【怪我を自分で判断する危険】
こんにちは!
ビオレママ顔メーカー3で似顔絵を作ってみた柔道整復師、小森崚司です。(つまらない絵でごめんなさい)
今日は、自己判断して受診しないことが多い些細な怪我が、のちのちの身体にどんな影響を及ぼしているかを確認していきたいと思います。
※僕の経験と知識に基づいて話していきますので、エビデンスはありません。
●結論
上半身より下半身の怪我の方が影響が強く影響がでます。
よくある怪我だと
・捻挫
・不全骨折(骨にヒビが入る)
・突き指
・筋肉の肉離れ
これらの怪我を自己判断してしまっていると、最小限の影響で抑えられたのに、身体に大きな影響を与えてしまっているということがあります。
例えると、怪我をした時に、捻挫かな?と思っていて、痛みがなかなか引かずに病院に行ったら骨にヒビが入っていたという状況です。
こういった怪我は、10年後、20年後、30年後の自分や家族の健康を守るために、整形外科か整骨院(接骨院)等で専門知識のあるプロに、しっかりと判断してもらい、きちんと処置をしてもらいましょう。
詳細は下記をご参照ください。
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■軽くみられがちな捻挫と不全骨折
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よく耳にするのが「足首の捻挫」ですが、
捻挫は”足首の靭帯を痛める”という立派な怪我ですので、医療機関での治療をおすすめします。
まず、捻挫で一番厄介なのは、
靭帯の中にある「ゴルジ腱器官」という、”靭帯がどれだけ伸ばされているか”を感知するためのセンサーが存在します。
このセンサーの感度を著しく鈍くしてしまうのが捻挫です。
一度、鈍くなってしまったセンサーは、きちんとリハビリして、感度を戻す必要がありますので、専門家にみてもらうことをお勧めします。
このまま放置してしまうとどんなことが起きるかというと、
負担の少ない身体の使い方ができなくなり、全身に負担が広がります。
そして、肩こり、腰痛、頭痛、腱鞘炎になってしまったり、
ひどくなってくると、坐骨神経痛、ヘルニア等の病気にまでつながってしまいます。
また、不全骨折(ヒビ)も影響が出やすい怪我です。
骨と筋肉は別物に考えられてしまうことが多いのですが、筋肉の繊維と骨の繊維は一枚の布のように連続してつながっております。
不全骨折が起き状態というのは、編み込んだマフラーの繊維を一本だけ引っ掛けてしまって、マフラーにひずみができる状態と近いと思ってください。
身体は、このような”繊維の連続”で身体のバランスを取っているので、ひずみができた状態の使い方を知らないまま動いてしまうと、当然使い方に”余分な動き”が生じてしまい、余分な動きのストレスを緩和しようと、身体の至る所で庇い合いが起きます。
そして、何年も積み重ねてきた余分な動きのストレスを庇いきれない状態になった時に、”痛み”や”ハリ感”といった症状として発現してくるんです。
こういったセンサーの感度を上げたり、余分な動きのストレスをなくしていくためには、ひとつひとつの動きを分解してみていく「リハビリ」がとても重要になってきます。
もし、リハビリを受け損ねてしまった方は、リハビリを得意とするパーソナルトレーナーに相談してみることをお勧めします。
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■筋肉の肉離れ
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この肉離れも、ほっといてしまうと全身に影響が出やすくなります。
筋肉の中にある筋肉繊維を痛めること肉離れといいますが
簡単に説明すると、
”お得用のストロー”の中の、ストロー1本1本が筋肉繊維で、それらが束になった”お徳用ストロー”が筋肉のような感じです。
このストローの何本かが断裂したものを「肉離れ」と言っております。
肉離れは、急激に強い負荷がかかった時に突然発症します。
肉離れを起こした瞬間に「ブチッ」といった音が聞こえることもあるようです。
この肉離れも、痛みがあるのに動いてしまったり、筋肉に負荷をかけてしまったりすると、筋肉繊維が固まってしまい、筋肉の中に”伸びにくい繊維”として、本来なら普通に動かせる動作でも、筋肉が伸びないために、身体に余分な動きのストレスを与える原因となってしまうこともあります。
このように、怪我をした後「どのタイミングで」「どれくらいの負荷をかけていいのか」という判断も、専門家に相談していくことで、のちのちかかってくる身体の負担が変わってきますので、自己判断は気を付けてください。
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■骨折かどうかの判断は医療機関を受診
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当たり前の話ですが、
「骨折」の診断をできるのは、医師のみです。
日本では、医師の診断の元、治療の方向性を決めていきます。
医師以外の方が「折れてない」と言っても、実は折れてましたということはザラにあります。
※骨折初期だと、医師の方でも骨折を見抜けない方が稀にいるので、納得できない場合は、他の医師の意見を求めてセカントオピニオンを探すのがいいでしょう。
また、突き指やひどい捻挫になってくると、靭帯だけじゃなく骨折までしているケースもあり得るので、ご自身で判断せずに医療機関でレントゲンやMRI等で、医師からの診断を受けるようにしてください。
以上です。
画像の提供
Dr. Manuel González ReyesによるPixabayからの画像