RTA in Japan Winter 2024 参加レポート「R4 -RIDGE RACER TYPE 4- 走者」「ボランティア:セットアップ担当」「RTA道場 R4 -RIDGE RACER TYPE 4-」
役職が3つもあるからタイトルが長い。
※★印が付いてる箇所に追記しています。
はじめに
自己紹介
ケンねこと申します。RTA in Japan 2020冬をリアルタイム視聴したのをきかっけに2021年5月からRTAを始めました。
RTA in Japanは走者としては4回目、ボランティアとしては3回目の参加となります。最後に走者として走ったのは2023年夏なので1年半ぶりの参加となります。
どんなRTAを走っているの?
R4やF-ZERO FOR GBAなどレースゲームを中心にRTAをしています。最近ではアクションゲームも走っています。
PCよりコンシューマー機でプレイすることが多いです。最近は本体が多くて収納に苦労しています…
応募するきっかけ
事の始まりは7月。秋葉原で開催されたRoad to the Record OFFLINE 2024…の打ち上げでの出来事。
「そういえば次は何を応募するんですか?」
「いや…特に決めてなくて」
「僕はリッジ1位2位の並走が見たいですけどね」
「え?」
「そこにいるケンねこさんとR4並走で応募したいと思ってますよ」
「えぇ???」
イベント直後で疲弊した頭では考える余裕もなくジンギスカンを食べて持ち帰ることにしました。
すぐ返答できなかった理由はブランク。R4を最後に走ったのが2022年10月。2年も走ってないのにいきなりRTA in Japan…は中々重い腰が上がりません。他にも応募したいタイトルがあるので決めかねていました。
考えが固まったのは8月のRTA in Japan Summer 2024。セットアップボランティアとして参加してもう一度この舞台にという思いが強くなりました。
冬の応募は「現時点でイベントに出せる最高のタイトル」にしました。R4とRttRで走ったFLARE NUINUI QUESTです。9月の応募期間はR4というよりFLARE NUINUI QUESTの準備に専念。こちらも並走での応募でほかの走者のサポートに徹していました。というよりR4は一切触ってません。
11月 JAWS PLAYERS #04参加
RiJの募集と同じ頃、大阪で開催される「JAWS PLAYERS #04」でもR4並走を応募しました。
運営にR4解説でお馴染みの墨酢さんがいるということで「会場なら3人で披露できるのでは?」と考えました。
3人でR4並走を披露するのは1つの目標でした。何より1度イベントで走ることでRiJに向けて大まかな形が作れるのでは、と。
R4並走採用!ということで大阪遠征が決まりました。
実はこの時4週連続RTAイベント参加している状況で、2週間前には群馬にいたりと無茶苦茶なスケジュールを過ごしていましたがそれは別の時に…
この時のタイム差が0.2秒!そんなことある?
直後に行われた奇祭JAWS PLAYERS vs DRIVING EMOTION TYPE-Sの最後デモンスレーションで走ったりしました。このときの時刻は19時。
4週連続走者なんてもうやらない…と反省しつつ会場で21時に発表されるであろうRiJ当落発表を待っていると…
さっき走ったR4が通ってる!
次のイベントが決まってない落ち着いたひととき、2時間で終了です
このタイミングで解説まで決まってるの面白い。
RTA in Japan準備編
sticker editでRTAちゃん×2を描く
RTA in Japan Winter 2021でも描いたRTAちゃんを今回も描くことに。2枚。
3年前はRTA Listenを描いたのでそのまま使えるかと思いきや日本版と北米版でセーブデータの互換性がありません。完全新規で2枚描くことに。
3年前からRTA in Japanのエモートも増えていました。いくつか候補はあったのですがスタートとゴールをイメージしてRTA GoとRTA Flagにしました。RTA Flagの赤旗はレースゲームとしては縁起が悪いのでチェッカーフラッグに変更。どうして赤旗なんですか!
