだった」
・DとかJellyを知っている人
「空中に描くライン」「インベタの更にイン」「掟破りすぎる」
・普段配信や練習風景を見てる人
「5分間ずっどヒヤヒヤしてた」
普段見てる人からの感想が意外でした。確かに成功率悪いの知ってたらそうなるよな…ともかく無事終わって満足です。
撤収して裏にいたZerokenさんに走者紹介の文句お礼を伝えつつ残りの時間は電車でDを観戦してました。こっちも無事技が決まってよかった。
夜はZerokenさん、自堕落さん、Suさん、MGIさんと餃子を食べました。
8/13
出番が終わったのでここからは観戦モード。
この日はドラクエ2~悪魔城伝説を観戦。ただチェックアウトの日でスーツケースがあるのと前日の疲労が重なって早めに会場を後にしました。
8/14
トーキョージャングルがリストに入ってるので急いで会場に。
(色々あったけど走ることできてよかった…)
イースⅢ~ベイグラントストーリーを会場で観戦。
お昼はベイグラのMGIさん、バカンダさん、
アタック25のasasumiさん達(沢山いたので省略)と食べました。
何故かMGIさんがフードファイトしてました
戻ってきて1年ぶりにF-ZERO X触りました。1回だけでしたが結果は…
その後はそらんちゃんさんのロックマン9を観戦。
いい意味でいつも通りだった。デビルの所とか。
その後そらんちゃんさんの呼びかけでロックマン勢で集まって写真を撮りました。いや凄いプレイヤーばっかりだけど!?
その後は東方ゾーンを観戦。これも凄いんだわ…
8/10にお話ししたSOCさんの風神録
黒井さんの剛欲異聞、是非見てください。
夕飯は剛欲異聞の黒井さん、SASさん、
きせあきさん、したいさん、ゆでさんとラーメンに行きました。
8/15
ドラゴンバスター、バックアップ昇格してるやん!すぐさま会場に。
気持ち早めに着いたらユタポンさんとあら太さんに絡まれてレーチャレ触らせて貰いました。最初は感触よかったのに教授に変わった瞬間嫌いになりました。
お昼は自堕落さん、Suさん、あら太さん、ユタポンさん、ハチワレマヌルさんとカレーでした。
戻ったらFF6から最後まで会場にいました。観戦席は終始埋まっていたのでラウンジに。
ボランティアではないですがプレートいただきました。ゲストCもちさんありがとうございます!
そのほか色んなものいただいて…皆さんありがとうございます。
ホラー枠ときメモ目隠しとマリオ64の70枚も観戦して夕飯は自堕落さん、
Suさん、SASさんとラーメン食べました。
解説について
今回は走りよりも解説が課題でした。Jelly Driftでちゃんと解説すると30分くらい欲しいので5分の中で解説するのは不可能です。
では解説をお願いするか?となりますが今回のEST8分は相当短いので前説、後説する時間もありません。(EST8分はSGDQ2021と同じでKonasumi氏リスペクトだったりします)
実際、JapaneseRestreamで解説、司会していたKamiaさん、アジーンさんに依頼することも考えていました。このゲームをどう見せるのか、沢山の人に相談しました。
最終的に「RTAの解説はしないで画面で起きてることをそのまま伝える」ことにしました。そもそもゲームの主張が激しいので。
結果的に解説よかったって言ってもらえて嬉しいです。次が電車でDということで積極的に頭文字Dの要素を入れました。
ただ、電車でDは公式に認知されていますがJelly Driftは許可を貰っている証拠がないので本番中は頭文字Dとは言えませんでした。Dと略していたのはそのためです。
今回の目標
今回RTA in Japanの目標の1つにアーカイブ(自分の出番)をEST内に収めるというのがありました。
出番を短くすることで運営のトラブル対応、バックアップの時間に充てることができるからです。
バックアップにも素晴らしい走者さんが沢山採用されています。いつバックアップ要請があるか分からない状態で待機しなければならず、その苦労は計り知れません。
去年のRTA in Japan夏、冬と会場にいてオフラインでの運営の難しさ、バックアップが待機している姿を見てイベントをスムーズに進めるにはどうしたらいいのか。
走者としてできることはセットアップ、出番を短くすることと考えました。
直近だとたまRUNでR4の解説した時は直前の首都高バトルが機材トラブルで順番入れ替えがありました。既に時間が押していたのですぐにセットアップを済ませて、後説も解説からの宣伝無し。
今回解説を付けなかった1番の理由はここです。2人いるのでセットアップに時間がかかる、前説、後説で2人話すので時間がかかると考えました。
結果はアーカイブ6:58とEST内に収めることができました。セットアップも1分かかってないのでセットアップ含めて8分で終わりました。
なのでセットアップ時間10分をそのまま巻くことができました。
今回深夜帯でトラブルが多く、特にトーキョージャングルがバックアップに入ったのに取り消しになることもあったのでとにかく巻くことを意識しました。
最後に
RTA in Japan運営、走者、解説、ボランティアスタッフ、現地観戦、視聴者、協賛企業様の皆様本当にありがとうございました。全員で作る素敵なイベントだと思います。
今回のイベント参加を糧に今後もRTA活動を続けていきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!