思ったより成長してないのは【きにすんな】

結果を出すために行動しまくるのは正しいですが、その成長速度は一定ではないです。
例えば「みそさざい」と言う折り紙の実験が有名で、詳しい秒数は忘れましたが「みそさざい」折り終えるまでに時間が1回目は200秒で2回目は少し早くなり197秒、3回目は196秒で4回目は194秒と言うように試行回数(行動量)をこなすに連れて折り紙が上達しています。
しかし、重要なのはここからで。
100回折り紙を追ったときの秒数が150秒だったとすると1回目と比べて50秒早くなってます。
では、さらに50秒早くするためには、あと何回試行回数をこなせばいいと思いますか?

もちろん限度はありますが、一般的に考えれば「100回目で50秒早まったなら、あと100回やれば更に50秒くらい早くなるのでは?」って思いますよね。
でもこれが違うんです。
実はこの実験、なんと15万回も試行回数をこなして結果を出しているんですが、50秒早くなるのが100回目だった場合、更に50秒早くなるには「100秒×2」ではなく「100×100の10000回目」なんです。

このようにして、平均値の存在しない値(スキルや技術、確率や予知など)の成長度合いって単純な倍々ゲームではなく、べき乗則に基づいた曲線になることがほとんどです。

そして、この分布図の面白いところが、この曲線や図はスケーリング不能であり直線的ではないという点。
簡単に言うと株のチャートと同じで過去5年分のチャートを見れば右肩上がりだとか下がりだとかが見え見えですが、例えば今日から過去7日分や1/1から3/1分などの特定場面を切り取ってみると違うはずなのに【似たように見える】というものだし、上下してて逆さにしても分からないレベルですよね。
これがスケーリング不能ってとこなんですが、どこを切り取っても上下しているし、これが今後上がるのか下がるのかは全くの予測不能なんです。

スキル習得において「予測不能」であり「上がり下がりがある」と言うことは、行動しても成長してないときがあると言う事です。

そう、これがスランプってやつです

どんな天才がどんなに努力しても、成果は結果として出ますけど、その間で必ず予測不能なスランプに陥ります。そして、それが起きることは自然現象なので誰も操作できませんし、どうしようもありません。

WBC開幕前から三冠王の村上選手は不調で開幕後も上手く結果を残せませんでしたが、あれはそういうことだと考えてもおかしくはないです。
しかし、僕たち人間は「4番という重みが」とか「若いから大舞台では」とか後付で理由を付け足しますが、突然打てなくなり、どうにも後にもならなくなったというのは、べき乗則的に考えれば何もおかしくはないと思います。

そして、これは僕たちが何かを習得するときや成果を求めたときも同じで、やればやるだけ結果はついてきます。
限度はあれど、試行回数をこなせば成果は出ます。しかしその成長速度は一定ではなく「100時間×100時間」のように途方もなく感じるほどの鍛錬や思考が必要なんです。
そしてその間、突如としてスランプに見舞われることは必然ですし、スケールフリーの世界観なので今の成果をピンポイントで観察しても成長できている実感は実はそんなに得られません。

ただ、安心してください。

正しい努力を愚直にこなしていれば、成果はついてきます。

テキトーな殴り書きに付き合っていただきありがとうございます。

誤字脱字や誤解があると思いますが、またこれもスランプ。笑

愛嬌だと思ってください。

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