2枚合わせて約5時間半。3年前は1枚で4時間半だったので成長している。いやR4のお絵描き機能が上手くなってどうするんだ…
【種明かし】
普段絵を描かない私がRTAちゃんを描く…のではなくこのRTAちゃんは描いていません。
何を言っているんだ?と思われるかもしれませんが、理由は製作過程にあります。
まずRTAちゃんの画像を用意します。そしてその絵をドット絵ナニカさんのページで64×64のドット絵に変換します。
変換した画像に振ってある番号をR4に打ちます。そう、描くのではなく打ちます。
模写ではなく仕様書通りに色を並べている感覚です。
ここまで準備すれば後はやるだけ…と思いきやこの画像通りに打っても完成しません。上の画像だと顔の肌色が抜けています。この辺りは自分で調整するしかありません。線も崩れている箇所があるのでその辺は自分で描いています。やっぱり描いているじゃないか
更に問題なのがR4側の制約です。キャンパスは64×64と狭く、パレットは15色しか使えません。色選択もRGB32段階調整と現代のお絵描きツールから見るとかなり扱いづらいです。特にパレットが15色しかないのが問題。最近発売されたドラクエⅢリメイクのように綺麗なグラデーションを描くにはパレットが少なすぎます。
対策として同じパレットを使いまわすことで色を節約しています。背景のグレーを服やメガホンに使用しています。本音を言うと肌色は沢山あると描きやすいのですが…
色選択は元のイラストを「ColorZilla」というGoogle Chromeの拡張機能でRGBを算出しています。ゲーム画面の明るさが影響するのでそのまま使うことはできませんが目安にはなります。
ということで複数のツールと気合でRTAちゃんを描きました。普段絵を描かない私でも時間をかければなんとかなりました。実際に画面に映ったのは1分半、コメント欄がエモートで埋まっていてホッとしています。
RTA道場の応募、準備
RTA in Japanの当落後Cabbageさん主催のRTA道場の募集が始まりました。採用タイトルを優先するということでR4も応募してみることに。
RTA道場は「RTAを触れて楽しむ」体験型のイベントです。走者が実際に教えてRTAの一部分を実際にプレイします。ここで問題なのがR4はレースゲームということです。
私の感覚としてレースゲームというジャンルは慣れていないとまともに走らせるのが難しいと思っています。RTA道場は1人10~15分くらいの内容となるとコースを1周タイムアタックするのは難しい。しかもネジコン。
逆にただ走って見ようだとRTAの体験にはならない。私としてもRTA道場で何かしらの成功体験をしてほしい思いはあるので…応募内容に悩みました。
最終的にレース最初のロケットスタートと敵車に押してもらうマッピーブーストだけをプレイする内容で応募しました。1回当たり10秒ほど。コースを1周どころかコーナー1つも曲がりません。
タイミングよくギアを上げてほんのちょっとネジコンをねじる…だけ。アクセルは押しっぱなし。これならレースゲーム経験が少なくてもなんとかなる…はず。
昨年のRTA道場の感じから待機列ができる可能性があるので待ち時間に見てもらう説明書を作成しました。GoogleスライドでPDFを製作してコンビニプリント、ラミネートもしました。
と同時にラウンジ管理のいるかんさんに赤ドラのセーブデータを渡す約束をしていたので赤ドラの説明書も作成しました。実際に使われたかは不明ですが…
RiJスケジュールについて
R4の出番ですが、なんと31日!朝10時に決まりました。しかもトリ前!?本当に大晦日になるとは…その後ボランティアシフトも決まったのですが
30日7~10時
31日6~9時←???
本番前にボランティアシフト入ってますよ?過去2回は深夜帯のシフトだったので朝なのは生活リズムを崩さないため…とか考えていましたが理由はよく分かりませんでした。
私の後シフトに入っているねこさんにお願いしてドラクエⅩのセットアップが終わったらシフト引き継いでいただく予定になりました。ありがとうございます。
RTA道場が28日昼、ボランティアが30日朝、31日朝、本番が31日朝と午前中に固まっているので生活リズムを朝方に調整。道場の荷物があるので28日は一度帰宅することに。ボランティアは始発で間に合わないので29日からホテルを予約しました。
ちなみに解説の墨酢さんは今回のRiJ走者解説解説解説で参加しています。墨酢さん何人いるんだ…?
RTA in Japan Winter 2024本番
12月24日(0日目)設営
前日設営日はいるかんさんに赤ドラのセーブデータと自作説明書を渡すため仕事が終わってからそのまま会場がある飯田橋に向かいました。職場に赤ドラ持っていくのは複雑な気分…
19時前に到着した時には走者卓、配信卓はおおよそ終わっていました。セーブデータのコピーも終えて手伝える所ないかな…と待っていると去年見たことあるモニター達が。23年冬でもラウンジで使用したモニターがそのまま使われると聞きました。これはまずい!
