【痛みがある時は冷やすべき?】
こんにちは!
柔道整復師の小森崚司です。
今日は、お客さんからよく聞かれる、「痛い時は冷やしたほうがいいの?温めたほうがいいの?」にお答えします。
●結論
次の症状がある場合は冷やします。※いわゆる炎症症状
・痛い場所が赤くなっている
・腫れている
・痛い場所が熱っぽい
・安静時にも痛い(あまりにも激痛の場合は、病院に行ってください)
判断が難しい場合は、お風呂に入ってみて、痛みが強くなる場合はすぐに冷やしてください。
お風呂に入っても、痛みが強くならない又は楽になるのであれば、温めてください。
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■冷やす意味
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そもそもなぜ冷やすのか。
理由は
①血管を収縮させて、痛めた場所に血液を送り込みすぎないようにする
②局所的に体温を低下させて、細胞の活動を抑えることにより、損傷を最小限に抑える
③冷やされることにより、感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくする
④筋肉の活動を抑え、周囲の筋肉の緊張を緩める
という主に4つの理由があると言われております。
そのため、炎症症状を抑えるには最適の方法と言えます。
方法としては、アイスパック、氷水につける、コールドパック、氷で直接皮膚にマッサージをするアイスマッサージがあると言われてます。
ちなみに、冷湿布は”冷やす”効果を狙ったものではなく、消炎鎮痛剤(炎症を抑えて痛みを和らげる効果ねらったもの)やメンソールなど冷たく感じる成分が含まれていて、損傷のひどくない軽い捻挫や打撲等にはお勧めです。(炎症が強く出ている場合は効果は薄いです)
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■温める意味
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温める意味としては
①血管を拡張し、血液やリンパ液の循環をよくして、細胞の新陳代謝を上げる(回復を促す)
②筋肉の緊張をやわらげる
③血腫(血のかたまり)の吸収を促す
④痛みをやわらげる
という4つの理由があると言われております。
炎症がおさまってからの怪我の早期改善には最適の方法です。
方法としては、全身を温める「湯船につかる」という方法と、局所を温める「貼るタイプの使い捨てカイロ」「蒸しタオルを当てる」「温熱シート」などがあります。
効果的には、局所を温めるより、全身の血流を促す「湯船につかる」を選んだほうが高いです。
一部分だけ血流がよくなっても、その周りの血流が悪ければ、そこで渋滞がおきますので、
早期回復を目指すのであれば、「湯船につかる」ことをお勧めします。
温湿布には、カプサイシンという辛子由来の成分が入っており、そのカプサイシンが皮膚を刺激することで血管が広がり、血流量が増えるという役割を持っているそうです。
鎮痛効果や抗炎症作用の成分もあるため、「部分的に血流を促す」「局所の痛みをやわらげる」効果は高いと思います。
以上です。
画像の提供
Klaus HausmannによるPixabayからの画像
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