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健康経営の取り組みを促進するもの・阻害するもの

公益社団法人 健康体力づくり事業財団 発行の「健康づくり」5月号では

「働き盛り世代のたばこ対策を進める」

という特集が組まれています。

近年、改正健康増進法の施行等により、喫煙や受動喫煙に関する対策が求められています。

それに関する特集です。

この記事の中に興味深い話が載っていました。

中小事業所での健康づくり対策(禁酒、節酒、食事、身体活動、健診受診)の実施状況を把握するため、15のの事業所の事業主と健康管理担当者にインタビューを行った。 
それを分析した結果、健康づくり対策には、事業主が健康づくりに力を入れていること(社内の要因)や、事業主や担当者が「健康で長く働いてもらいたい」といった強い思いを持っていること(個人の特性)が促進要因であり、一方で事業主の「健康は自己責任だ」という考え方は阻害要因になっていることがわかった。
健康づくり令和4年5月1日発行 公益社団法人 健康・体力づくり事業財団 特集 働き盛り世代のたばこ対策を進める
https://www.health-net.or.jp/syuppan/kenkozukuri/saishin_pdf/kenkozukuri202205.pdf

これは、実装科学に基づいて中小事業所への禁煙支援の届け方の開発、研究に取り組んでいる、国立がん対策研究行動科学研究所の島津太一氏の研究チームが行なっているインタビューとして紹介されていました。

こちら→ https://www.health-net.or.jp/syuppan/kenkozukuri/saishin_pdf/kenkozukuri202205.pdf

確かに本来「健康は自己責任」ですよね。

でも、社内の健康づくり・健康経営がうまく行っていないなら、ちょっと立ち止まって考えるタイミングなのかもしれません。

きちんと解決したいなら、対症療法的な付け焼き刃のやり方では解決しないので、事業主や担当者の思考パターンを見た方が解決は早くなります。

また、例えば

「自分はやりたくないし、やらないけど、社員にはやらせる」

という事業主の気持ちも、社員には伝わり、見抜かれるため、社員は動がないでしょうね。

事業主は社員に自分の潜在意識を投影するので、事業主にやる気がなければ、社員もやる気を出しません。

逆に引用したような社員や会社を大切にする思いがあれは、合わせ鏡のように、必ず少しずつでも取り組みが芽を出すはずです。

他人は自分の心の写し鏡なので、伝わるのです。

上手くいっている理由
上手くいっていない理由

必ずそれぞれにあります。

このように、色んな角度から客観的に見てみると、社内の健康づくりに関しても、見えてくるものがあるかもしれません。

また、健康経営エキスパートアドバイザーなど社外の視点は、こんな時に役に立つのかもしれません。

健康経営エキスパートアドバイザー
五十嵐めぐみ

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