というのも去年の撤収でモニターの中身がバラバラかつ元の状態が分からない→片付けた約30台全部確認することがありました。
HDMIだけもあればDPだけ入ってる、両方無いパターンも。去年と同じことは避けたい…ので最初に検品してメモを残すことにしました。ラウンジ担当のスタッフに手伝っていただいて全数確認。撤収の時は手伝えなかったので分かりませんがスムーズに終わっていた様子なので一安心です。
12月25~27日(1~3日目)
RiJが始まりましたが残念ながら仕事です。詰め込み過ぎない程度に練習をしつつ荷造り。この時RTAちゃんを描き終わってなかったのですが…このタイミングで完成していませんでした。
マリドン、NewマリU、Hi-Fi RUSH、零の軌跡、ヘラクレス、アイザックビンゴ、ライトニングリターンズ、DDRを流し見程度に見ましたが全員凄い。この後にやるのか…少しプレッシャーを感じてました。
12月28日(4日目)RTA道場
朝6時に起きてRTAちゃんを完成させました。RTA Goの輪郭を調整したら下半分を全部やり直す羽目に…急いて道場の準備をして会場に着いたのが12時前。12時半から道場だったのでそのまま設営に入りました。
この日は道場のために日本版「も」持ってきました。PS2,2台は重いって…
北米版だとマイル表示になるのでどれくらい速くなってるのがぱっと見分かりません。(16km/h≒10mph)
走者としても北米版だと何キロくらいで走っているのかパッと見だと分かりません。キロで統一してくれ。
RTA道場は9人に参加していただきました。結果はロケットスタートが全員成功。マッピーブーストは7名成功。その内トンネル前まで伸ばすところまで挑戦したのが2名。
全員成功とまではいきませんでしたが敵車の後ろに着くまでは全員出来てました。ネジコンのねじる操作を要求される箇所まで全員体験できたのは個人的に大成功です。
R4のRTA道場は以下のように行いました。
○ヒアリング
・レースゲーム経験→マリオカートのみや未経験の人には難しい言葉を避けるようにした
・運転免許の有無→MTまで持っていたらある程度の説明を省く
○操作説明
・作成した説明書を元に説明。実際にネジコンを持ちながらキー配置を確認してもらう
・確認したら1度コースに出て実際に触ってもらう。ギアやアクセル、ハンドルの操作をある程度掴んだと感じたら次のステップに進む。
○ロケットスタート
・最初はシフトアップのタイミングを補助する。補助なしで成功したらマッピーブーストに進む。失敗した時は理由を説明して解決策を伝える(タイミングを早くする等)どうしても安定しなかったらもう一度補助を入れる。
○マッピーブースト
・ここが鬼門。人によって曲がり方が違うのでねじる角度やタイミングは都度調整する。いけそうな人にはトンネル奥まで繋げる難しいパターンに挑戦してもらう
○終了したらスタンプを押して最後にお土産を渡す
最初にお手本プレイを見せるのを考えましたが、上手くいかなかった時に成功体験として成立しないと思いあえてしませんでした。15分という短い時間で慣れないネジコンを使って少しでも上手くなったことを体験してほしい、ここを重視しました。
普段レースゲームを触らない人にリッジレーサー、ネジコンに触れることができる貴重な経験ができました。主催のCabbageさんありがとうございました!
その後R4の練習…と行きたい所でしたがラウンジは満席。空いていたので練習部屋のモニターでR4を練習しました。
なんか調子がいい。1lapのベストが出る。タイムを詰めたくなるが本番が近いので追い込むのではなく各所の確認を中心に練習しました。コンディションを最高に持っていくのは今ではなく31日なので…
ラウンジが空いてきたので戻って練習…ではなくおしゃべりしていました。
今日だけ参加の人がいたので即興で北米版DRIVING EMOTION TYPE-S(通称北ドラ)の体験会を開きました。3人に触ってもらって全員ハンドルが戻らない日本版のほうが面白いとなりました。なんでしょうね?私もそう思います。
夕方頃帰ろうか悩んでいたら食事のお誘いがあったので近くの飲み屋に。なおここまで食事無し。朝からバタバタしていて何も食べていません…
この日に限らず色んな人から頑張ってください!って言ってもらえて嬉しい。のとその量に困惑しました。トリ前だから…?なんにせよ本番に最高のパフォーマンスを出すだけです。
12月29日(5日目)ホテルチェックイン&事件発覚
