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【オフィスワークでかかる身体への負担】
こんにちは!
最近ソイラテにハマっている柔道整復師、小森崚司です。
今日は、オフィスワークでかかる身体への負担を文献を交えて確認していきます。
●結論
オフィスワークでかかる身体の負担は
①座位姿勢での腰への負担
②エアコンの冷房による自律神経への負担
③PC等の目への光ストレス
④頭が前傾することによる首肩への負担
⑤座位姿勢+前傾姿勢による呼吸ストレス
主にこれら5つの影響が考えられます。
運動してもなかなか身体の変化がない。
整体を受けてもなかなか維持ができない。
昔は寝れば体調が良くなっていたのに、最近は疲れが取れない。
このような症状がある方は、ご自身が置かれている環境によって、身体にかかるストレスがかかりすぎている可能性があります。
その一例として、今日はオフィスワークの環境は、身体に様々なストレスをかけているんです。
詳細は下記をご参照ください。
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■去年話題になったオフィスワーカーの将来像
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去年の11月ごろに、アメリカやヨーロッパで話題になったイラストがこちらです。
このイラストは、働き始めてから定年まで、オフィスワーク(屋内でのパソコン仕事や作業)をずっと続けた場合に、どういう風に身体が変化していくかというものを表したものになります。
オフィスワークは、デスクワーク(座って行う仕事)だけじゃなくて、オフィスの中での軽作業やミーティングなども全て含めてオフィスワークとなっていました。
症状として
・過度な猫背
・突き出たお腹
・下肢静脈瘤
・慢性的なむくみ
・ストレスからくる湿疹
・目の充血 etc..
実際には、もっと症状が挙げられているのですが、長くなってしまうので割愛します。
気になる方は、調べてみると出てきますので、検索してみてください。
このような身体の変化は、オフィスワークでかかる身体への負担に対する習慣的なケアを全くしていない状態のまま、定年まで働き続けた場合の”最悪のシナリオ”として描かれております。
これは、雇用主と従業員の両者への呼びかけのために作られたと言われております。
僕たちの身体を守るためにも、オフィスワーク環境の改善は急務と言っても過言ではないと思います。
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■座位姿勢での腰への負担
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このグラフは、立っている姿勢での背骨の負担を100とした時に、それぞれの姿勢でどれくらいの負担が、背骨にかかっているかをグラフにしたものです。(参考文献:腰部負荷推定のためのウェアラブルセンサシステム)
座っている姿勢でかかる背骨への負担は、立っている姿勢の負担と比べると1.4倍になっているのが図を見ておわかりいただけると思います。
そこから、軽作業(前屈みになる作業)で1.85倍。
さらに前傾をするような物を持ち上げる動きが加わると2.75倍まで跳ね上がります。
このようなデスクワークによって腰(特に腰椎椎間板)にかかる負荷が高くなってしまうので、腰椎椎間板ヘルニアになってしまうリスクがあるということが考えられます。
また、背骨にかかる圧力は、背骨の周りにある靭帯や筋肉が負担しており、
その負担が大きければ大きいほど、長ければ長いほど、靭帯や筋肉が硬くなる傾向にあります。
そこから、さらに運動不足だったとすると、身体を間違った使い方で動かしてしまいやすいため、日常生活でも腰への負担が強くなってしまいます。
パーソナルトレーニングは、その間違った使い方や身体の使い方の勘違いを、運動していく中で自然と解消していくためにはいい手段となります。
そのため、定期的な運動をすることによって正しい動き方を覚えることにより腰への負担が減るということが腰痛を予防することができます。
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■エアコンの冷房によるストレス
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これは、意外と見落とされやすいのですが、寒暖差が強すぎることによって、自律神経(交感神経と副交感神経)に影響を及ぼします。
※基本的に、寒い環境にいると交感神経が優位になりやすいと言われています。
気温差の激しい場所を行き来することによって、身体の中でいろいろな変化が起こります。
この身体の中で起こるいろいろな変化は、自分の意識ではコントロールできません。
自分の意識でコントロールできないものを、勝手にコントロールしてくれるのが「自律神経」となります。
自律神経によって調整されるものとして
・手足の血管の収縮や拡張
・目の瞳孔を開いたり閉じたり
・胃腸の活動を活性化させたり抑制したり
・心拍数を上げたり下げたり
これらのコントロールが効かなくなった状態が、病院でよく診断される「自律神経失調症」と言われる状態に近い状態に近いと思ってください。
ちなみに、自律神経失調症と言われても範囲が広すぎて、なんのことを言われているのかわからない人がほとんどです。
身体が冷えすぎているのかもしれないですし、胃腸の調子が悪くて便秘やお腹を下してしまったりということが起きているかもしれない。
自律神経失調症と言っても、全身に症状が起こり得るので、”この症状が自律神経失調症です”とは必ずしも言い切れないのが現状です。
全身に影響が出てしまうほど、エアコンの冷房や寒暖差は僕たちの身体に大きな負担となりますので、冷房に直接当たらないようにしたり、時々換気したりという工夫が必要となってきます。
文献で、外気温と室内の温度の差が5℃以内に抑えてるといいと言われていますので、エアコンの温度設定時の参考にしてみてください。
明日に続く