本当の認知症予防・疾病予防を考える
90代の大伯母がどこも悪くなくて、元気でピンピンしているという。
先日実家に帰省した時に、祖母と叔母が話していた。
大伯母は、仕事はしていないようだが、家の中の家事を嫁より率先して行っているとか。
大伯母には最近全然お目にかかってないが、家事は自分の仕事だと、張り合いを持って取り組んでいるのではないだろうか?
と言うことで、今回は本当の認知症予防や疾病予防、について私の意見を述べたい。
本当の認知症予防とは…
張り合い、つまり「やり甲斐や生き甲斐」があるのはとても健康に良い。
年を重ねても認知力や言葉がしっかりしている人の特徴は「何かしらのやり甲斐や生き甲斐を持っている」ということがよく見受けられる。
そういう方は人に依存したいという気持ちが少なく、能動的に生きる思考が多い。
よく高齢者向けに、脳トレになるゲームや問題集などを見かけるが、それも良いかも知れないけれど
いくつになっても自分の人生に積極的に生きていることの方が、ずっと認知症予防になっていると私は良く思う。
ポケカラで病院通いが激減した義母
歌が得意な70代の義母はコロナ禍でカラオケに行けなくなってしまった。
行けなくなったカラオケの代わりに、スマホのアプリ「ポケカラ」を教えた。
そしたらなんとたくさんファンがついた。
一位も取るようになった。
日々ファンからのコメントの返信に忙しいだけではなく、歌のリクエストに答えたり
歌の指導や人生相談まで求められたりするらしく、ポケカラで自分の能力をフルに発揮している。
「歌手にならないか」というスカウトまで来るそうだ。
そんな義母はコロナ前まで「あっちが痛いこっちが痛い」と言っていたのに、全く言わなくなった、と自分でも言っているが、客観的に見ても、本当に言わなくなった。
何かあるとすぐに行っていた病院にも全然行ってないらしい。
買い物に行って「何を買うんだっけ?」と忘れることもなくなったそう。
「集中できるものがあるのはいいよ」
と言っていた。
母、67歳インスタデビュー
それで今回、帰省した際に、今度は私の実母に「インスタグラム」を教えてみた。
母は写真が好きで良く撮っているし、自分で手芸をして何か作品を作っては写真に撮って送ってくるからだ。
インスタグラムが写真や作品の発表の場になって良いのでは?と考えたからだ。
私もそれを見てコメントもできるし、友人、インスタで知り合った人などと、コミュニケーションが取れるのと、まずはいいのかな、と思った。
それで最初に写真をアップする方法だけ、教えた。
そしてやり方を動画に残しておき、忘れたら見れるようにしてあげた。
次に東京に私が戻ってきてから、コメントに返信する方法を電話で教えた。
そして今日は写真を複数枚アップする方法を教えた。
次はハッシュタグを教えようかと思う。
自己表現をまずは楽しんでもらえたら嬉しい。
SNSやアプリを活用する
義母も母もまだ無料で何かをしている趣味レベルだが、自分を表現したり、得意なことで人の役に立ったりすることは、脳を活性化させてくれる。
「年取ったからもうわからない」と、SNSやスマホのアプリを使わなくても良いかも知れないが、
やり方さえ分かれば自分を表現できる便利なツールだ。
スマホでぽちぽちやるのは体力も筋力もほとんど使わないで出来る。
使うのは「頭」。
新しいことを学んで使うことも脳を活性化する。
しかもそれが自己表現や生き甲斐にも繋がる。
もしかしたら今後、そこから何か収入にも繋がるかもしれない。
だから年を取ったからと言って使わない手はない、というのが私の考えだ。
自分の特技や趣味に合ったアプリやSNSを楽しんで使えば良い。
一気に覚える必要はない。
教える側もちょっとずつ抵抗の出ない様に、スモールステップで教えれば良い。
こんなに便利で役に立つツールを、年を取ったからと言って使わない手はない。
安全な使い方、やり方は皆知ってる。
ちょっとずつ教えたら良いし、それが家族のコミュニケーションにも繋がる。
老後という考え自体がもう古いのでは?
国は健康経営を通じて健康長寿を増やし、「生涯現役社会」を作りたいと思っている。
人口構造が変わり、移民の受け入れまで真剣に検討しているのだから、国民の生涯現役を考えるのは労働者確保、税の徴収のためにも必要。
歳を取ったら病気になる
歳を取ったら働かなくていい
という考えはもう古いものになるだろう。
「老後」などという言葉自体がもうなくなるかもしれない。
しかし一方、大伯母や義母の例からも、
自分の得意なことや好きなことを表現する場を持つこと
自分が何かしら社会に役立っていること
など積極的な生き方は、生き甲斐ややり甲斐とへと繋がり、健康維持増進に大きく役立つ。
生き甲斐ややり甲斐を持って積極的にイキイキ生きている人が、そう簡単に認知症になるだろうか?
簡単に病気になるだろうか?
脳は暇になるとネガティブなことを考える習性があるそうだ。
暇になると自分の病気探しをすることはないだろうか?
集中している時は全然気が付かなかったのに、やることがなくなった途端具合が悪くなる、ということはないだろうか?
逆にやり甲斐や生き甲斐を感じて生きている人には「これをやり続けたいから健康でいたい」という言葉をよく聞く。
やりたい事をやり続けるためには健康な心身が必要だからだ。
健康であることは微力かもしれないが、国の医療費削減にも貢献できる。
一人ひとりが健康に生きることで、塵も積もれば山となる、となり大きな成果にも繋がるのではないだろうか?
生涯現役は本当の人生の楽しさに
「生涯現役」が本当の【人生の楽さ】になるといい。
時代は変わった。
90歳でも100歳でも健康にイキイキ輝いて楽しく働く、という素敵な生き方も選べる時代。
そのツールも色々ある。
自分を表現することは、イキイキ生きる為の内発的動機になる。
「これがやりたい」「あれがやりたい」
内発的動機ほどエネルギー源になるものはない。
それは必ず健康維持増進に繋がる
最後に
自分の親戚にも、健康長寿がいてとても嬉しい。
ちなみに私は「予防」という言葉は本当はあまり好きではない。
「健康維持増進」の方がイメージするものが健康な肉体だからだ。
予防だと「病気の予防」とセットになってしまい、どうしても病気までイメージしてしまう。
だから、これからも様々な方法で皆様の健康維持増進に役立っていきたい、と言いたい。
ということで、皆様の益々のご健康をお祈り致しております。
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