ラウンジが空いてるであろう午前中に会場入り…の予定でした。実際は16時過ぎに会場入り。
トラブルとしか言えませんが出発が遅れました。そして移動中に人身事故で電車が止まる。今年はオフイベの移動で毎回電車止まってる…幸い大手町で止まったので歩いて東京駅に移動してJRに変更。危なかった…
会場に着いて無敵時間さんのブースにお邪魔して走者とボランティアの提供品を受け取り。ラウンジで挨拶したのちチェックインに向かいました。
会場に戻ったら「もんすたあ★レース」を応援。常に成長が変わる状況でモンスターの戦略を調整する熱いレースでした。
会場に戻ったらもちろん練習。ラウンジだと誰かと会えるかな…という淡い期待も。
苦手コースのアウトオブブルーがようやく形に。個人的にヘルの次に難しいコースだと思ってます。
この時赤ドラの話を振ってきた人(昨日も振ってきた)がいたので「もしかしてやりたいのか?」と考え予備の赤ドラを渡しました。頑張ってください。
夕飯はSASさんと。時間が遅すぎたのでサイゼリアにしましたがほぼ満席。どうして…
ホテルに戻って明日の準備をしていると事件発覚。コンタクトレンズを家に忘れました。今回最大のやらかし。(この日は家で装着したので気づかなかった)
名刺とか本番に影響無い物ならまだしもゲーム画面が見えないのは致命的。家に取りに行くタイミングは…明日のボランティアシフトが終わった後。
30日のセットアップシフト中は視界がボケてました。お会いした方は目つき悪かったかもしれません…すいません。
どうせ1度家に帰るので荷物はゲーム機一式ではなく着替えなど不要になったものを詰めました。せめて31日の荷物を軽くしてやろうと…
★12月30日(6日目)セットアップボランティア&帰宅RTA
朝5時過ぎに起床。今回最初のセットアップは7~10時の早朝を担当しました。
技術ボランティアのセットアップ担当は以下の通り。
・次の走者のアテンド(オンラインはDiscord)
・ゲーム機のセッティング(オンラインはサーバー接続の確認)
・走者卓のOBSでゲーム画面のクロップ、カメラの画角調整
・完了したら音声、配信担当に引き継ぐ
・ゲーム終了後の撤収、ヘッドホンや机の消毒
・その他走者、解説の要望を聞く
(走者卓に飾る小物や寄付額投票の締め切りタイミング等々)
この日は大魔界村~X7を担当しました。
シフト開始と同時に大魔界村の走者葵ダイソンさんが到着してセットアップ開始。同じ頃マサラドライブの走者が2名到着して練習部屋にPCを移動(今回は会場管理の管轄でしたが)。
解説のワイズさんを待ってる間にマサラ勢が高Hzモニターを運んでいるのを発見。気になったので練習部屋についていくと…
液晶タブレットがある!!!
RTA in Japanの貸し出しPCはHDMI出力が1つしかなく、ゲーム画面のキャプチャ用にHDMIマトリックスに接続する必要があるため液タブ用のHDMIポートがありません。
どうするんだ…とふと頭に浮かんだのは23冬のUnpacking。23冬のボランティア権限が残っていたのでメモを確認するとスプリッター(分配器)を使用している記述がありました。
ボランティアリーダー不在の時間帯だったので運営に相談してスプリッターを準備していただきました。練習中の走者にお願いして接続を確認。PC→スプリッター→HDMIマトリックスと液タブという感じになりました。(液タブを認識させるために最初は液タブのみ接続)
次のセットアップ担当に伝えるためDiscord(交代時に口頭でも)に書きました。
★その後マトリックス側や音声が出ない等トラブルで大変だった…らしいです。ちょうど電車で帰宅していたので聞きかじった程度ですがまだまだ経験が足りないと痛感しました。
戻ったらワイズさん到着。「セットアップのケンねこ」と伝えるサプライズをかましたら大変驚いてました。やったぜ。
メダロットの撤収で走者卓PCを操作した所でトラブル発生。PCの動作が重い。文字を打ったりウィンドウを切り替えるだけで2~3秒画面が固まる。
次のロックマンEXEが海外走者なのでDeepL翻訳で対応したのですが…何をしても重い。Chromeに切り替える→英語に翻訳→Discordに貼る作業が分単位でかかる始末。しかも大魔界村が20分で完走。切羽詰まってました…
なんとか音声担当に引き継いで大魔界村の撤収→X7のセットアップをした所でシフト終了。そのままコンタクトレンズを回収する帰宅RTA開始!
