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【身長を伸ばす条件】

こんにちは!
180cmの身長が欲しかった柔道整復師の小森崚司です。

今日は、誰もが一度は考えたことがあるであろう「身長を伸ばす方法」についてのエビデンス(文献)情報をお伝えしていきたいと思います。

●結論
身長を伸ばすためにできることは、以下の4つです。

・小学生高学年〜中学生にかけての第二次性徴期に増える体脂肪量を減らすことで、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌を抑えて骨端線(骨が伸びる場所)を閉鎖させないようにする。
・ジャンプをする(ウォルフの法則)
・成長期は8〜9時間寝る(成長ホルモンの分泌)
・栄養バランスを考えた食事をする

詳細は下記をご参照ください

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■女性ホルモンの分泌を抑える
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女性ホルモンである「エストロゲン」は、女性にだけ分泌されているのではなく、割合が少ないですが、男性にも分泌されています。

この「エストロゲン」は女性の第二次性徴を促進させる作用は有名だと思いますが、もう一つの作用として、骨の成長を止めることが10年前くらいからわかっております。

この「エストロゲン」の分泌を必要以上に出さないようにすることが、身長を伸ばすことに繋がります。
では、成長期にエストロゲンの分泌を抑えるために何をしたらいいのか。


それは、”体脂肪量を減らす”ことです。


エストロゲンは、「性ホルモン」に分類されているのですが、
この性ホルモンは、”脂肪”という材料をもとに作られています。

この”脂肪”という材料がたくさんあるほど、エストロゲンはたくさん作られてしまうので、体脂肪量を減らすことで、骨の先端の方にある骨端線(骨が伸びる場所)が消えにくくなり、身長が伸ばしやすい環境になりやすくなります。

なので、成長期の太り過ぎには気をつけましょう。


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■ジャンプをして骨に刺激を与える
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この理論を説明するのに「ウォルフの法則」という1869年にウォルフさんが発見した、”骨の成長”に関する文献があります。

直訳した文は
「正常にせよ、異常にせよ、骨はそれに加わる力に抵抗するのに最も適した構造を発達させる」
という法則です。

簡潔にすると
「運動負荷に負けないように骨が成長する」と言えます。

身長を伸ばす目的であれば、「運動負荷」の部分を「ジャンプ後の着地した時の負荷」に言い換えるとわかりやすいです。

ジャンプ後の着地した時の負荷は、骨を縮めようとする方向の負荷のため、このストレスに負けないように、骨が伸びようとするという原理がこのウォルフの法則です。


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■若い人ほど睡眠が必要
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身体全般の”成長”に関わるホルモンとして「成長ホルモン」があります。

この成長ホルモンの作用は、主に以下の4つがあります。
①骨を成長させる
②筋肉や皮膚の成長を促進
③血中の糖を保つ
④脂肪を分解する

成長ホルモンは、1日を通して分泌されますが,睡眠時により多く分泌されることがわかっています。
特に分泌されるのは睡眠開始後2〜3時間で、24時間の中で最も分泌されると報告されています。

身長を伸ばすという観点からみると、
成長期は8〜9時間くらい睡眠時間を確保した方が、よく身長が伸びやすいので、「寝る子は育つ」という言葉は間違っていなかったということがわかります。


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■骨を成長させる栄養素
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骨の成長にカルシウムが大切なことはよく知られていますが、栄養素によって、骨づくりに働くタイミングや作用が違いますので、ポイントだけお伝えしていきます。

①カルシウム:骨の材料になる
②ビタミンD:カルシウムの吸収を高める
③ビタミンK2:カルシウムが骨に定着するのを助ける
④タンパク質:骨を伸ばす材料となる
※骨の先端の方にある骨端線(骨が成長する場所)にある軟骨細胞の材料となるのがタンパク質

これらの栄養素をしっかり摂取しておけば、身長を伸ばすための栄養素は確保できますので、成長期のお子さんや、これから子供を育てる方は参考にしてみてください。

以上です。

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