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「青いパパイヤの香り」と独特なベトナム楽器

90年代の名作映画「青いパパイヤの香り」をご存じでしょうか。フランス・ベトナム共同制作で、カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞した作品です。

この映画の冒頭では、ベトナムの伝統楽器が奏でられるシーンがあります。楽器の名前はダン・グエット

全長約1メートル
胴の直径 約36センチメートル
胴の厚さ 約6センチメートル
2本弦
(ウィキペディアより)

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ダンは弦楽器のこと。
グエットは月のこと。

つまり、「月の弦楽器」という意味です。

胴の部分が丸い形をしており、それが月の由来と言われています。アジアのノスタルジックな雰囲気がする、美しい音色です。

映画「青いパパイヤの香り」は、1950年代のサイゴン(ホーチミン市)でのお話し。小さな女の子が、ある家の使用人として雇われ、日々成長していきます。

その家の主人が奏でる弦楽器がダングエットです。哀愁のある音色が、映画全体の雰囲気を決めていく重要なシーンだと思います。

この映画は、全てフランスで撮影されたそうですが、木製の家具や南国らしい庭など、東南アジアの雰囲気が良く出ています。

ちなみに、この作品の監督であるトラン・アン・ユン氏は、フランスで育ったベトナム人。

村上春樹の「ノルウェーの森」を映画化した監督です。

機会があれば、ぜひ観てみてください。


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