どうして家に帰ってるんだ…と思いつつコンタクトレンズを回収して一度ホテルに移動→PS2一式を回収して会場に戻りました。
★すぐ練習を始めたらヘルで1lapベストが出ました。やっぱ調子いいな…と思っていたらフォンシさんが裏で幻の世界記録を出したことを直接伝えに来ました。何やってるんだこの人。
プレッシャーになりかねない内容ですが…そこはお互いの信頼関係あってこそ。元々フォンシさんとはいい意味で記録でぶつけ合ってお互いをリスペクトするライバル関係なので問題ありません。むしろ俺はやったからお前もな、と尻を叩かれてる感じ。心強くも手強いライバルです。
このタイミングで解説の墨酢さんと合流。悪魔城本番前なので打ち合わせは明日に。
ワリオよかった~のまま練習再開。悪魔城三銃士のセットアップがそれなりにかかりそうだったのでセットアップのお手伝いに入りました。ここでもHDMIマトリックスが悪さを…今回は機材周りで苦労した印象です。
夕飯は悪魔城チームにお邪魔しました。凄い話を聞きました…
隣にいたSASさんが見てましたが箸が進んでなかったそうです。本番前日だからね…
★12月31日(7日目)セットアップボランティア&R4本番
この日は6時~ボランティアシフト。だったのですがセットアップリーダーのアジーンさんの提案でシフトまきとっていただきました。本当にありがとうございます。
そのまま練習部屋に移動する時…
R4の絵が!めっちゃ上手い!
Xにも長瀬玲子コスのRTAちゃんを描いている人もいたりして嬉しい限りです。
個人的に用意して良かった物がイヤホン。ネジコンを操作する関係でどうしても机から離れないといけないので2mのイヤホンを持ってきてました。1mだと足りなかったです。
ここでフォンシさん、墨酢さんと合流。一度リハーサルをして走者席に移動しました。(この時は5秒差で負けました)
セットアップはアジーンさんと一緒にできる所は自分でセットアップ。持ってきたコンポーネント延長ケーブルはフォンシさん側で使用しました。過去のセットアップボランティアでケーブルの長さがギリギリということが時々あったので、もしかしたら…と持ってきてました。
音量調整のタイミングでトラブル。ヘッドセットの音が悪い。明らかにこもっていたのでヘッドセット交換してもらいました。エンジン音を頼りにプレイしているので聞こえないのは致命的です。
★後ろを振り返ると知り合いの走者が沢山座っていました。最前列が埋まってるのは本当に心強いです。(緊張もしますが)
本番は2秒差で負けました。前半はロード差もあってリードできたので大敗…という最悪のシナリオは回避できました。走りの内容は特に触れませんがブライテストでブレーキがすっぽ抜けた時は集中が切れたのを実感しました。そこから切り替えて走り切りました。とにかくインを攻めようとしたら最後の最後イン攻め過ぎました(該当箇所はアーカイブからどうぞ)
本番中は正直ゲーム音は聞こえませんでした。スピーカーの音はヘッドセット貫通する(23夏もそうだった)しヘルの最初は手拍子で何も聞こえず。何より右から墨酢さんの声が常に貫通してました。
オフで走るとどうしても音響は厳しいところです。過去のイベントでは突然音が無くなったりしましたし。それでも会場の声や拍手が聞こえてくるのはオフならではで大好きです。
完走した感想でお互いリハーサルでは言わなかった事を話していたのでやったな~と思いつつこの30分にかける情熱を強く感じました。
昼食後緊張が解けたのか3回トイレに駆け込みました…(多分中華のせい)
その後はラウンジでゆっくり交流しました。
RiJが終わったのも束の間撤収がスタート。ケーブルやディスプレイを片付けるだけ…ですが当日撤収なのでテキパキと。
撤収最後は恒例?のバナー争奪じゃんけん。その後RiJ事務所に機材を運んでフィニッシュ。家に着いたのが23時過ぎでした。
まとめ
★トリ前という順番
後ろから2番目と言われるとその通りですが、今回のRTA in Japanは95タイトル採用。7日間連続開催する中の94番目です。私達の前に93タイトルがバトンを繋いで、大トリのキングダムハーツに繋げるのは大きなプレッシャーでした。
過去参加したRTA in Japanは中盤に出番が回ってきたので順番という点ではプレッシャーを感じることはありませんでした(前後のタイトル、走者で緊張することはありました)。が今回は終盤も終盤。ここまで素晴らしい走りを見てきて日を重ねる毎に胃が痛くなって…
難しかったのがコンディション維持。RTAの調子はもちろんですが、健康面や機材を壊さないことも配慮しなければなりません。0日目の設営タイミングから本番の7日目までトラブル無しとはいきませんが何かしらの理由で当日走れない…はあってはいけません。順番的にバックアップ入れ替えも難しいです。
