ベトナムの「お金」の話
日本とベトナムを繋ぐビジネスをしています。ビジネスの要となる「お金」にフォーカスし、ベトナムの通貨ドンについて、ベトナムの電子マネーについて、海外送金など、お金事情についてサラッとまとめました。
ベトナム通貨ドンの歴史
ベトナムの通貨は、「ドン」です。トップ写真は通貨記号。非常に単位が大きく、円換算するのがめんどうなのですが、
おおざっぱですが、ゼロを二つとって、2でわる、という計算で物価を見ると分かりやすいかも。
ドンは、漢字の「銅」が由来しており、銅銭1枚分を意味しています。フランスの植民地時代は「ピアストル」という銀貨ドルを通貨単位として使用していたそうです。
紙幣に描かれている人物は、ベトナム建国の父ホー・チ・ミン氏。日本の紙幣とは違い、ホー・チ・ミン氏の一択です。
紙幣の種類は非常に多く、12種類もあります。100ドン、200ドンなどは流通が少ないそうですが、最大額でも50万ドン(2500円くらい)なので、普通に両替などすると、お財布がパンパンです。
電子マネーの普及率
ですが、ここ数年、ベトナムでのキャッスレス化が、どんどん広がっています。日本でも、コンビニなどで支払い方法の選択に困るほど、電子マネー、キャッシュレス決済が進んでいますよね。
ベトナムも同様で、都市部を中心に電子マネーが急速に普及しています。その理由として考えられているのが、
①コロナ禍によるオンラインショッピングの普及
②政府によるキャッシュレス化の推奨
③人口の70%が35歳以下の若者
とのこと。納得の理由だと思います。
ベトナムではQRコード決済アプリの普及が拡大しており、特に人気のあるサービスが、MOMO(モモ)、Zalo Pay(ザロペイ)、ViettelPay(ベトテルペイ)だそうです。
電子マネーの多くは、銀行口座と紐づいているのが一般的ですが、MOMOは、銀行口座が無くても、クレジットカードがあれば利用できるそう。
つまり、ベトナムの銀行口座を持っていない外国人でも利用できるということですね。これは、便利です。
ベトナム渡航ができるようになったら、現地でぜひ使ってみたいと思います。
ベトナムから日本への送金
日本からベトナムへの送金は簡単ですが、ベトナムから日本への送金は難しい、と言われています。
その理由として、ベトナム中央銀行が為替相場を管理しているため、外貨の増減に敏感であるためです。
もちろん、海外送金はできるのですが、必要となってくる書類の準備に手間がかかります。個人から個人、法人から個人など、状況に応じて必要になる書類が違うそうですが、諸々、取りそろえる必要があります。
ちなみに、世界の途上国で大活躍するWestern Unionのような送金サービスの場合でも、1回500米ドルまでしか送金できないそうです。
手間はかかりますが、マネーロンダリングや国際犯罪に対して厳格である、という意味では、なかなか信用できるシステムかと思います。