ちゅうおん2024
個人的には2年ぶり2度目のちゅうおん。
前回と違うのは2日間開催が今年は1日のみ。
始まる前は恐怖
なぜなら始まったら終わるから。
2年前に感じたちゅうおんロスをどうするかも大好きなちゅうおんまでの個人的な課題ではあった。
ロスに関してはなぜか今年の方がでかい
これまた大好きな紅の詩を大好きなちゅうおんで聴けたからだ。
もう人生思い残すことはない
あとは広瀬すずか今田美桜と結婚してアメリカの豪邸に住んで毎日寿司とステーキ食べてフェラーリに乗って石油を掘り当ててオイルマネーでアップル社とドジャースと日本マクドナルドを買い取れるくらいで満足だ
いくら謙虚な自分でもこれ以上を望んだらさすがにばちが当たる
そんなわけで現在絶賛ちゅうおんロス中。
なんなら二年前よりひどい
その夢のような1日を少し振り返ると
まず秩父ミューズパークは遠かった
これは行ったすべての人の総意だろう。
仮に秩父に住んだとしてもミューズパークは山の上なので距離以上に遠いはずだ
遠くないと言い切るにはもはやミューズパークに住むしかない
だとしたら遠征してきた人にとっては苦行でしかないはずだ
本当にお疲れ様でした
ただしこの『ちゅうおん』で
「行かなければよかった」
という感想を聞いたことがない
おそらくその要因のひとつにこの秩父ミューズパークの独特の雰囲気がある
秩父という観光地の中でも異質な山の上の自然公園
そこに急に現れる野外ステージ
ちなみに最寄りの西武秩父駅からバスで15~20分ほど山を登ってからも銀杏地雷を避けながら園内を5~10分ほど歩くことになる
ちゅうおんの時期は雨が多いがそのわりに屋根がある建物は当然限られる
野外ステージに到着後に入場しても屋根があるのは前方半分のみ
後方の半分は芝生席で雨が降れば濡れ放題
秋雨は体温と体力を奪う
芝生は濡れて靴や置いた荷物に強制的水分補給を強要する
さよなら秋の乾燥
山の天気は変わりやすく気温は上下
かっぱや上着を着れば暑く、半袖や長袖1枚では肌寒い
それを昼夜繰り返す
それに耐えながら秋の自然を味わう
そしてステージが開演すると私立恵比寿中学による歌唱力の暴力
加えてサポートバンド『エビ中バンド』による演奏とコーラスの暴力
魔境で試されながら秋を感じ音楽の暴力を受けて帰ってゆくこととなる
こうして“エビ中ファミリー”と呼ばれる私立恵比寿中学のファン達はサウナでととのうかのように脳内麻薬により中毒症状を悪化させる
過酷な道中や劣悪な環境を越えてでも行きたくなる
行った先には極上の音楽とそれを引き立たせる秋の自然の雰囲気がある
エビ中ファミリー達はジャンキーとなりゾンビと化して山をくだる
徒歩でくだるには1時間前後真っ暗な山道をくだることとなり駅へも緩やかなのぼりがあったりする
遠征をするならそこから電車、新幹線、長距離バス、飛行機が待ち構える
それでもゾンビもといファミリー達はまた1年後か2年後に秩父ミューズパークに帰ってくる
それは何故か?
ファミリー達は人質をとられているからだ
過酷な道中や劣悪な環境を乗り越えてでも行かなければならない
「秋の最高な雰囲気と極上の音楽」を味わいたければ乗り越えてきなさい、と
ちゅうおんは変なライブだ
東京や大阪にある大都会の会場でも音楽は味わえる
何ならアイドルのイベントなんか音楽なくたって成立する
なのになぜ秩父くんだりまで足を運び雨や寒さに凍えながらアイドルのライブを見に行くのか?