なので今回は会場にいるにもかかわらずゲーム観戦は全くできませんでした。練習は詰め込み過ぎず…食事や睡眠時間の確保、会場で会う方々との交流は細心の注意を払いました。ネジコンで体を壊さないようにしたり…4日目の食事が夕飯のみなのは明らかにダメです、大きな反省点。6日目の一時帰宅で4時間電車に乗るのもリスクが大きい行為です。
とはいえ見たいタイトルもあるのでギリギリまで数を絞って会場で見ました。ラウンジの交流が少なめだったのももったいないと思いつつ…本番まで決めたスケジュールを守って会場参加してました。
トリ前に選ばれた以上大きなプレッシャーはありましたが期待する声もあって本番は普段以上に集中して走れました。会場で沢山の励ましをいただき本当にありがとうございました。RTA in Japanは1人じゃないと改めて感じました。
並走について
今回はお誘いしていただく形での応募となりました。一度披露したタイトル、同じカテゴリー、長い期間のブランクと中々応募に踏み切れませんでしたが今逃すと次応募できるとは限らないと考えて並走で応募しました。
RTAイベントにおける並走は少なくとも2人以上がその時走れないと成立しません。しかもRTA in Japanでは並走で応募してもタイム差があると片方だけ当選する、というのもあってお互い相応の実力が無いと並走が実現しません。フォンシさんが走れる(コンディションやモチベーションの意味で)今じゃないと二度と実現しなかったのでは。
自分がやらなかったばかりにフォンシさんが走れない…というのは視聴者としても悲しい。やるなら21年からの最強のライバルと最強の解説、最高の舞台を3人で出たい!その思いで本番に臨みました。
勝敗はそれほど気にしていなくて不利なマシンでも全力を出して接戦になってR4をみた人全員が感動した、楽しかったと思ってもらえれば私はとても嬉しいです。
最初は視聴者として始まったRTA in Japan、心躍る走りの数々に「いつかは自分もこの場所で…」と思いが強くなってRTAを始めました。今、私は皆さんが見て心躍る走りが出来ているでしょうか?
国境なき医師団さんとの話
最終日R4を走り終わってから国境なき医師団の川手さんとお話する機会がありました。このRTA面白かったとかボランティアどこ?と色々話しました。特に嬉しかったのは私がRTAを走るきっかけになったのが国境なき医師団へのチャリティーということを伝えることができたからです。
以前私は交通事故で右手を負傷しました。手首の骨がバラバラになり、飛び出し、親指の健も切れて動かなくなりました。4度の手術と半年以上のリハビリで今生活を送れています。医療従事者の皆様のおかげで今生活ができています。ありがとうございます。
この事故で一度ゲームから離れてしまいました。もう遊ぶこともない…という状況でRTA in Japanと出会いました。難しいゲームで素晴らしい技を披露する、それがチャリティーとして誰かを助けることができる。自分よりももっと大変な状況にあう人たちを助けることができるイベントに参加したい。それがRTAを始める、ひいては好きだったゲームに帰ってくるきっかけです。
ボランティア参加も同じで好きなイベントで少しでも貢献できるのなら、と走者で参加が決まっててもボランティアで応募しています。そしてこれからも走者として、ボランティアとしてRTA in Japanへの応募を続けていきます。
これからRTA in Japanを目指す人へ
理由は様々だと思いますがこれからRTA始めてRTA in Japanを目指したいと思う人へ。走るゲームが好きならどんなゲームでもいいと思います。私も過去に5分で終わる変わったRTAでRTA in Japanで走っています。
最近はRTAのジャンルも増えてきたり、音ゲーやシューティングのshowcase枠や高難易度クリアチャレンジなど多種多様なタイトルが増えました。何でもいいと思います。
そしてそのすべてが最高のゲームプレイを披露して心躍ります。一視聴者として見て楽しく、私もまた頑張ろうと元気を貰えます。
チャリティーイベントとして続いてきたRTA in Japanにご自身の一番好きなゲームで挑戦して寄付に貢献してみてはいかがでしょうか?
★P.S.
無敵時間さんのRTA Cheer Tシャツと無敵時間×RTA in Japanパーカーは3年前DRTで走った2021冬と同じ組み合わせです。ゲン担ぎとして無敵時間を着ました。このゲーム無敵時間ないけど…