ゾンビは一度感染したら血を求めて彷徨わなければならない
人質をとられたら犯人の無理な要求に応えなければ助けられない
「秩父の秋という非日常な雰囲気で私立恵比寿中学を見たければ山を越えてこい」
「最高な雰囲気の中での極上の音楽は預かった。助けたければ秩父の山を登ってこい。さもなくば一切この独特で最高なライブは聴かせない」
我々は山を登るしかないのだ
私立恵比寿中学の夏の恒例行事である名物ライブ『ファミえん』
「夏のファミリー遠足」略してファミえん
対してちゅうおんは言わば
「秋のファミリー登山」
『ファミとざ』
成り立つのは私立恵比寿中学にアイドルに相応しくない歌唱力があるからだ
なんでこんな思いをしてアイドルの歌を山奥に聞きにいかにゃならんのだ
「絶対もう行きたくない」
そう思ってもまた秋の闇夜に浮かぶドーム状の建物が光り、山奥から呼んでくるだろう
「おまえの大事なちゅうおんはいただいた。助けたければ秩父の山を登ってこい。さもなくばちゅうおんは味わわせない」
ちゅうおんロスはまた次のちゅうおんまで続く
おそらく1年後か2年後に再び秩父ミューズパークに光りが灯るまで
あ~長いなあ
二年かあ
《ちゅうおん2024こぼれ話》
終演後にパクパクうーたん村(オフィシャルのキッチンカーみたいなやつ)にて
飲食の特典でついてくるメンバーステッカー(メンバーはランダム)があり
真山りかさん(エビ中のリビングレジェンド。バンディエラ。川崎フロンターレでいうとこの中村憲剛。要するに神。神宗一郎ではない。でも神のスリーくらい凄い)のステッカーを獲得するというミッションを授かった自分。
まやさん推しの先輩ファミリーの方が獲得した特典券を引き換えるとき(裏にされて並んでるステッカーを選ぶ)に自分の引きの強さに賭けていただきました。
「最初はそんな大事なミッションを自分が!」
とは思ったが
そこはノせられやすい男
意気揚々と引き換え所へ
自分:「まやさんください」
引き換え所のお姉様:「はい!(苦笑)」
(ステッカー選ぶ)
自分:「はいもらったー!」
引き換え所のお姉様:「あらー(苦笑)」
(桜木心菜さんのステッカー登場)
この日の自分に引きの強さはなかった
それでも優しい先輩ファミリーさんは再びまやさんセレクトの飲食商品であるレモンスカッシュを購入後に「今日はもう一度賭ける」と自分にいま一度引き換え券を託してくださいました
ならばと腕に着けていた青い光る4本の輪っか(提供元 某100均)に手をかけ
「りななん俺に力を!」
こうして闇夜に光る秩父ミューズパークにてステッカー獲得チャレンジは始まった
ここで一度確認しよう
条件はこのとおり
⚫飲食商品1点につき引き換え券1枚
⚫引き換え券2枚につきステッカー1枚と交換可能
⚫但しステッカーのメンバーはランダム
⚫メンバーは10人(つまり全10種類)
確率的には1/10の確率
難しいといえば難しいし出るっちゃ出る
人間皆子供の頃から変わらない
仮面ライダーやプリキュアに憧れランダムな商品に対しどんなシールやカードがでるかわくわくしながら
目当てのヒーローやキャラクターが出ず一喜一憂しながら
再びお小遣い片手に商品を買う
この日ミューズパークの引き換え所にはそんなファミリーが溢れていたいたことだろう
かくして自分は人生初のうーたん村での引き換え券交換に臨み(生写真も買ったことない)、そして敗れ
リベンジへと向かった
自分:「今度こそまやさんもらいます」
引き換え所のお姉様:「はい!頑張って」
(ステッカー選ぶ)
引き換え所のお姉様:「あら~残念」
(小久保柚乃さんステッカー登場)
少し離れて待っていた先輩ファミリーさんに合わせる顔がありません
自分:「またすぐ来ます!」
引き換え所のお姉様:「はいはい(呆れ気味)」
ここで重大なミスに気付く
りななんパワーと言ってつけていた青い光る輪っか(提供元ダイソー)は4本
心の中のもう1人の自分が嘲笑う
「おいおいおまえは素人か?まやさんのステッカーが欲しいなら3本だろ?」
自分:「そうか!3本だ!」
先輩ファミリーの方々:「え?」
自分:「4本だからりななんへそ曲げたんすよ!まやさんの3本じゃないとダメってパワー貸してくれないんす!!」
先輩ファミリーの方々:「…(苦笑)」
自分:「来ましたこれレモンスカッシュ買ってきます!」
(レモンスカッシュ売り場に駆ける)
自分:「レモンスカッシュ2つで!」
レモンスカッシュ屋さん:「2つありがとうございまーす!1600円です」
自分:「どーもぉ!(…え?1600円?高っ!ちょっと足したらマフラータオルもう1本買えるやん)」
正直レモンスカッシュ値段相応に美味かったけどもういらない。
そして考えてみたら同様にまやさん推し先輩ファミリーさんは既にお高いレモンスカッシュに加えお高い牛タン串(これも見たけどたぶん値段相応に美味)など数点購入し、まやさんステッカーへの望みを自分に託してくれたのだ。
もう引くに引けないのである。
青い輪っか(提供元ダイソーウニクス秩父店)に手をかけ空を見上げる
自分:「いってきます!」
先輩ファミリーの方々「いってらっしゃい」
会場スタッフさんアナウンス:「駐車場ご利用の方、閉門迫っておりますお早めにお帰り下さい!」
周りのファミリーの方々も少なくなり始め一様に駐車場やシャトルバスなどに向かい始めている。時間的にもうそう何回もチャンスはない。
(引き換え所へ向かう)
自分:「すいませーん今度こそまやさんもらいに来ちゃいました〜」
引き換え所のお姉様「はい1枚ね(うわ、また来たよこいつ。もう無理なんだからはよ帰れや)」
自分:「もうこれしかないわこれで!」
(ステッカーの束から選びお姉様側へ見せる)
引き換え所のお姉様:「…(もうどうせ無理なんだからはよ帰れや)」
(0.5秒沈黙)
引き換え所のお姉様「え?…すごいほんとに…(終始引いてたけどガチで引いてる)」
(真山りかさんステッカー登場)
引き換え所のお姉様:「おめでとうございます!ほんとに出たのね」
自分:「ありがとうございまーす!!」
(振り返り先輩ファミリー方の待つ方へガッツポーズ)
先輩ファミリーの方々「え?りななんパワーやば」
※エピソードは多少の脚色はありますが実話です。(頭の中のセリフは想像ですがそう遠くないとは思います。引き換え所のお姉様はお優しい方で丁寧にご対応いただきました。自分がはしゃぎすぎてるだけです)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?